目指すは人間国宝?青木瑠璃子、国立でろくろを回す!
それっぽい服、作務衣に着替えて頑張ります!
「アイドルマスター シンデレラガールズ」多田李衣菜役で大人気の声優・青木瑠璃子さんが、あちこちに出かけてインドア派返上を目指すコラム「青木瑠璃子のリアルダンジョントラベラー」。前回、サバイバルゲームに挑戦した青木さんの次なる挑戦は――!?
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こんにちは、青木瑠璃子です。
この記事は普段ゲームのことばかりのわたしを外に連れ出す企画です! だからリアルダンジョントラベラーって名前なんですよ! 知ってました?
そんな今更な説明は程々にして、早速本題に入りましょう。
今回行ったのは陶芸体験です。「国立けんぼう窯」さんにお世話になりました。
そう、ろくろです。ろくろを回してお茶碗を作ってきたのです。
わたくしエアろくろなら回した経験がありますが、本物のろくろは初めてです。あ、意味が分からない方は「エアろくろ」でggってください。加えて幼い頃、真剣な感じがするゼミの付録についてきた電池で動くろくろも回したことがあります。しかし、電池のろくろはあんまりちゃんと動かなかった…今回はそのリベンジをするわけです。
あと、ちゃんと完成させないとわたしのお茶碗が手に入らず、いつまでもお皿でごはんを食べることになってしまいます。こんなことに貴重な文字数を使うのもアレですが、この取材の前日にお気に入りのお茶碗(税込105円)を割ってしまったのです。ちょっと美味しいタイミングだなぁ、なんて思ってないですよ? 何を作ろうか迷っていたけど、お茶碗を作ればちょうどいいじゃん! スゲーじゃん!? なんて思ってないですよ。うん。まぁ平らなお皿で食べるご飯も悪くないのですが、「ご飯」っていうより「ライス」なのです。お茶碗、ほちぃ。
そんな気持ちを抱え、国立へと向かいました。あ、この漢字は「くにたち」と読みます。地名です。「こくりつ」じゃないよ!
国立、都会の喧騒から少し離れた落ち着いた雰囲気の街です。紅茶の美味しいお店もありました。「国立けんぼう窯」さんも、そんな街の空気感に馴染むお店です。入るとほのかな粘土のかほり。学校の図工室が思い出されます。
やさしそうなお店の方…いえ、師匠が迎えてくださり、早速粘土の扱い方、ろくろの回し方を習います。
まず手に水をつけて、粘土を押すと上に伸びます。そうやって粘土を慣らしていって……。説明をして下さる師匠の手の中で徐々に形を変えていく粘土。ただの土の塊だったのに、あっと言う間にお茶碗になりました。すごいなぁー!
師匠「じゃ、やってみてください」
ふぇ? あ、ちょちょちょっと待ってください。あのですね、非常に申し訳ないんですけど、「きっとこの後、改めて一緒にやってくださるのだろう」と思ってですね、聞いてはいたんですけど、過程をひとつひとつ暗記はしておらず…挙句の果てには「どんな顔で写れば真面目に聞いているように見えるかしら?」なーんて事も考えちゃって…
師匠「お一人でやられたほうが、失敗する画も撮れていいと思います」
撮れ高についても考えてくださる。さすが師匠!
その結果、なんとも言えない形の器が出来上がりました。まぁ使えなくも、ない。
そのままの流れでもうひとつ作ります。先ほどより少しだけ慣れた手つき。なんとなく形になってきた粘土。そう! この穴のあいてない湯呑みたいな形の粘土に親指で穴をあけてぐいーってやるのが楽しいんですよ! で、そこからどんどん広げていって器の形に…よしできた! 土台から切り離そう! 糸を通してクロスさせて……あっ!!!!
底 に あ な が あ い て し ま っ た !!
これは失敗です。1つ目ではなく2つ目で失敗してしまうなんて…なんとなく師匠がニヤニヤなさっている気がしますが、気のせいでしょうか?
このままじゃいけない! お茶碗がないといつまでもライスのままだ! 納豆と食べたくなるような、卵をかけたくなるような、そんなご飯を盛り付けるお茶碗をつくらねば!
などと意気込んでいたら、3つ目は師匠がほとんど作ってくださいました。よかった。これでひとつは確保された。最後の一個は心置きなく作れるぞ!
などと思いながら4つ目を作ったら、上手に作れちゃいました。
そんなわけでぬるっと出来上がった4つのお茶碗。ここから色をつけ、焼いて完成させていただく工程は師匠にお願いしました。現在手元に完成したお茶碗がありますが、とってもいい手触り! ご飯も食べたけど、自分で作ったお茶碗で食べるご飯はよりおいしく感じますね!
正直、いままでの体験で一番楽しい回でした! これは是非またやりたいなぁ! 今度は飲み物を入れる系かな? いつかわたしも師匠になれるように頑張っていきたいと思います。よし、まずは自宅でできることとして、マインクラフトで作ることの意味と匠の技を学ぼう……。