あの箕星太朗が描きおろしイラストコラムを開始！

「経験値を稼ぐの面倒くせえ」「文字読むの面倒くせえ」「息するのも面倒くせえ」と言われる面倒くさがり屋の時代。そんななか、箕星太朗のコラムにお付き合いいただき、ありがとうございます。

「箕星太朗って誰やねん！」と思っておられる方のために簡単ではなくガッツリ自己紹介をさせていただきます。

姓は「箕星」名は「太朗」、「みのぼしたろう」と申します。

「ほ」ではありません。ボッタクリの「ぼ」です。

生まれは大阪府、吹田市育ち。岡本太郎先生作の太陽の塔を見ながら、青春時代を過ごしました。青春時代のイメージと言えば、楽しく甘酸っぱい思い出がイッパイと言うのが一般的な記憶なのでしょうが、自分にとっては「暗黒時代」と呼ぶべき辛い時代です。今でこそ、この時期があったからこそ今があるのだと思えるようになりました。

どんな暗黒時代だったか…それは、また別のお話。

まぁ、とにかく絵を描くのが好きな子供でした。好きと言っても、新聞広告の裏が白紙の紙に落書きする程度のモノですが。おそらく、将来は藤子不二雄先生のような漫画家になりたい！とか小学生らしい夢物語を見てた気がします。

中学生になると、映画の世界はSFXが大ブーム。楳図かずお先生を心髄する自分はホラーの世界にハマっていき、トム・サヴィーニのような特殊メーキャップアーティストに憧れを抱きました。

そして、花の高校生になるとアニメへの興味は見る側よりも作る側の人たちに興味深々になり、当時の若手アニメーターが活躍していた「うる星やつら」のファンクラブに入るのはもちろん、グッズ、ビデオなどあらゆるグッズを買い漁る上客時代を迎えます。

そんな時、森山ゆうじ先生、西島克彦先生、いのまたむつみ先生のような立派なアニメーターになりたいので、今すぐ学校を辞め上京して弟子入りする！と何度も親に宣言するも、とにかく高校を卒業しないと就職することも進学することもできないと説得され、この話を3年間無限ループして過ごしたものです。

やがて20代になると、雑誌広告のイラストレーションの世界に興味を持ち始めました。なかでも好きだったのは、原田治先生、上田三根子先生、ペーター佐藤先生。そして何と言ってもノーマン・ロックウェルが描く50年代のアメリカのイラストが大好きでした。

そんな時、憧れの先生たちが講師のイラスト塾があり、参加してはサインをおねだりし、いつか自分も先生のようなイラストを描けるようになりたいと思っておりました。

頂いたサインは今でも宝物です。先生たちはイラストまで描いて下さり、それが本当に嬉しかったものです。だから、自分もできる限りイラスト付きでサインさせてもらいます、あの頃のように喜んでいただけたら！と。先生は、技術だけではなくプロとしての心構えを教えてくれたのです。

当時「イラストレーション」と言う雑誌を愛読しており、そんな時に「ファイナルファンタジー」を作っていたスクウェアの求人広告が目に止まりました。その好労働条件を見てビックリ！これはゲーム業界に行くしかないと、路線変更してゲームデザイナーへなるべく一歩を踏み出したのです！

…しかし、私は気付きました！

ちゃんとしたキャラクターイラストを一枚も描いたことがないし、全身の人物イラストでさえ、ちゃんと描いたことがないことに…！

次回のお話はゲーム業界への転職秘話！突っ込んでもろてナンボ！です。期待していない人もお楽しみに！