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中島かずき20年越しの思いが詰まった伝奇時代劇! 劇団☆新感線 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」製作発表会レポート

その他 2021年07月17日 18:30配信
いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」製作発表会より

いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」製作発表会より

7月17日(土)13時、劇団☆新感線の公式YouTubeチャンネルで、同劇団の2021年秋公演となるいのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩(きつねせいめいきゅうびがり)」の製作発表会が配信されました。

「狐晴明九尾狩」は、劇作家・中島かずきさんの書き下ろしによる安倍晴明を主人公とした伝奇時代劇です。歌があり、ダンスがあり、笑いやアクションシーンも満載。キャストの人数も総勢38名におよぶという、"フルスペック"の公演になります。

発表会では、劇団☆新感線 座付き作家の中島かずきさん、演出のいのうえひでのりさん、安倍晴明を演じる中村倫也さん、狐の精霊・タオフーリンを演じる吉岡里帆さん、晴明と並ぶ才能を持つ陰陽師・賀茂利風を演じる向井理さんが登壇し、それぞれに思いを語りました。

「20年くらい前から、安倍晴明を題材とした劇をやりたいと思っていた」と語るのは中島かずきさん。安倍晴明は葛の葉と呼ばれる狐を母に持つという伝承を持つだけに、"晴明が狐の精霊と共に戦う"というアイディアを思いつき、公演として実現する難度が高い脚本になりそうなのが分かりつつも、自分が観たいものを書こうと決意して生まれたのが「狐晴明九尾狩」であると語りました。

いのうえひでのりさんは、2019年に始まった「いのうえ歌舞伎『偽義経冥界歌』」の公演が、コロナ禍の影響により途中で打ち切らざるを得なかった悔しさに言及しつつ、「狐晴明九尾狩」が満を持して全力で挑む舞台になっていることを強調します。妖や魔術の類が登場するファンタジー色が強い公演で、その分仕掛けも多いとのことです。

安倍晴明役の中村倫也さんは、本読み(脚本の読み合わせ)をした感想を問われて「おもしろいものになる、バランスがいいカンパニーなると予感しました」と回答。「古くからの新感線ファンのみなさんも楽しめる公演になりそうです」と続けました。

「とあるCMでずっと狐の役をやってきたので、実は"狐歴"は長いんです」と言って笑いを誘ったのは、狐の精霊・タオフーリンを演じる吉岡里帆さんです。「最高のメンバーたちの中に入らせていただいて(これからの稽古が)楽しみですが、新感線の舞台に初参加なのは私だけのようで、緊張もしています。みなさんにしがみつきながら、全力でがんばります!」と意気込みを見せました。

賀茂利風を演じる向井理さんは、「新感線から二度目のオファーをいただけたのがうれしくて詳細を聞く前に快諾しましたが、想像以上に大変そうでちょっと後悔しています(笑)」と笑顔で語りました。「膨大な量のセリフにおぼれているところですが、この苦労をみなさんに(エンターテイメントとして)昇華していただくべく、稽古にはげみます」。

次に共演者たちへ期待することを問われると、中村さんは「吉岡さんは間違いなくキュートな狐ちゃんになるので楽しみです。(晴明とタオフーリンで)主導権を握り合うようなシーソーゲームにも期待しています」とコメント。向井さんに対しては「本人はシュッとしていてクール。だからこそ、"ド悪役"な発声をしてみてもらいたい」と期待を寄せました。

それを受けて向井さんは、中村さんとの初共演が10年以上前であることを振り返って「あの時の小生意気なヤツが…」と冗談めかしつつ、「お互いに10何年間という期間、お芝居をどっぷりやってきているので、芝居で刺激し合いたい」と語りました。

吉岡さんは、向井さんとの初共演作品(「きみが心に棲みついた」)を振り返り、「(撮影現場では)支えていただきましたが、お芝居のうえではいじめられっぱなしでした(笑)。今回は狐同士で因縁のある関係ですので、"反撃"できるようにがんばります!」と意気込みを新たにしました。

さらに「劇団☆新感線の公演をするうえで大切にしたいこと」を聞かれると、吉岡さんは「観ていて笑えるシーンの物量がしっかりあって、飽きないです。気楽に観られるよう、笑いも大事にしたいです」とコメント。

中村さんは「話がテンポよく進むので、メリハリがうまく付けばいいなと。そういう意味では、すべてのシーンに情感を込めすぎると損をするかも」としつつ「立ち稽古に入らないと分からない部分もあります。台本にないことが追加されたりするので(笑)」と続けます。

そして向井さんは「個人的に新感線に思うことは、とにかくエンターテイメントを極めようとしていること。その姿勢がストイックだし、いつも度肝を抜く演出でお客さんのハードルを軽々と上回っていくすさまじさがある。いち観客の視点で見るとこんなに楽しいことはないが、演じる側としては大変だろうなと。苦労して傷つきながら、その分みなさんを楽しませたい」とまとめました。

最後に発表会を締めるコメントを求められると、いのうえさんは「物語の最後には、向井君が(紅白歌合戦における)小林幸子さんのような迫力を持つ登場をするので楽しみにしてください」と語り、中島さんは「いまだコロナ禍にあるご時世ですが、自分たちにできるのはおもしろいものを作るためにがんばることだけです」と決意を新たにしました。

2021年 劇団☆新感線 41周年興行秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」は、東京・TBS赤坂ACTシアターで9月17日(金)から10月17日(日)まで、大阪・オリックス劇場で10月27日(水)から11月11日(木)まで公演予定です。

東京公演のチケット一般発売は、8月21日(土)10時からを予定しています。公演情報やチケットの詳細は、いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」公式サイトでご確認ください。

【いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」あらすじ】
ときは平安時代の中頃。貴族たちが雅な宮廷生活を送る京の都。そこで宮廷陰陽師として仕える安倍晴明(中村倫也)。人並み外れた陰陽道の才能ゆえに「人と狐の間に生まれた」と噂され、"狐晴明"と呼ばれている。ある夜、九つの尾を持つ凶星が流れるのを見た彼は急いで参内する。それは唐の滅亡以降、大陸を戦乱に陥れた九尾の妖狐が日の本に渡ってきた印であった。しかし、宮廷からうとましく思われている彼は退けられ、九尾の妖狐退治は大陸で学問を修めて戻った陰陽師宗家の跡取り、賀茂利風(向井理)に命じられる。だが、すでに九尾の妖狐は利風を倒し、その身体を乗っ取り内裏に侵入していた。それを見抜いた晴明は、九尾の妖狐を倒さんと動き出す。 しかし妖狐も利風の記憶や術を利用して、晴明の息の根を止めようとする。 晴明には大陸から妖狐を追ってきた狐霊のタオ(吉岡里帆)たちが加勢。 だが、タオとの因縁を逆手に取った妖狐の策略に翻弄されてしまう。 混沌とする戦いは逆転、また逆転の連続に……! 狩られるのは妖狐か、それとも晴明か。術と頭脳、そして陰陽師の誇りを懸けた死闘が今、幕を開ける――!

■安倍晴明(役・中村倫也)
宮廷陰陽師。式神を自在に操り、あらゆる吉凶を占う才能の持ち主。「人も妖かしもすべてこの世にいるほうが面白い」と考える変わり者。

■タオフーリン(役・吉岡里帆)
大陸の深山幽谷で数千年の間、霊気に育まれた狐の精霊。九尾の妖狐に喰われて一族が全滅したため、危険を警告するために日の本へ 。

■賀茂利風(役・向井理)
陰陽師宗家・賀茂家の跡取り。晴明と並ぶ才能の持ち主。大陸に渡って術を学んでいたが、九尾の妖狐と戦って敗れ、身体を乗っ取られる。

■2021年 劇団☆新感線 41周年興行秋公演 いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」
【東京公演】
期間・会場:2021年9月17日(金)~10月17日(日)TBS赤坂ACTシアター
チケット一般発売:8月21日(土)10:00~
チケット価格:S席…1万4000円/A席…1万1800円/ヤングチケット…2200円
お問合せ:サンライズプロモーション東京…0570-00-3337 (平日12:00~15:00)

【大阪公演】
期間・会場:2021年10月27日(水)~11月11日(木)オリックス劇場
チケット一般発売:9月26日(日)10:00~
チケット価格:S席…1万5800円/A席…7000円/ヤングチケット…2200円
キョードーインフォメーション:0570-200-888(11:00~16:00/日・祝日は休業)

スタッフ:作…中島かずき/演出…いのうえひでのり/主催・企画製作…ヴィレッヂ/劇団☆新感線
出演:中村倫也/吉岡里帆/浅利陽介/竜星涼/早乙女友貴/千葉哲也/高田聖子/栗根まこと/向井理 他

リンク:いのうえ歌舞伎「狐晴明九尾狩」公式サイト
    劇団☆新感線 公式YouTubeチャンネル
    公式Twitter・@SHINKANSENtopic