新作&おすすめアニメのすべてがわかる!「月刊ニュータイプ」公式サイト

rssボタン

伊藤智彦監督が師・細田守の教えを披露! 映画「レミニセンス」ティーチインイベントオフィシャルレポート

イベント 2021年09月04日 08:00配信
映画「レミニセンス」ティーチインイベントに登壇した伊藤智彦監督

映画「レミニセンス」ティーチインイベントに登壇した伊藤智彦監督

(C)2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

ワーナー・ブラザース・ジャパンは、主演:ヒュー・ジャックマン×製作:ジョナサン・ノーランによるSFサスペンス映画「レミニセンス」を9月17日(金)に日本公開します。

それに先がけて9月2日(木)に学生向けのティーチイン付き試写イベント第1回が開催され、アニメーション監督の伊藤智彦さんが学生に向けて独自の目線で本作を紐解きました。そのオフィシャルレポートをお届けします。

【映画「レミニセンス」ティーチインイベント オフィシャルレポート】
登壇したのは、2019年に公開されたアニメーション映画『ハロー・ワールド(HELLO WORLD)』の監督を務めたほか、全世界発行部数が2000万部を超える人気小説『ソードアート・オンライン(以下SAO)』のアニメーション版を手がけた伊藤智彦氏。

『世紀末オカルト学院』(2010年)で映画監督デビューを果たし、その後アニメファンなら誰もが知る『SAO』ムーブメントを巻き起こした監督が、本作を独自の目線で語ってくれた。

ひと足先に映画を鑑賞した伊藤監督は映画について「CMや予告を見て『インセプション』的なものを想像していたのですが、もっとフィルム・ノワール的な雰囲気で、SFはあくまで味付けだったんだなと思いました」と語る。

これまでに自身も数多くのSF作品を世に生みだしている監督がその"SF観"を問われると、「クリストファー・ノーランの作品はまさにSF的だと思いますね。ノーラン兄弟は<時間>を描くのが好きだと思いますが、この映画での<時間>というテーマは、非常に丁寧に作られていたから混乱することなく観られました」とコメントした。

鳥のような目線で海から水に沈んだ街へと吸い込まれていく映像で描かれた、美しすぎるオープニングで始まる本作。このオープニングの話に触れると「映画を作るときは、ファースト・カットは技術力で見せろ」という自身が心がけている教訓を話し、これは「映画の冒頭5分は、ドラマ的なものでは視聴者がついてこられないため、技術を見せろ」という、『時をかける少女』(2006年)、『サマーウォーズ』(2009年)などでの助監督時代に、師匠である細田守監督からの教えである、という貴重なエピソードを明かした。

さらに「TVの場合は小さい画面で見る場合が多いので、どちらかというと会話中心となる。いかに話を進めていくかが肝ですね。」と、アニメ監督ならではの見解を教えてくれた。

本作を観て触発されたところについて聞かれると「この映画の舞台は、海が近くて、機械に入る時も水の中に入って、街も水浸しで、そこにあるメタファー(暗喩)は一体何だろうと気になりましたね。きっとこだわりがあると思うので、そういったメタファーを存分に入れるという点は参考にしようと思いましたね。アニメの場合は、狙って入れないかぎり勝手に映り込むといったことはあり得ないし、計算しないとそういった成分が出てこないので」と自身のアニメづくりに向けた、新たな意欲を見せていた。

映像業界を夢見る学生からの質疑応答に答え「今の世の中、自分で映像を作る環境がいっぱいあるから、そうして注目されるという道もあるとは思うけど、制作会社などに入って、駆けあがっていくのも、師事する人を見つけられたり、現場の仕事の流れや作業内容を知っていくこともできたりするので、それもいいかもしれません」とエールを送り、和やかな雰囲気の中イベントは終了した。

■映画「レミニセンス」(原題:REMINISCENCE)
2021年9月17日(金)劇場公開/IMAX同時公開

スタッフ:製作…ジョナサン・ノーラン、リサ・ジョイ/監督…リサ・ジョイ
出演:ヒュー・ジャックマン/レベッカ・ファーガソン/タンディ・ニュートン/ダニエル・ウー

リンク:映画「レミニセンス」公式サイト