ラストシーンを思い浮かべながら歌いました―「映画このすば」EDテーマ「マイ・ホーム・タウン」高橋李依へのオフィシャルインタビューが公開
「映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説」エンディングテーマ「マイ・ホーム・タウン」ジャケット
(C)2019 暁なつめ・三嶋くろね/KADOKAWA/映画このすば製作委員会現在、全国の劇場にて公開中の「映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説」。TVアニメと同じくハンバート ハンバートの佐藤良成氏が楽曲提供したエンディングテーマ「マイ・ホーム・タウン」を歌うのはアクア(CV:雨宮天)、めぐみん(CV:高橋李依)、ダクネス(CV:茅野愛衣)のヒロイン3人だ。この度、レコーディング終了後の高橋李依さんのインタビューが公開された。映画や楽曲についてたっぷりと語っているので、ぜひチェックしてほしい。
【レコーディング終了後インタビュー第2弾! めぐみん役・高橋李依さん】
――映画が決まったときの気持ちを教えてください。
高橋 TVアニメ第2期が終わったあとに、めぐみんを演じることも、こうして「このすば」のみんなとかけ合いをするのも終わりなのかと思って、すごく寂しい気持ちだったんです。だから、新作制作決定を聞いたときは何よりも嬉しくて! 大人になってあんなに大泣きしたのは初めてじゃないかというくらい嬉し涙が出たんです。そこから映画だということを知り、「紅魔の里」が舞台の話であることもうかがって、すっごく楽しみで仕方ありませんでした!
――めぐみんの生まれ故郷ですしね。
高橋 それもありがたいですが、またみんなと冒険に出られるだけで嬉しかったんです。けど、折角の"お当番"回。めぐみんのキャラクター性は決して爆裂魔法だけではなく、もっと彼女自身の魅力を知ってもらいたいという気持ちもあったので、このエピソードがみんなに届いたらいいなと思いました。めぐみんはネタキャラじゃないぞ、爆裂魔法はネタ魔法じゃないんだぞ! というのを知ってもらえるチャンスだなと。
――映画のアフレコは終わっているそうですが、演じてみていかがでしたか?
高橋 すごく感極まるシーンもありました。こんなに素敵なシーンをいただけて良かったねと涙が出るくらいで、台本を読んだときに「このシーンは絶対に成功させたい!」という思いが生まれたんです。このシーンを見た人にどう受け取ってもらいたいかではなく、めぐみんとして生きている証をここで刻まなきゃと思うくらい、彼女はこのシーンがあってより輝いていくと思ったんですね。だから生き様を残そうと。そうやってシーンを成功させたいって思ったのは新鮮な感覚でした。
――「このすば」はパーティーでいろいろなところに行くから、一緒に旅をしている気持ちになるんですよね。
高橋 TVアニメ第2期で出てきたアクシズ教の総本山・アルカンレティアも相当なものでしたが、紅魔の里も相当なものだったので(笑)、もう少しちゃんとした行楽地とかに行くべきなんじゃないかとも思ったんですけど、そこが素晴らしいというか。今回の紅魔の里も、期待は裏切らないと思います! あと、キャストの皆さんも豪華なので、ぜひエンドテロップまで注目していただきたいです。
――映画の収録はいかがでしたか?
高橋 家でめぐみんの練習をしているときよりも、マイク前でパーティーメンバーである3人の声が聞こえたときが一番めぐみんになるんだなと感じました。やっぱりかけ合いを全員そろってできたのは嬉しかったです。「久しぶりに演じるキャラクターのチューニングは、よく呼んでいた相手の名前を呼ぶのがいい」という話を先輩からうかがったことがあるのですが、めぐみんでいうと「カズマ」だし、その話に由来するように、やっぱり実際に相手と一緒になったときに一番キャラらしくいられるんですよね。あと、今回もアフレコが終わったあとにご飯に行きました。「みんなで肉食っていこう!」みたいな宴があって。2日間のアフレコだったので、翌日のことも考えながら1日目はお酒は控えたりしたんですけど、2日間一緒というのが合宿みたいで楽しかったです。
――映画だと何日かに分けて収録することがあるので、お弁当とかも出るんですよね。
高橋 音響制作の方が用意してくださる差し入れやお弁当が本当に豪華で! ローストビーフ丼とか、寿司セットとか、カツ丼とか「こんなお弁当があったら最高でしょ!」というものをたくさん用意してくださって、優しさが温かかったです。
――エンディングテーマ「マイ・ホーム・タウン」は、これまでのTVシリーズと同じくハンバート ハンバートさんが楽曲を提供してくれています。故郷が懐かしくなるような歌でしたが、歌っている皆さんは関東圏出身とのことで。
高橋 そうですね。私も埼玉出身なので、里帰りとは言いにくいかも。
――カズマ役の福島潤さんが聴いたら、泣いてしまうかもしれない曲ですよね。
高橋 確かに! 潤さんは愛媛県出身ですもんね。この曲がちゃんと届いたらいいなぁ。
――曲を歌ってみていかがでした?
高橋 ハンバート ハンバートさんが作ってくださった曲はこれで4曲目なんですけど、今回も歌っていて涙が出そうになりました。でも泣いちゃうとめぐみんじゃなくなるので泣かないようにして……(笑)。ディレクションも「感動を押し付けないように。めぐみん目線の里帰り、等身大感が出るように」ということだったので、頑張りました。
――あまりアニソンっぽくはないかもしれないですけど、この世界観にはすごく合っていますよね。
高橋 TVアニメ1期の頃は、(エンディングテーマで)こういう曲調が来るとは思っていなかったので驚きましたが、イメージが湧きやすいし、歌いやすいんですよね。3人のユニゾンで歌う曲なので、誰に寄りそって……とかも特に決まっているわけではないのですが、キャラクターに落とし込みやすいです。今回の曲は「後ろノリのリズムで」というディレクションもあって、それが作品に合っているし、映画の台本を読み終わったあとだと、すごく情景が浮かぶんです。
――歌詞もまたいいですよね。
高橋 どこもかしこもじわっとくる、いろいろとシーンを思い返したくなる歌詞が多かったので、映画を見る前にはなるべく聴かないでほしいんですよ! 映画を見たあとに聴いてもらいたい曲だし、映画のためにできた曲のような気がします。
――先程「誰寄りとかではない」とおっしゃっていましたが、めぐみんが特にしんみりくる歌詞ではありましたよね?
高橋 キャラクターソングと、エンディング曲などのテーマソングとしての感覚の違いはあって、歌詞が内面から溢れてくるようなものがキャラクターソングならば、作品自体を表しているのがテーマソングなのかなあと。今回のエンディングに関しては、紅魔の里の雰囲気などを思い返したくなるようなものだったので、めぐみんとしては、お芝居を多めにしてもオッケーということだったんです。なので、ちょっとだけですけど心情としてはキャラソン寄りにしました。
――一番最後の歌詞の部分は、大事に歌っていましたね。
高橋 "今日は帰るよ ちゃんと帰るよ また今度ね"と同じメロディーを繰り返すのですが、ここは一番最後のシーンを思い浮かべながら歌いました。だからアフレコ後のレコーディングで本当に良かったなと。アフレコ前に録るのとは全然違うと思ったので。
――先程からテーブルに広げてあって気になっていたのですが、めぐみんのイラストを見ながら歌っていたのですか?
高橋 そうなんです。私はいつも、めぐみんで歌うときは譜面台にキャラクターの資料を置いて歌っていて。これもオーディションのときのものだから、カラーではないんですけど、かれこれ4年くらい使っているので、そろそろ色付きのイラストがほしいなぁって思ってます(笑)。「こんなに大きく口を開けて笑うんだなぁ」とか、見ていると歌をサポートしてくれるんですよね。音が流れたときに映像が浮かんでくるように、表情集を見てイメージを働かせているんです。
――最後に、映画の見どころとメッセージをお願いします。
高橋 劇場という新しいステージ……「このすば」の映画ってどんなものが来るんだろうと思うかもしれませんが、皆さんの知っている「このすば」がちゃんと帰ってくるので安心してほしいし、やっぱり絶対に見たほうがいいです! 足を運んでいただけたら、そこにはいつもの「このすば」メンバーが待っているので、ぜひ劇場に会いに来てくださいね! 待ってます!
■「映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説」エンディングテーマ「マイ・ホーム・タウン」
発売日:2019年9月4日(水)
歌:アクア(CV:雨宮天)、めぐみん(CV:高橋李依)、ダクネス(CV:茅野愛衣)
価格:税別1300円
収録内容:01.マイ・ホーム・タウン
02.マイ・ホーム・タウン -アクア ver.-
03.マイ・ホーム・タウン -めぐみん ver.-
04.マイ・ホーム・タウン -ダクネス ver.-
05.マイ・ホーム・タウン(off vocal ver.)
■「映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説」オリジナル・サウンドトラック「澄み渡る青空に希望の狼煙を!」
発売日:2019年9月4日(水)
音楽:甲田雅人
価格:税別2500円
■「この素晴らしい世界に祝福を!」コンサート~この素晴らしい音楽に喝采を! 実況録音盤
発売日:2019年9月4日(水)
指揮:甲田雅人
演奏:東京ニューシティ管弦楽団
価格:税別3500円