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細田監督作品最新作「未来のミライ」はものすごく大きな命の物語!? プロデューサー・トークイベント『金曜ロードSHOW!×スタジオ地図』レポート

2018年04月05日 15:18配信
細田監督作品最新作「未来のミライ」はものすごく大きな命の物語!? プロデューサー・トークイベント『金曜ロードSHOW!×スタジオ地図』レポート

AnimeJapan 2018内日本テレビブースで開催されたトークショー

3月24・25日の2日間にわたって東京ビッグサイトで開催された日本最大級となるアニメイベント「AnimeJapan 2018」。その一日目となる24日の日本テレビブースで、7月20日に全国公開が予定されている細田守監督の劇場版最新作「未来のミライ」のプロデューサーをつとめる齋藤優一郎さん(スタジオ地図)と、日本テレビの映画枠としておなじみ「金曜ロードSHOW!」のプロデューサーでも知られる谷生さん(NTV)という2人の有名プロデューサーがコラボした生配信トークイベント『金曜ロードSHOW!×スタジオ地図』が行なわれました。

ブース内の特設スタジオで顔を合わせた2人は「すみません、細田守監督じゃないのにこんなに集まってくれて(笑)」と笑いながら観客に向けて挨拶すると、森遥香さんをMCにさっそくトークをスタート。2人の出会いは2012年の夏に公開された「おおかみこどもの雨と雪」になるらしく、映画公開にあわせてテレビ放送された「サマーウォーズ」や「時をかける少女」を見た谷生プロデューサーは「なんて素晴らしい映画なんだろう」と涙を流したといったエピソードを懐かしそうに披露しました。齋藤プロデューサーは「バケモノの子」の制作当時に、取材を通じて細田監督と意気投合したという谷生プロデューサーについて「いろんな刺激をくれる谷生さんは細田さんにとって面白い人」と紹介しました。

またそれぞれ細田監督の印象について問われると、監督と15年来のつきあいになるという齋藤プロデューサーは「すごく人間が大好きで、優しくもありピュアでもあり、自分が思ったことを信じて突き進むというその姿勢は『時をかける少女』に出会ったときの最初の印象と変わらないかな。あまのじゃくという言い方をすると変だけど、常に新しいことにチャレンジをし続けていくチャレンジャー、という感じです」と一言。谷生プロデューサーも「すごい人なのに優しくてメチャクチャいい人。だけどその奧には強い意志を感じます」と話りつつ、「私が細田作品で大好きなところがあるんですが、人とは明らかに違う普通ではないと言われてしまう“異形の者”に対する目線がものすごく優しいんです。そこについて、細田監督にインタビューしたとき『人と違うことが面白いんです。そこに物語があるんです』っておっしゃったんですね。私はそこがすごいと思いますし感動しました」と監督の人となりについて言及。「『時かけ』のポスターの飛んでる少女の絵のように常に未来を向いているようなポジティブさがあるんですよ。人間は素晴らしいという強い信念に基づいて作品を作られているという感じがします」という谷生プロデューサーの言葉に齋藤プロデューサーも大きく頷きました。

ここから話題は7月20日公開の、劇場版最新作「未来のミライ」へ。甘えん坊の4歳の男の子・くんちゃんと未来からやってきた妹・ミライちゃんによる冒険の物語が描かれる今作だが、脚本と絵コンテを読んだという谷生プロデューサーは「細田監督作品といえば『家族の物語』『親子の物語』と言われてますけど、そんな家族や親子を更に超えたところにある人生のつながりや人の営み、さらにこうやって人間が生きてきたんだという歴史のような、ものすごく“大きな命の物語”がテーマになってるなと思いました。人生を前に進めるための前向きなエネルギーがもらえる作品ですよね」とコメント。齋藤プロデューサーも「細田監督ってすごく身近な体験からインスピレーションを得て作品を作っているんですね。自分の家族の中で起こってる出来事は実は世界の家族の中でも起こっていて、そんな自分の家族の中で起こってる喜びとか問題意識をみんなで解決することが出来たら、たぶん世界中の人々を幸せに出来たりいろいろな家族の問題を解決できるんじゃないかって思っているところがあって。そういう考えでアニメーションという表現で映画を作って世界中の人と共有したいっていう願いを込めて作っている監督なんです。ホントにどこにでもある小さな出来事なんですが、それが実はものすごい大きい命や人類の営み、人生のバトンといったものに繋がっていく……この映画がそんな風に子供から大人までがこれから生きていく上で自分の文脈みたいなものを振り返る機会になるかもしれないと思っていますし、これから先の未来を生きていくためにたぶん必要なこととか考えることとかが詰まってる、そんな作品になっているような気がしています」と作品に込められた監督の思いについて語ってくれました。

そんな「未来のミライ」だが制作は現在佳境に入り、アフレコも間近に迫っているとのこと。「今回の映画は4歳の男の子の見ている世界や未来を通して、忘れていた子供の頃の気持ちを思い出させてくれる、そんな生命力の溢れる映画だと思います」と熱く語る齋藤プロデューサーに対し、「『金曜ロードSHOW!』としても他ならぬスタジオ地図さんの最新作ということで一緒に協力しながら皆さんと一緒に盛り上げていきたい」と谷生プロデューサーもバックアップを約束。最後に齋藤プロデューサーが「細田守監督の最新作『未来のミライ』、7月20日ロードショーとなります。ぜひ皆さん映画館に来てください。よろしくお願いします」、谷生プロデューサーが「『未来のミライ』を全力で盛り上げていくだけでなく、『金曜ロードSHOW!』はアニメもいっぱい放送予定となっていますので、ぜひリアルタイムで見てもらってみんなで盛り上がってもらえたらと思います」とそれぞれ挨拶し、夏の公開へ向けての期待感を大きく高めてくれたプロデューサー同士のトークイベントは終了となりました。

取材・文:すわみさお