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TVアニメ「デート・ア・ライブIV」(以下「デート」)に、10人目の精霊となる六喰が登場しました。宇宙空間を漂っていた六喰は、かわいらしい見た目とは裏腹に、心を閉ざして感情をうかがえない無表情が特徴的。能力や空間を封印・開放する能力は、その気になれば地球の自転を止めることができるほど強大です。そんな六喰を演じる影山灯さんに、キャラクターや作品の魅力についてうかがったインタビューを、前後編でお届けします。
――「デート」に六喰役として出演が決まった感想を教えてください。
影山 長く愛されている作品に、新キャラクターとして加わるということで緊張しました。私も「デート」の過去シリーズを見ましたが、キャラクターたちのかわいさ、本格的なSF要素など魅力がつまっていて、あっという間にファンになりました。共演者の皆さんも第一線で活躍する先輩方で、そんな作品のキャストの一員になれることは光栄でしたし、同時に気持ちが引き締まりました。
――影山さんが演じる六喰はどんなキャラクターでしょうか。
影山 六喰のイラストを見た第一印象は、「かわいい!」でした。その後、設定資料などで六喰のことを知っていくのですが、ミステリアスな女の子ですね。宇宙を漂っているイラストには神々しさを感じましたし、何を考えているのかつかみにくい表情も魅力的。自分のことを「むく」、相手のことを「うぬ」と呼ぶ、時代がかった言葉遣いも特徴的でかわいらしいと感じました。
――そんな六喰のために奮闘する士道の印象を教えてください。
影山 心の底からやさしい男の子です。士道くんはたくさんのかわいい女の子に好かれていますが、まったく嫌みに感じません。それは、精霊ひとりひとりのことを大事に思って、本当に助けてあげたいと思っているからでしょうね。応援したくなります。一直線で思いやりのある士道くんという主人公の存在が、「デート」の魅力のひとつだと思います。
――実際に近くにいたら頼もしそうですね。
影山 お兄ちゃんになってもらいたいです。テスト勉強を教えてもらったり、おなかが空いたときにコンビニでお菓子を買ってきてもらったり(笑)。いろいろな面で頼りがいがありそうです。
――士道を演じる島﨑さんとの掛け合いはいかがでしたでしょうか。
影山 六喰として、安心して気持ちをぶつけることができました。島﨑さんの士道と言葉を交わしているだけで、自然と六喰としての感情が膨らんできて、すごくやりやすかったです。島﨑さん自身、作品知識が豊富だったのも印象的です。「デート」のキャラクターや舞台設定のことをはじめ、ライトノベル業界の最新情報にも精通していて、いろいろな刺激をいただいた収録でした。
――登場人物のなかで、気になるキャラクターはいますか。
影山 つかみどころのない特殊なポジションで活躍する狂三です。狂三以外の精霊は、出会った当初は士道と対立しますが、戦いや話し合いのなかで好感度が上がっていき、最終的にキスで霊力を封印してもらうことがほとんどでした。でも、狂三は、何を目的にしているのかわかりませんし、そもそも敵なのか味方なのかすらもわからない。登場するたびに、次はどんな行動をするのかハラハラしますね。分身体をつくったり、時を遡ったりできる力も私好みです。第4期の後半では、狂三にフォーカスが当たるので、私も楽しみにしています。
【取材・文:星政明】