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「装甲騎兵ボトムズ」復活! 高橋良輔が描く新たな「ボトムズ」の小説連載がスタート!

その他 2020年08月25日 12:00配信
「装甲騎兵ボトムズ」復活! 高橋良輔が描く新たな「ボトムズ」の小説連載がスタート!

イラスト:谷口守泰 

(C)サンライズ

1983年にテレビアニメとして誕生した「装甲騎兵ボトムズ」。原作・監督を手掛けた高橋良輔によるハードボイルドなドラマや緻密な世界観が多くのファンの心をつかみ、テレビアニメ放映後も、後日談やサブエピソードを描いたOVAや小説、漫画などさまざまなメディアで展開をしてきている。

そして、2010年に発表されたOVA「装甲騎兵ボトムズ 幻影篇」(全6話)から10年がたった今年、高橋良輔による新作「装甲騎兵ボトムズ チャイルド」の小説連載が発表された。今回、描かれるのは「幻影篇」の後日談。キリコが、ワイズマンから託された己の後継者となる“神の子”とともに、宇宙へと脱出した後の物語が語られる。

果たしてキリコと幼子を待ち受けているものとは……。

さらに今回、小説の連載開始にあたって、高橋氏からコメントが到着しました。

<高橋良輔コメント>

『神の子、小説にします!』

アニメーションに関わって五十年余り、

「どうでした? 幸せでした?」

と聞かれることが多くなりました。まあそれは私が歳になったということなのだと思います。いろいろなことが頭をかすめますが、概ね、

「幸せでしたよ」

と答えています。

「辛かったことは?」

とも聞かれますが、辛かったことも無くはありませんが、言葉にするほどのことはなかったように思います。

「良かったこと、もしくは嬉しかったことは? 具体的に?」

 この質問には明確に答えられます。

作り手としては、見ていただけた方とのやり取りが本当にうれしい。その昔はお手紙が多かったですね。それから色々なイベントでの直接的な交流。数少ないですがサイン会なんてものの一言二言の会話、本当にうれしいです。

 で、嬉しがっていると、時折はっとするような質問や要望が飛び出ることがあります。ボトムズで言えば、

「あの幻影編の神の子はどうなるんです? キリコが本当に育てるんですか? 約束しましたよねキリコ」

「フィアナはどうなってるんです? カプセルに入って宇宙を流れていますが、生きてるんですか死んでるんですか?」

「神の子をキリコとフィアナ二人が育てる、ってのはどうです? そうなるといいなあ」

(うわっ‼)

 と思います。作り手にとってファンの声は神の声ですからね。どうしようどうしよう、

(何とかしなくちゃあ!)

 と思い続けて、もう何年でしょう。このことはファンだけでなくスタッフも、

「どうすんですか、あれ? ちゃんとしてくださいよ」

 と攻め続けています。

 キリコも約束したかもしれませんが、私も約束しました、確かに。

「あの決着はつけます! たとえ映像にならなくても、何らかの手段で」

 するとすかさず、

「小説にしましょう小説に! 小説ならすぐにも始められるじゃありませんか!」

「すぐにも⁉」

 なんてことを言うんだ、

(書くのは私でしょうが!)

 と心で叫んでも、

「約束ですものねえ。やらないわけにはいかないじゃないですか」

 とんとんと段取りを組まれてしまった。

(さあ大変なことになっちゃたぞ!)

 内心の焦りはともかく、

「キリコも私も、約束は守る男だから」

 と胸を張ってしまった。

 胸は張ってしまったのだが、大丈夫なのか良輔‼

小説「装甲騎兵ボトムズ チャイルド」は、9月25日(予定)より、WebNewtypeと電撃ホビーウェブにて月2回更新(毎月10日・25日)でスタートします。

【「装甲騎兵ボトムズ 幻影篇」あらすじ】

かつてウドの街でキリコと出会い、ともに行動をするようになったバニラとココナ。だがグルフェーでの事件後、キリコは仲間たちの前から立ち去ってしまう……。それから数年後、銀婚式を迎えたバニラとココナは、ゴウトの提案でキリコとの再会を期待して思い出の地を巡る旅に出る。ウド、クメンと約30年ぶりに訪れる街々で感じるキリコの影、そしてサンサでついにキリコと再会を果たすが、正体不明のエネルギーにより、消滅したクエント星の民が暮らす「馬の口」と呼ばれる銀河の果てへと飛ばされてしまう。

キリコたちが辿り着いた、谷の底にあるル・シャッコの村では、一人の赤子が誕生していた。掟により、その赤子が「神の子」であるかの裁可を受けるため、ゴモルの神殿へ向かうまでの護衛を頼まれたキリコ。その道中でキリコとル・シャッコは襲撃を受け、ゴモルの神殿の地下にある地底樹に落下する。さらに突如現れた謎の生物に襲われ、赤子を奪われてしまうが、かつて神の子の候補としてこの地に落とされたというジュノに助けられる。

一方、ゴモルの塔では、神の子の後見人となることを望むマーティアル教団の法王・モンテウェルズが、時を経て自己修復を遂げたかつでの神・ワイズマンと対面していた。だが、モンテウェルズは、キリコを養育係に定めていたワイズマンに拒絶され死を迎える。そして再びワイズマンと対峙するキリコ。ワイズマンとの戦いの果てに未知の力によってキリコは赤子と共に宇宙の果てに飛ばされたのであった。