「デート・ア・ライブⅣ」竹達彩奈インタビュー（後編） 「琴里の意外な一面も描かれます」

好評放送中のTVアニメ「デート・ア・ライブIV」（以下「デート」）。本作で精霊の力を封印する能力をもつ主人公の士道をサポートしているのが五河琴里です。前編に引き続き、彼女を演じる竹達彩奈さんに、第4期の感想や見どころを聞きました。

――第4期で新たに登場した精霊、二亜と六喰はどんなところが魅力的に感じますか。
竹達　二亜は、これまでの精霊にはいなかったお姉さんタイプの精霊です。社会人として経験を積んだ余裕が新鮮で、それでいてオタクというのが、かわいさを引き立たせますね。そんなしっかりとした一面がありながら、対人関係に関しては不安定な顔ももっていて、そのギャップにも引き込まれます。六喰は、二亜とは正反対。はかなさをもっていて、母性をくすぐられるといいますか、守ってあげなければと思わせてくれる精霊です。一方で、デレた後の一直線ぶりはすごい（笑）。すごく振り幅の大きな女の子だなと思いました。

――第2話では、みんなで同人誌づくりにも挑戦しました。
竹達　そこでもリーダーシップを発揮していましたね。同人誌づくりは得意分野ではないはずなのに。どんなときでも、司令官として、みんなのことを信頼して役割を割り振っていく、琴里の意思の強さを感じます。

――さすがです。
琴里　だから、逆にいうと、フラクシナスに乗っているときの方が、琴里は態度が砕けていると感じることもあります。令音にはよく甘えていますし、神無月に対してもフレンドリーな態度をとっています。その理由のひとつは、琴里が精霊たちに対しては、ラタトスクの一員として責任感のようなものを感じているのかなと。だから、白モードの琴里が精霊たちとどんな風に接しているのかには興味がありますね。作中でほとんど描かれていなかったので、ぜひ見てみたいなと思います。

――第4期で印象に残っているシーンはありますか。
竹達　現時点では、放送されていませんが、第10話のチョコを作る琴里が好きですね。これまで琴里は司令官として、しっかりと場を把握し、周りに適切な指示を出していました。でも、第10話ではそうはいかなくて……。わからないことに心が乱れたり、精霊に助けてもらって安心したり、今までには見られなかった琴里の一面を楽しめると思うので、ぜひ注目してほしいなと思います。

――精霊たちの成長を感じることはありますか。
竹達　それぞれの初登場時から比べると、みんな信頼関係が厚くなって、仲良くなったなという印象です。そのなかで、わかりやすく成長を感じたキャラクターで言うと七罪です。彼女は、見た目にコンプレックスがあって、自分を偽って過ごしていましたが、士道や精霊たちとの交流を通じて、素の自分で過ごせるようになりました。さらに、絵の才能や第10話で明らかになる特技など、普通の人としてのスキルを発揮します。反対にいうと、そういう“普通”の一面をもっているからこそ、人が怖かったり、生きることが怖かったりするんだろうなと思います。

――本作のテーマは“デート”ですが、精霊とデートに行くとしたら何をしますか。
竹達　私はインドア派ですが、キャンプをしてみたいですね。みんなでテントを立てたり、野菜の皮をむいたり、バーベキューで肉をこがしたり、お風呂でキャッキャしたりと、楽しい一日を過ごせそうです。誰かを選ぶのは難しいので、全員で楽しみたいですね。

――物語はクライマックスに向っていきます。楽しみにしているファンに、メッセージをお願いします。
竹達　精霊たちの存在の核心や、人気キャラクター・狂三の活躍が描かれるなど、見どころたくさん。気になる展開が続きますので、最後まで楽しんでいただければと思います。

【取材・文：星政明】