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眼帯姿の狂三は内面もかわいらしい! 「デート・ア・ライブIII」真田アサミさんインタビュー

時崎狂三の<ユッド・ベート>で過去に戻った鳶一折紙は、両親の死の真相を知って暴走してしまう。そして、そんな折紙を救うべく、五河士道も狂三とともに過去へ向かうのだった……。

クライマックスに向け、重要な役割を担う狂三。「デート・ア・ライブIII」の魅力に、スタッフやキャストへのインタビューを通じて迫る連載企画。今回は、狂三を演じる真田アサミさんを直撃しました。

――アニメのアフレコで狂三を演じるのは久し振りだったと思いますが、ご感想を教えてください。

真田 2015年の劇場版以降も、ありがたいことにゲームなどで狂三さんを演じる機会はありましたので、感覚を忘れるほど久し振りという感じはなかったです。狂三さんは存在感が大きなキャラクターですので、アニメのアフレコがない期間もずっと私の片隅を占めていましたし(笑)。だから、どちらかというと、気合いを入れ直すというイメージで収録に臨みました。

――第7話からの登場でしたが、参加するときのお気持ちはいかがでしたか。

真田 第1期から、狂三さんを演じてきましたが、(第3期から参加となる)七罪役の真野あゆみさんを加えた陣営では初めてのアニメになります。コミュニケーションの面では不安はありませんでしたが、できあがったチームに後から入っていくので少し不安はありました。ただ、狂三さん自身が何事にもあまり動じないキャラクター。私としても不安を持ち込まないようにということは意識していました。

――折紙編の序盤で印象的だったシーンを教えてください。

真田 眼帯姿の狂三さんを演じることができたのは、とてもうれしかったです。基本的に、狂三さんは演じていて心躍るキャラクターです。慇懃無礼でラスボスのような堂々とした雰囲気は演じがいがありますし、非日常的な雰囲気も彼女を演じる楽しさです。そんななかでも眼帯の狂三さんは、“こじらせている”んですよね(笑)。現在の時間軸の彼女に比べると、世界の見方が5年分幼い感じがして、そこがかわいらしいなと思います。演じる私としては、キャラクターのベースはそのままに、立ち位置を変える気持ちでマイクの前に立ちました。そんな変化が伝わっているといいなとは思います。

――微妙な変化を演じるのは難しそうです。

真田 狂三さんはぶれない信念を持って生きてきた人なのですが、それがちょっとだけぶれているんですよね。セリフとして印象的だったのが「このくそったれな世界を、ぶち壊してさしあげましょう」です。普段はきれいな言葉づかいの彼女が、やんちゃな言葉を発した瞬間、彼女のまた別の一面を知って魅力が増したと感じましたし、役者としてもそのセリフを口にするのがうれしかったですね。

――真田さんとしても思い入れのあるセリフなんですね。

真田 だから、感情を込めすぎて、士道の“仲間”としての気持ちを入れてしまい、ディレクションがありました。協力体制であるけれど、仲間ではないという微妙な距離感を表現してほしいということでした。その微妙な気持ちの揺れ幅をどう演じるか、苦労したことを覚えています。

――いよいよクライマックスですが、今後の見どころを教えてください。

真田 折紙に注目していただきたいのはもちろんなのですが、士道くんのがんばりも見逃せません。折紙を、そして、精霊たちを救うために熱く奮闘する士道くんの姿がないと、この作品は成り立たないので、ぜひ応援してあげてほしいです。

――七罪編はいかがでしたか。

真田 七罪のかわいらしさを堪能できました。彼女の天使<ハニエル>は、その気になれば、もっとヒドいことができると思うんです。でも、基本的には、対象をお菓子に変えたり、子どもに変えたり(笑)。強がっている七罪ですが、そんなところからも七罪のやさしさを感じました。

――もし、<ハニエル>を得たとしたら、どのキャラクターに変身したいですか?

真田 狂三さんですね。狂三さんのしとやかな振る舞いを自分の体で表現したら、どうなるか興味があります。

――ちなみに、キャストでは?

真田 女性陣はみんな魅力的で選べません……。というわけで、ゴー☆ジャスさんかな(笑)。私も地球儀を回したいです(笑)。

――それでは、<ユッド・ベート>で過去に戻るとしたらいつがいいですか?

真田 昔は子どもに戻りたいと思ったのですが、今は大人の生活が楽しいので思いつきませんね……。あえて言うなら、声優を目指す前の中学生の頃。別の職業についたら、どうなっていたんだろうなというのは興味があります。当時は、盲導犬の訓練士にもなりたいと思っていたのですが、でも結局紆余曲折しながらも、声優になる道を選んでいそうですね(笑)。

――最後にファンにメッセージをお願いします。

真田 第3期まで放送できたのは、ファンの皆さんのおかげです。狂三さんへの応援の声も、しっかり届いています。その声に応えるためにも、ぜひ第4期、第5期と続け、狂三さんの行く末をアニメで描いてほしいなと思っています!

――ありがとうございます! 井上麻里奈さんと真野あゆみさんからのリレー質問にお答えください。井上さんからは「普段の服装からも狂三らしさを感じるのですが、意識していますか?」との質問がありました。

真田 アフレコの時は、役のイメージに近い服を着るんです。だから、答えはイエスです。狂三さんの場合は、コーディネートのどこかしらに黒を取り入れています。彼女と同じく、高貴なイメージのある色ですから。また、ヒールをはいて、淑女らしく振る舞うことを心がけています。

――真野さんからの質問は「狂三を演じることで、彼女のようになってしまった部分はありますか?」でした。

真田 さすがにないです(笑)。逆に、自分を狂三さんに寄せようとは思いますね。背筋を伸ばしたり、しとやかな歩き方をしたりということは意識しています。

【取材・文:星政明】

■TVアニメ「デート・ア・ライブIII」
放送:AT-X:毎週金曜21:30~(リピート放送有り)
      TOKYO MX:毎週金曜25:40~
      テレビ愛知:毎週土曜深夜25:50~
      KBS京都:毎週金曜深夜25:40~
      サンテレビ:毎週日曜深夜24:30~
      TVQ九州放送:毎週日曜深夜26:35~
      BS11毎週土曜深夜27:00~
配信:dアニメストア:毎週金曜22:00~配信
AbemaTV:毎週金曜22:00~配信 ほか配信サイトにて配信
スタッフ:原作…橘公司(ドラゴンマガジン連載:ファンタジア文庫刊)/原作イラスト…つなこ/監督…元永慶太郎/シリーズ構成…白根秀樹/キャラクターデザイン…渡辺浩二/総作画監督…渡辺浩二・山川宏治/美術監督…備前光一郎/色彩設計…日野亜朱佳/撮影監督…大河内喜夫/編集…木村祥明/音響監督…えびなやすのり/音響効果…川田清貴/音楽…坂部剛/音楽制作…日本コロムビア/アニメーション制作…J.C.STAFF/製作…「デート・ア・ライブⅢ」製作委員会
キャスト:五河士道…島﨑信長/夜刀神十香…井上麻里奈/鳶一折紙…富樫美鈴/五河琴里…竹達彩奈/四糸乃…野水伊織/時崎狂三…真田アサミ/八舞耶倶矢…内田真礼/八舞夕弦…ブリドカット セーラ 恵美/誘宵美九…茅原実里/七罪…真野あゆ 

リンク:アニメ「デート・ア・ライブⅢ」公式サイト
    公式Twitter・@date_a_info

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