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書籍もアニメカルチャーも楽しめるニュースポット! 「Newtype35周年 アニメ・クロニクル」展もやっている角川武蔵野ミュージアムをレポート!

11月6日にグランドオープンを迎えた「ところざわサクラタウン」。ミュージアム、イベント、ホテル、レストラン、書店、オフィス、神社など、あらゆる文化が楽しめる日本最大級のポップカルチャーの発信拠点です。本記事では、飲食店やショップが並ぶ中でも、ひときわ目を引く巨大な建造物「角川武蔵野ミュージアム」のレポートをお届けします。

「角川武蔵野ミュージアム」は5階建てで、1階はKADOKAWAのマンガとライトノベルを取り揃えた図書館とギャラリースペース、2階は総合インフォメーション、3階はアニメコンテンツを紹介するEJアニメミュージアム、4階は主に書籍が飾られている「エディットタウン」、5階はギャラリーとカフェやレストランなどが入っています。

1階と中2階にあるマンガ・ラノベ図書館には、KADOKAWAが発信するマンガやライトノベルの世界観を読者と共有し、発展させていく空間として、KADOKAWAグループから発行されたほぼすべてのライトノベルが揃っていて、その膨大な数に圧倒されます。1階部分はキーワードでジャンルごとにまとめられた特集コーナー、中2階部分は作者別(50音順)に本が並べられていて、気になる本をすぐに見つけることができます。

また、1階のグランドギャラリーでは、現在「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020 YOKAI PANDEMONIUM」と「みんなの妖怪絵 角川武蔵野妖怪絵コンクールより」を開催しています。(ともに2021年2月28日まで)。

2階はところざわサクラタウン側からの入り口となっていて、総合インフォメーションやミュージアムショップなどがあります。入り口近くに飾られた「ウルトラブッダ」は必見です!

図書館内。くつろぎながら本が読める席もいくつか設置されています
図書館内。くつろぎながら本が読める席もいくつか設置されています


キーワード別の棚。ラノベのほか、作品のグッズも飾られています
キーワード別の棚。ラノベのほか、作品のグッズも飾られています


3階にある「EJアニメミュージアム」は、アニメを世界に誇る文化と捉え、独自の切り口で紹介していくミュージアムです。Newtype創刊35周年と、ところざわサクラタウンオープニング記念企画展として、11月6日~2021年1月17日まで「Newtype35周年 アニメ・クロニクル」が開催されています。

アニメ・クロニクル入り口には、ガンダムMk-IIが描かれた創刊号が!
アニメ・クロニクル入り口には、ガンダムMk-IIが描かれた創刊号が!


11月6日~12月10日の前期と12月11日~1月17日までの後期に会期が別れており、入場特典の絵柄なども変わります。

会場入り口には、記念すべき創刊号の表紙が大きくプリントされていて期待感が高まります。最初にあるのは、Newtypeの特集記事などを彩ってきた作品を紹介するコーナーです。貴重なセル画や設定画も展示されていて、ひとつひとつに魅入ってしまうとともに、雑誌の歴史を感じることができます。

クリエイターにスポットを当てたコーナーでは、細田守監督と新海誠監督に焦点を当て、過去のインタビュー記事や制作資料を見ることができます。特に細田監督は、Newtypeとの関わりを語る新規インタビューもあるので注目です。

そして、最大の見どころとも言えるのが、「ファイブスター物語」を連載している、デザイナー・永野護さんのコーナーです。なんと漫画の生原稿やメカの原画など、ここでしか見ることのできない貴重な資料が多数展示されています。特にコミックの表紙を飾った2枚のイラストには、その大きさと細部まで描き込まれた精密さに圧倒されます。

永野護さん関連作品の展示では、原画や原稿を初公開。「ファイブスター物語」に登場するGTMダッカスの立体物の展示も
永野護さん関連作品の展示では、原画や原稿を初公開。「ファイブスター物語」に登場するGTMダッカスの立体物の展示も(C)EDIT


さらに、アニメ業界関係者が「35年後のアニメはどうなっている?」を語った色紙を展示する「アニメの未来」のコーナーでは、声優さんたちによるイラスト付きの色紙などもあり、バラエティ豊かな内容と、その数の多さに目を奪われます。

ほかにも、今冬以降のアニメの最新情報などを知ることのできるコーナーや、雑誌の版権イラストを使用したオリジナルグッズなどを販売しているショップコーナーもあるので、ミュージアムに来た記念にグッズを手にするのもいいかもしれません。

またスマートフォンにて利用できる、声優の林原めぐみさんによる音声ガイド(1回800円)もあるので、耳でミュージアムを楽しむこともできます。

「Newtypeエクスプレス」ブースには歴代の表紙がずらりと並んでいて、その時代に流行っていたものを知ることができます
「Newtypeエクスプレス」ブースには歴代の表紙がずらりと並んでいて、その時代に流行っていたものを知ることができます


ショップコーナーでは、版権イラストを使ったグッズの他に、Newtypeのロゴをあしらったアイテムも!
ショップコーナーでは、版権イラストを使ったグッズの他に、Newtypeのロゴをあしらったアイテムも!


4階は美術館と図書館と博物館の3つの要素が融合したミュージアム「エディットタウン」があります。館長である松岡正剛さんが監修した、世界を読み解くための「9つの文脈」に沿って、約2.5万冊の興味深い図書が並んでいます。そして、ブックストリートの突き当たりにある本棚劇場は、360度、高さ8メートルの巨大本棚に囲まれた空間。KADOKAWAの刊行物のほか、角川源義文庫や竹内理三文庫、個人蔵書などが並んでいるだけでなく、プロジェクションマッピングを見ることもできるという本好きにはたまらない空間となっています。

壁際にずらりと本が並ぶブックストリート。天井からもさまざまな模型や言葉などが吊るされています
壁際にずらりと本が並ぶブックストリート。天井からもさまざまな模型や言葉などが吊るされています


本棚劇場では30分ごとに3分間、プロジェクションマッピングが上映されます
本棚劇場では30分ごとに3分間、プロジェクションマッピングが上映されます


5階には埼玉・千葉・東京にまたがる武蔵野地域の魅力を発信する「武蔵野回廊」と「武蔵野ギャラリー」、レストランがあり、ミュージアムのコンセプトと同様の多様性のあるオリジナル料理を食べることができます。

大きな岩のような外観に、心躍るコンテンツを詰め込んだ「角川武蔵野ミュージアム」。都会の喧騒から離れて、心ゆくまで文化に触れる。そんな日を作るのもいいかもしれません。

角川武蔵野ミュージアム
埼玉県所沢市東所沢和田 3-31-3 ところざわサクラタウン内
開館時間 日~木曜 10:00~18:00
   金・土曜 10:00~21:00
休館日 第1・3・5火曜日

リンク:角川武蔵野ミュージアム
    公式Twitter・@Kadokawa_Museum

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