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丸1年の日に感じられた、最高のコンビネーション。 イヤホンズ デビュー1周年記念ライブレポート!

6月18日(土)、ラフォーレミュージアム原宿で「イヤホンズ一周年記念LIVE 東京声優朝焼物語」が開催。高橋李依さん・高野麻里佳さん・長久友紀さんの3人による声優ユニット・イヤホンズのデビューシングルがリリースされてからちょうど1周年の日に開催されたライブは、3人それぞれの成長を感じさせてくれるものとなりました。

まずは高野さんのモノローグが乗った、無声映画風の3人出演の映像が流れ、続く「overture」で会場が十分温まってから3人がステージに登場。デビュー曲「耳の中へ」からライブスタートです。事前に告知されていたように高橋さんは膝の怪我のため、彼女の振付の中の、主に左右に動くステップが少々簡略化されていたのですが、それを補ってあまりある力強い歌声で元気さを届けてくれます。

そして、その分ステージ上を所狭しと動きまくる高野さんと長久さん。特に間奏では、よりエネルギッシュなステージングを見せてくれました。

続くテレビアニメ「それが声優!」のOPテーマ「それが声優!」では不思議なことに、1コーラス目で高野さん・2コーラス目で長久さんがそれぞれせり出し、高橋さんで締めるというBメロのパート割りが、奇しくもこの日の3人の立ち位置とダブっているかのようでした。

続いては、実はユニット初のメドレー曲ゾーンへ。「残酷な天使のテーゼ」から本編中でも登場したフラッグを使用して高低も使ってステージを彩った「ヒーローじゃなくていい」、先輩ユニットの魂を受け継ぐ「Love Power」を立て続けに披露します。

そして「280秒間世界一周 ~幸せのイヤホンを探して~」での頭サビの振りコピとコール部のシャウトでさらなる盛り上がりを見せ、シリアスなナンバー「ススメ!音羽少女隊」では、間奏での上半身を使ったしとやかな振付で、3人見事な連動を見せていきます。

続く「私でキマリ☆」では、今度は長久さんのパッションが爆発。中盤にして早くもフロアに向けてマイクを向けるほどのテンションの上がりっぷりで、笑顔全開でファンと一緒に楽しみ尽くしていました。

ここで3人は一旦降壇。すると映像で、PS Vita「神獄塔 メアリスケルター」の主題歌をイヤホンズが担当することが発表されした! ニューシングルとして10月5日(水)に発売されるその曲のタイトルは「予め失われた僕らのバラッド」。後のMCで3人が語ったところによると、激しいながらもコーラスを幾重にも重ねた壮大なナンバーとのことで、音源の公開が早くも待ち遠しいところです。

発表後には、白の新衣装で再登場したイヤホンズ。後半戦はデビューシングルのカップリング「背中のWING」からのスタートです。歌詞に呼応して声・顔双方の表情が変わる3人の姿を観て、今だからこそこの色合いで歌えた1曲に育ったような印象を受けました。

その後「プロ根性!~地獄の一丁目特訓の巻~」で激しく盛り上がったかと思えば、MC中に登場した椅子と本を使った「Magic of love」では優しい表情で美しいハーモニーを響かせていきます。

さらにDJブースが登場しての「あなたのお耳にプラグイン!」では、中盤の“リクエスト曲”として「乙女のポリシー」を、なんとフルコーラスで初披露。その盛り上がりのまま、本編ラストをタオル曲「成長!全力シンデレラ」が飾ります。アガりまくったフロアを前にした3人も、終始素敵な笑顔を振りまいていました。

アンコールの冒頭では、この夏出演が決まっているアニサマの“どこかしら”で使うために、ファンのコールを収録。録音と一致団結したファンのテンションUPとを同時に完了したところで、「お買物めっちゃええねんチャンネルのうた」を披露。Aメロでの、関西出身の長久さんからの様々なパターンの「えぇやん!」も聴きどころのひとつです。この曲では各自が自身のカラーのメガホンを手にしての振付をみせてくれたのですが、Bメロでは縦に隊列を組んで、奥行きのあるパフォーマンスを見せてくれました。

曲明け、3人からこの日の感想とデビュー1周年を迎えての想いが語られます。この日は昨年開催のワンマンライブのときとは違い、全員が笑顔のままで最後まで語り切ります。それがラストナンバー「光の先へ」へ繋がった瞬間、あたかもアニメ12話以降とリンクするかのようにイヤホンズの“これから”への可能性を改めて感じられました。3人も歌詞に自らの想いを乗せてファンへとまっすぐに届け、最後までこの1周年ライブを3人で駆け抜けていきました。

デビューから1周年を迎え、より3人のコンビネーションが噛み合ってきているのを感じられたのがこの日のライブでした。ストレートで、確実にユニットの芯になっている高橋さんの歌声に、体の動作はもちろん表情も含めたダンスで引っ張る高野さん、そして情熱全開でステージをパッと明るくさせ、ファンとの一体感をうまく作り出してくれる長久さん。それぞれが互いを補完しあう、素晴らしいバランスです。2年目のイヤホンズはきっと、この最高の関係のままファンを巻き込んで驀進していくことでしょう。【取材・文=須永兼次】

“イヤホンズ一周年記念LIVE 東京声優朝焼物語”

2016.06.18@ラフォーレミュージアム原宿

<セットリスト>

●OPENING VTR→overture

M1.耳の中へ

M2.それが声優!



M3.残酷な天使のテーゼ~ヒーローじゃなくていい~Love Power(メドレー)



M4.280秒間世界一周~幸せのイヤホンを探して~

M5.ススメ!音羽少女隊

M6.私でキマリ☆



M7.背中のWING

M8.プロ根!~地獄の一丁目特訓の巻~



M9.Magic of love

M10.あなたのお耳にプラグイン!



M11.成長!全力シンデレラ

●アンコール待ち~アニサマへ向けたVTR

<アニサマへ向けた LIVE RECORDINGコーナー>

EN1.お買物めっちゃええねんチャンネルのうた



EN2.光の先へ

リンク:イヤホンズ公式サイト
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