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観ると卒業したくなる!? 公開直前「ポッピンQ」キャストインタビュー

12月23日(金・祝)から公開が始まる東映アニメーション60周年記念作品「ポッピンQ」。先日開催された最速上映会「スーパー・プレミアム・ミーティング」も大盛況で、来場したファンの多くが映像の美しさとキャラクターたちの魅力に魅了されていました。

その「スーパー・プレミアム・ミーティング」の合間に、メインキャストである瀬戸麻沙美さん(小湊伊純役)・井澤詩織さん(日岡蒼役)・種崎敦美さん(友立小夏役)・小澤亜李さん(大道あさひ役)・黒沢ともよさん(都久井沙紀役)からコメントをいただきました。公開直前の心境、そして本作への想いとは――?

――いよいよ公開が迫ってきましたが、現在の心境は?

瀬戸:もうすぐ公開ということで、とてもワクワクしています。今日は先行上映会ですが、観てくださった皆さんの表情を直に見ることができて、とても嬉しいです。AnimeJapan2016での発表からだいぶ時間が経っていますが、私とともよと亜李さんは「RadioポッピンQ〜ほんの少し面白くする、それだけで世界は変わる〜」をずっとやっているので、ずっと「ポッピンQ」がそばにありました。ついに公開かと、感慨深い気持ちで一杯です。

井澤:まだまだ先だと思っていたんですけれど、気がついたらもう公開なんですよね。お客さんの反応を見られるのがとても楽しみで、朝からワクワクしてました。とにかく早く感想を聞きたい!という気持ちしかないですね。

種崎:オーディションを受けて小夏ちゃんの役をいただいてから結構時間は経っていると思うのですが、本当に早いというか、あっという間だったなあ……と。でも、観てもらうのが本当に嬉しい、公開が待ち遠しいです。

小澤:試写を見てすごく素敵で、“公開はまだ先だなあ、早く観てもらいたいなあ”ってワクワクしていたので、ようやく観て頂けてとても嬉しいです。公開が迫るにつれて、劇場で私たちが出演した予告編も始まって、公開が迫っているのをひしひしと感じていました。劇場でそれを見てちょっと恥ずかしかったですけど。

黒沢:台本をいただいてから収録まで、いろいろな葛藤があった役なので、皆さんがどのように感じられるのか不安でありつつもワクワクした気持ちです。

――完成した作品を観ての感想は?

瀬戸:私は自分が出ている作品を観るのが照れくさいというか、自分の芝居が気になってしまうので観るのを躊躇するタイプなんですが、「ポッピンQ」は仕上がりがとても気になっていたので1番最初の試写に行かせていただいたんです。冒頭での自分の芝居に、ちょっと恥ずかしいような独特な気持ちになったのですが、観ている間にどんどん引き込まれていって“あぁ、これはすごいな”って。音響も立体的で、まるで伊純の実家にいるような気持ちになりました。そしてものすごいテンポで物語が進んでいくのですが、それがもう驚きの連続でどんどん引き込まれていき、そして物語の中で成長していく伊純たちの姿を見て、“自分もああいうことあったなあ”と、学生時代のことを思い出したりして。観終わった後はすごく爽快な気持ちで、私も何か初めてみたい、そして卒業したい!って思いました(笑)。とにかく前向きな気持ちになったんです。

井澤:とにかくキャラクターの魅力がすごい、って感じました。女の子がたくさん出てくる作品だと、一度観ただけでは誰がどの子か把握しづらいこともあるんですが、「ポッピンQ」はものすごくいいバランスで配置されていると思います。役割もお芝居もみんな個性があって主張しているのに、それがうまくまとまって世界観ができている。本当にすごいって思いました。

種崎:私が最初に感じたのは、どの世代でも楽しい、どの世代の人が観ても楽しい作品だな、ってことです。完成したものを観るまで、もしかしたら小夏ちゃんたちと同じくらいの年や、それより上の人が観て楽しい作品なのかも?って思っていたんです。でも、完成したものを観たら本当にキャラクターたちが生き生きしてて、小さなお子さんでもずっと楽しく観ていられる映画だったんです。お子さんから大人まで楽しめる作品なんだと、改めて「ポッピンQ」の魅力に気づきました。

小澤:私はすごくシンプルに「おもしろかったな~」と。アフレコをしていたのでお話は知っているんですが、知っているはずなのに新鮮な気持ちで楽しめました。「おもしろかった」と終わってすぐに口に出せるって、すごいことですよね。同時に、この作品の仲間であることに「ありがたい」「うれしい」って気持ちもわき起こりました。とにかく感謝、感謝です。私も自分の芝居を見ると「あぁ…」ってなっちゃうタイプなのですが、完成した作品の奥深さに引き込まれて、自分が出ているのを忘れて楽しんでいました。

黒沢:一番に思ったのは、アニメーターさんの強い意志ですね。アニメーターの皆さん一人一人が「この子はこういう風に動く」って明確なものがあったんだと感じました。アニメーションに鮮やかに色づけをするのが声優の役割だと私は思っているのですが、私が色づけしたのではなく、アニメーターのみなさんに色づけされてしまったなあ…と。描いている皆さんの心の中に、キャラクターたち一人一人が生きている愛がすごく伝わってくるフィルムだと思います。いつかまた同じスタッフの皆さんとお仕事をご一緒する機会があったら、今度は対等に渡り合っていける役者になっていたいと思いました。

メインキャストも大絶賛の「ポッピンQ」。東映アニメーション60周年を記念する作品にふさわしい映像と物語は、いよいよ12月23日(金・祝)より全国劇場で公開です。

※種崎敦美さんの「崎」は、正しい表記は「立ち崎」ですが、機種依存文字のため「崎」表記しています。

■劇場アニメ「ポッピンQ」
公開  :12月23日(金・祝)
スタッフ:監督…宮原直樹/キャラクター原案…黒星紅白/企画・プロデュース…松井俊之/プロデューサー…金丸裕/原作…東堂いづみ/脚本…荒井修子/キャラクターデザイン・総作画監督…浦上貴之/CGディレクター…中沢大樹/色彩設計…永井留美子/美術設定…坂本信人/美術監督…大西穣/撮影監督…中村俊介/編集…瀧田隆一/音楽…水谷 広実(Team-MAX)・片山 修志(Team-MAX)/主題歌…「FANTASY」Questy(avextrax)/アニメーション制作…東映アニメーション/配給…東映/製作…「ポッピンQ」Partners
キャスト:小湊伊純…瀬戸麻沙美/日岡蒼…井澤詩織/友立小夏…種﨑敦美/大道あさひ…小澤亜李/都久井沙紀…黒沢ともよ/ポコン…田上真里奈/ルチア…石原夏織/ダレン…本渡楓/タドナ…M・A・O/ルピイ…新井里美/長老(ラムタムラス)…石塚運昇/レミィ…山崎エリイ/深町美晴…田所あずさ/三橋ナナ…戸田めぐみ/レノ…内山昴輝/小湊元治…羽佐間道夫/小湊俊平…小野大輔/小湊恵理子…島崎和歌子
リンク:劇場アニメ「ポッピンQ」公式サイト
    公式twitterアカウント・@popin_q_staff
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