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『ONE PIECE FILM RED』公開記念 赤髪のシャンクス役・池田秀一 × 監督・谷口悟朗 SPECIAL対談!

2022年08月25日 12:00配信

ついにコミックスの発行部数が5億1000部を突破した、国民的漫画『ONE PIECE』(集英社刊)。連載開始25周年のアニバーサリーイヤーに、3年ぶりとなる最新劇場作品『ONE PIECE FILM RED』が絶賛全国上映中! 今作では、池田秀一さん演じる赤髪のシャンクスがメインキャラクターとして活躍するということで、谷口悟朗監督を招いての特別対談が実現。映画でのシャンクス起用の理由やそれぞれが感じた『FILM RED』への思いなどを熱く語り合ってもらいました。
「月刊ガンダムエース」の長寿連載「シャア専用雑記」を、『ONE PIECE FILM RED』大ヒットを記念して、特別にWebNewtype読者にも公開いたします!

『ONE PIECE FILM RED』公開記念 赤髪のシャンクス役・池田秀一 × 監督・谷口悟朗 SPECIAL対談!
『ONE PIECE FILM RED』公開記念 赤髪のシャンクス役・池田秀一 × 監督・谷口悟朗 SPECIAL対談!

――池田さんと谷口さんが、一緒にお仕事されるのは今回が初めてですか?
谷口 そうですね。仕事とは別の場所での面識はあるのですが、仕事をさせていただくのは初めてになります。
池田 『コードギアス』シリーズをはじめ、谷口さんがいろんな作品を手掛けているのは存じておりました。昨年、脚本家の中島かずきさんとも一緒にやられていましたよね(注:『バック・アロウ』)。中島さんとは以前ガンダムエースで対談させてもらっていまして。
谷口 そうですか。私も中島さんとはよくお会いして、話をさせていただいています。中島さんは舞台が主軸なので、コロナの影響が大きいみたいで。

――いつかお仕事を一緒にできればという気持ちはあったのでしょうか?
谷口 かねてから、そういう思いはありましたが、自分がサンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス/以下同)さんの作品をメインにしているうちは、ご一緒するのは難しかったかもしれないですね。やっぱり、サンライズの中での池田さんのポジションは特別で。もしお願いするのであれば、企画やキャスティングの段階で、事前にサンライズの上層部の方に許可をとらないといけないレベルだと思うので。そういう意味では、東映さんの作品だったから、ようやく仕事ができたと感じですね。

――おいそれと頼めない、という感覚はわかる気がします。さて、谷口さんは『FILM RED』にはどの段階からかかわっていらっしゃるんでしょうか?
谷口 私がこの企画に入ったのは2年半から3年前で、前の『ONE PIECE』の映画(劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』/2019年公開)ができあがる頃ですね。次の映画を作ることは確定していて、監督を誰にしようかというところで、東映アニメーションさんから連絡をいただきました。私は24年前にイベント上映用の『ONE PIECE』の監督をやっているので、まずは原作者の尾田栄一郎さんに「谷口が監督でもいいのか?」と聞いてほしいと伝えまして。その結果、OKをいただいたので「ではやりましょう」という流れですね。そこでいくつかプロットを挙げていただいて、どんなテーマで、どういう形にするかという話を詰めていきました。

『ONE PIECE FILM RED』より
『ONE PIECE FILM RED』より(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

――その中でシャンクスをメインに据える今作の形ができ上がっていったんですか?
谷口 いえ、最初は「ウタはシャンクスの娘」というだけで押し切ろうと思っていたんです。というのも、尾田さんにとって、シャンクスは相当大事なキャラクターですから、映画で私たちが勝手に「出しちゃいます」とは言えない。それで私と脚本の黒岩勉さんとで、シャンクスを出さずに決着をつける段取りを、いろいろ練っていたんですが、やはり難しい。ところが、ある会議の席で「これでシャンクスを出せると(映画として)形になるんですが」と言ったところ、思いがけず尾田さんから許可がいただけたので、シャンクスを軸に組み直していきました。
池田 それがどれくらい前ですか?
谷口 シャンクスに対してOKが出たのは1年半くらい前で、制作のスケジュール的にはギリギリのタイミングだったので助かりました。もしこの話でシャンクスが出て来なかったら、物語の枠組みというか背骨の無い作品になってしまっていたと思います。その分、池田さんにはいろんな時代のシャンクスを演じていただいて、ご苦労をかけてしまったかもしれないですが。
池田 いえいえ。僕も2年ほど前ですかね。「そろそろシャンクスが活躍するよ」という尾田さんがコメントを出されていたと友人から聞いて。でも、これまでも回想シーンとかでの登場ばかりだったから、あまり期待もしていなかったんです。だから、つい最近「映画に出るよ」と聞いてからですよ、「これは他人事じゃないな」って思い始めたのは。けれど、まさかこんなことになるとは。タイトルも『FILM RED』って。ちょっと待てよって(笑)。
谷口 そうですよね(笑)。でも、今回のタイトルは『FILM RED』以外、なかったんです。

『ONE PIECE FILM RED』より
『ONE PIECE FILM RED』より(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

――『ONE PIECE』では、ルフィとシャンクスが再会しないという、絶対に破ってはいけないルールがあるようですが、今作では見事なアイデアでそのルールを守りながらシャンクスとルフィの共闘を実現させていますね。
谷口 あれは脚本の黒岩さんの発案なんですよね。世界を“向こう”と“こっち”で分けてしまおうと。最初は今までの原作でもやっていたように、ルフィが気絶している間にシャンクスが出て来て活躍して、ルフィが目覚めたらシャンクスが寝ている……みたいなこともやってみたんですが、どうもテンポが悪い。それで、世界を分けて同時進行的に2人を同じ相手と戦わせるという形になりました。これも尾田さんに提示してOKをいただけたのが大きかったですね。でも制作中、原作でもシャンクスはもっと大暴れするかと思っていたんですが、目立った活躍がないまま最終章まで来ちゃいましたね。
池田 大暴れはしてないですね。これまで「この戦争を終わらせに来た」と言って出て来ても、そんなに何かをするわけじゃなく。恫喝するみたいな感じでね。
谷口 そうなんですよね。さらに今回、初めてわかったんですが、赤髪海賊団の各メンバーのキャスティングが固定されてなかった。私はてっきりもう各々のキャラクターで決まっていると思っていたんですが、東映アニメーションさんから「決まっていません」って言われて。
池田 僕も先日、偶然CSでテレビシリーズの第1話から放送されるのを知って、久しぶりに見たんです。僕は第4話くらいから出ていたんですが、海賊団の仲間たちは何人かいるんだけどほとんどしゃべってないし、メインはシャンクスなんでそんなに描かれてなくて。
谷口 キャスティングに関しては、今後テレビシリーズに出る可能性もあるので、テレビ班に決めてもらいました。赤髪海賊団に関しては、設定画も正式なものはなかったので、今回のために新規で起こしました。

――今回は台本もミュージカルのような特殊な構成になっていますが、アフレコよりも先に歌を録っていたりするんですか?
谷口 実は、楽曲の制作者が決まるのに少し時間がかかってしまって。とはいえ制作作業に入らないわけにはいかないので、現場作業をしながら楽曲担当者を決めて、歌を発注して。歌ができたらそれを元に振付師の方に振り付けを作ってもらうという、かなりイレギュラーな作り方をしています。だから、「ここにこういう音楽が来て、こういう感じになるはずだから」という想定のもとで、その前後のドラマ部分を作っていきました。
池田 じゃあ、Adoさんもそんなに前から決まっていたわけではないんですね。
谷口 そうなんです。「誰にしようか?」と話をしている時に、スタッフからAdoさんの名前が出まして。最終的に尾田さんからもAdoさんがいいということを言われたので、じゃあお願いしようと。
池田 いやぁ、良かったですよ。すごく新しい感じで。
谷口 こちらもお願いできて良かったです。

――『ONE PIECE』は原作もアニメも長期のシリーズになっているので、これまでのファンはもちろん、Adoさんが歌を担当されたことで、これまで気になっていたけど未読・未視聴だった新規のファンにも入りやすい作品になったようにも思います。
谷口 そう思っていただけると、Adoさんにお願いした甲斐があってありがたいですね。今回、歌唱シーンでは音入れもこだわっているんです。通常の歌だと、ボーカルは左右のスピーカーに振ってしまうことが多いんですが、今回は5.1ch環境に合わせてボーカルをセンタースピーカーに入れているんです。それは、セリフの扱いと同じということですね。Adoさんの歌声はセリフだという考え方です。その結果、多分映画館で観るとボーカルが真ん中からどーんと来る感じになっているんじゃないかと思います。
池田 僕が観た試写室は5.1chじゃなかったんですが、あれを5.1chで聴くとすごいんだろうなと思いましたね。
谷口 5.1chで聴くと結構な圧を感じられるように組んであります。ライブ会場にいるような雰囲気を出そうということで、音響チームとも相談してやってもらいました。今回、Adoさんの声質・歌声の癖をウタ役の名塚佳織さんに何回も聞いてもらって、それを参考に演じてもらったりもしているんです。とは言っても、その生っぽい演技に偏ると他のキャストの方々との芝居の傾向がずれてしまうんですよね。だから、そのバランスを取るという意味でも、池田さんに入っていただいて助かった部分はあります。私が聞いた限りだと、池田さんはわかりやすい声優としての技術ではなく、ひとつひとつのセリフをキャラクターの人格の塊として捉えて演じられているように感じたので、シャンクスがいてルフィたちのチームがあると、その中間にウタが立ってもらうことで、それぞれの質が異なる芝居がスムーズに繋がるかなと思ったんです。そういう意味では、先に計算できて助かったというのはありますね。
池田 そう言っていただけるとありがたいです。

――今回、池田さんはいろんな年代のシャンクスを演じるという部分と、導き手、理解者としての面も出さなければならないという意味では大変だったと思いますが、演じてみていかがでしたか?
池田 劇中では年齢がシーンごとに前後するんですが、そこで混乱しないようにアフレコは、年齢ごとの時系列でやらせていただけたのでやりやすかったですね。若い頃のシャンクスに関しては、まあいろいろ勘弁していただければ(笑)。
谷口 充分若く聞こえましたよ。そう言えば一番若かった頃のシャンクスが子守歌みたいなものを歌うところがありますが、池田さんからは、当然「仮歌かメロディが欲しい」と言われると思っていたんです。ただ、あの歌については、これまでシャンクスを演じてきた池田さんの中から出てくるものが正解だと思っていたので、アドリブで歌ってもらって。それが実際に使われている歌なんですが、あれはすごくいいなと思っているんです。
池田 でも、あれはすごく「昭和」な感じですよね。
谷口 それがすごくいい感じで嵌まっているんですよ。いっぱいいっぱいのところで歌を歌って、それでもいい人だというのが伝わる感じで。これはやっぱり池田さんじゃないと出てこない味なんだなって。
池田 ケガの功名ですよ(笑)。

――谷口さんから池田さんに対して、今回のシャンクスの演じ方などについて、オーダーのようなものはあったのでしょうか?
谷口 一度収録前に会って説明させていただきました。やはり、込み入ったところがある作品なので、事前に説明がないと困ってしまうでしょうし。本当ならば主要なキャスト陣を集めて説明をしたかったんですが、世間の状況も踏まえて皆さんを集めるわけにはいかず、バラバラに説明させていただきました。
池田 説明としては、現実世界があってウタの内部の世界があってという設定の部分の話を聞かせていただきましたね。多分、世界を行き来するところを僕が理解できるかどうか心配されていたんじゃないかと(笑)。その後で、僕からは、より今作の世界観を理解するために、台本の前のシナリオを読ませて欲しいとお願いしました。僕もこれまで劇場版にそんなに出ているわけでもないし、テレビシリーズも忘れた頃に出ている感じなので、シャンクスというキャラクターのイメージがガチガチに出来上がっているわけではない。だから今回は「『ONE PIECE』の二十数年の歴史をひきずったりしないで、オリジナルのもののつもりでやろう」と思ったんです。『ONE PIECE』らしさに関しては、わかっている人たちが出してくれるだろうと。

――そういうイメージでかかわられたわけですね。
池田 谷口さんも昔一度手掛けられてことがありつつも、どっぷりと『ONE PIECE』に浸かっているという監督でもないので、その距離感が良かったんじゃないかと思いますね。もちろん、谷口さんがどう思ってらっしゃるかはわからないけれど、僕はオリジナルのつもりでやらせてもらったので、そこはすごく助かりました。
谷口 はい、それが結果的に良かったんじゃないかと、私も思いますね。個人的にはとても池田さんの芝居に助けてもらったところがあって。絵に関して言えば、原作の尾田さんはシャンクスの表情をできるだけフラットにしようとしている感じがあるんです。それはシャンクスのキャラクター性を維持するためというのはわかるんですが、あまりに表情を消すとお客さんがシャンクスの感情を読み取るための取っ掛かりさえ無くなってしまう可能性もある。その時に池田さんの声で「この時シャンクスは心の中では泣いているのかもしれない」「悔しがっているのかもしれない」と想像する方向性を作ることができたと言えばいいんですかね。そこはやはり助かりました。

『ONE PIECE FILM RED』より
『ONE PIECE FILM RED』より(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

――劇中では、本作オリジナルのメインキャラクーであるウタとのかかわりの描き方も印象的ですね。
池田 僕もドラマの中でのウタとの関係の描き方が好きなんですよ。顔を見せるのではなく、口元のアップで表現するとか。ああいう全部は描かないで、受け取り方をお客さんに委ねる演出は、最近の流行りではないかもしれないけれど、僕は古い人間なので好きですね。
谷口 今回の映画については、自分もそうした演出を観て「お客さんが歩んできた人生なりの解釈をしてくれるかな?」という期待はありますね。
池田 その一方、最近のお客さんが何に対してどう喜んでくれるか、面白がってくれるのかは、正直よくわからないんです。たとえば今作の冒頭でAdoさんの曲『新時代』がかかるじゃないですか。はっきり言ってしまうと世代的に、もうあの勢いにはついていけない(笑)。ただ、何かが始まるという感じはわかるんです。そうした、わからないけれど、勢いや感情を感じさせてくれる音楽の使い方がとても印象的でした。
谷口 今回ありがたかったのは、楽曲を作ってくれる方々が、こちら側からのオーダーに柔軟に対応してくれたというのはありますね。皆さん、名前のある人たちなので「自分たちのやり方はそうじゃない」と言われたり、「茅ヶ崎」みたいに現実に存在する地名なんかを書かれたらどうしようとか、いろいろ心配していたんですが(笑)、結果的には各音楽チームの方々が、想定していた以上に、しっかりとオーダーに応えていただけて。速いテンポの曲からゆったり聴かせるものまで、いいバランスの構成になったと思います。先ほど、池田さんが演出について言われたことというのは、私は『ONE PIECE』が元々持っている一面でもあると思うんです。基本的に、私は『ONE PIECE』は浪花節だと思っているので。
池田 ああ、確かにそうですね。
谷口 浪花節とか、我慢して最後に大暴れしてスカッとする任侠ものとか。言ってしまえば、高倉健さんがゴムゴムの実の能力で暴れるようなところがありますからね。昔から日本人が大好きな、そうした人情ものの要素に関しては、多分今でもどの世代にも通じるだろうと。『ONE PIECE』もこれまで劇場版はアクションを主体だったので、今回は感情芝居というか、性格俳優的な役割を入れたかった。実は今回はそういう方向性だと原作サイドの皆さんに納得していただくのが、自分の最初の仕事でした。

――比較的高年齢のガンダムエースの読者的にも感情移入できる作品になっていると思いますが、谷口さんは鑑賞世代に関してはどのように考えられていますか?
谷口 30歳以上の男性であれば、今回は間違いなくシャンクス側に立って観ると思うんです。劇中で描かれる親子関係のドラマを、ガンダムファンの方々求めているかどうかはわかりませんが、ただ、ある程度の年長者で目下の人と接する機会がある方なら何か伝わるものは込められたかなと。結果的にルフィの目線、シャンクスの目線ということで各世代ごとの目線を物語のなかにセッティングできたのも良かったと思っています。

――改めて、池田さんと実際にお仕事されていかがでしたか?
谷口 とても勉強になりました。正直に言うと、シャアのイメージが強すぎて、「池田秀一」という役者が今ひとつ掴めていなかったんです。そこだけで判断するのは危険だと思いながら、お仕事をご一緒したわけですが、先ほども言った通りセリフを、そのキャラクターの背後にあるものも感じさせる情報の“塊“としてお芝居されている感じがして。各年代のシャンクスを演じるにあたっても、その年齢ごとにその背後の情報量を調整して、差別化されているのが伝わってきました。今回のシャンクスは、ちょっと人懐っこい部分や甘い部分、そういったものが感じられるのが結果的には良かったなと思いましたね。テレビシリーズではまた違ったものを要望されるかもしれませんが、今回の映画としては池田さんの出された答えは、こちらの想定以上のものがいただけたと感謝しています。お仕事をさせていただいて良かったです。
池田 面白かったし、いい意味で楽でしたね。絵や脚本が悪いと、役者としてはとても疲れるんです。でも今回は絵も脚本も良くて、絵の方でちゃんと芝居してくれているし、セリフもちゃんとしているから、感情も乗せやすかった。先ほど、音楽の話もありましたけど、僕はどちらかというと、セリフは歌に近いと思っているんです。
谷口 まったく同感です。たとえば長ゼリフの場合「しゃべっている人の声をもっと聴きたい」とお客さんに思わせなければいけない。その時重要なのは、お経のように同じトーンで続けるのではなく、その中でリズムやテンポに緩急をつけることで、歌のように聞こえるのが理想だと思いますね。
池田 でも、あまり独りよがりに歌い上げて、作品全体を壊してもいけない。役者を作品を繋ぎとめてくれるのはセリフです。セリフがいいと、役者は歌い上げ過ぎなくて済むんです。
谷口 そうですね。過剰なまでに歌い上げるとそれはクサくなっちゃいますから。
池田 今回、でき上がった作品を拝見して、自分で言うのもおかしいけど「ああ、良かった。僕もまだできるんだ」って思いましたね。
谷口 何をおっしゃいますか、全然できますよ(笑)。

――作品に関してはこれから観てみようという読者もいると思います。注目してほしいポイントはどこですか?
谷口 『ONE PIECE』のタイトルは知っていても読んだことがないとか、アニメを観たことがない、昔読んでいたけど長いからちょっと離れてしまったという人も楽しめるように作ってあるので、この機会にぜひ1回観てほしいです。音響効果とかもろもろ考えると、やはり劇場で観ていただければ、迫力なども伝わりやすいかと思います。『ククルス・ドアンの島』や『Gのレコンギスタ』もいいけど、『FILM RED』もぜひ。
池田 ガンダム作品とは別ものですからね。ガンダムで描く難しい話とは違う、こういうドラマもあるというのを楽しんでほしいですね。

『ONE PIECE FILM RED』は大ヒット上映中!
『ONE PIECE FILM RED』は大ヒット上映中!

――今日、対談をしてみたご感想はいかがでしたか?
谷口 この時間を作っていただいてありがたかったです。本来であれば打ち上げなどの席できちんと挨拶すべきなんですが、コロナの関係でなかなか一堂に集まることができないという事情がありまして。もしよろしければ、またお仕事をご一緒させてもらえる機会があると嬉しいです。ひとつよろしくお願いいたします。
池田 こちらこそ、またすごくいい仕事をさせていただいて、僕の中でもとても残る作品になりました。こちらこそいい作品に出会えたと思っていて、とても感謝しています。また何かあればぜひ。ありがとうございました。

池田秀一 PROFILE

『ONE PIECE FILM RED』赤髪のシャンクス役・池田秀一
『ONE PIECE FILM RED』赤髪のシャンクス役・池田秀一

●いけだ・しゅういち/俳優。東京俳優生活協同組合所属。『機動戦士ガンダム』シャア・アズナブル役、『名探偵コナン』赤井秀一役、『ONE PIECE』赤髪のシャンクス役など、多くのキャラクターを演じる。洋画吹き替え、ナレーションなど、俳優歴60年を超えてますます精力的に芸能活動を行っている。『月刊ガンダムエース』にて「シャア専用雑記」を連載中。

谷口悟朗 PROFILE

『ONE PIECE FILM RED』監督・谷口悟朗
『ONE PIECE FILM RED』監督・谷口悟朗

●たにぐち・ごろう/アニメーション監督、プロデューサー。『機動武闘伝Gガンダム』『新機動戦記ガンダムW』などで演出を担当。『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』にて監督デビュー。監督としての代表作は『無限のリヴァイアス』『スクライド』『コードギアス 反逆のルルーシュ』など多数。初監督作である『ONE PIECE』に、今回再び取り組んだ。

劇場版『ONE PIECE FILM RED』大ヒット上映中!

『ONE PIECE FILM RED』より
『ONE PIECE FILM RED』より(C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

原作者の尾田栄一郎を総合プロデューサーに迎え、連載開始25周年のアニバーサリーイヤーを飾る、『ONE PIECE』の3年ぶりの劇場版最新作。世界で最も愛される歌手であるウタ。彼女が初めて公に姿を現したライブがついに開催されることから、会場となる音楽の島エレジアには多くのファンが集まっていた。一方で、それを狙う海賊たち、状況に目を光らせる海軍たちの思惑が交差する中、彼女が“シャンクスの娘”であることが判明したことから事態は大きな方向へと動き始める……。本作のオリジナルキャラクターのウタは、ボイスキャストを名塚佳織、歌唱キャストをAdoのWキャストが担い、ドラマと音楽が融合した記念作品に相応しい作品となっている。

【取材・構成:石井誠/撮影:大森有起】

■劇場版『ONE PIECE FILM RED』
公開中

リンク:劇場版『ONE PIECE FILM RED』公式サイト
    公式Twitter・@OP_FILMRED