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自由なトークで大盛況!上江洲誠主催トークイベント「BONKLIVE」リポート!

2018年10月03日 20:46配信
自由なトークで大盛況!上江洲誠主催トークイベント「BONKLIVE」リポート!

上江洲誠主催トークイベント「BONKLIVE」より

2018年9月15日(土)、阿佐ヶ谷ロフトAで脚本家・上江洲誠さんが主催・MCを務めるトークイベント「BONKLIVE(ボンクライブ)」が行なわれました。

このイベントは2011年に震災のチャリティーとして始めた「ボンクラアニメ学芸会」を、定期的に行なうようになったことが始まりです。過去にも様々なゲストを招いて、上江洲さんたちが手がけた作品の裏話等を語ってきました。今回は舞台「乱歩奇譚」と、今年参加した数々の海外アニメコンベンションについて、多数のゲストとともに楽しいトークを繰り広げました。

まずは昨年4月及び今年4月に行なわれた舞台「乱歩奇譚」について、舞台版の脚本・演出を手がけた鈴木智晴さん、プロデューサー・ウネバサミ一輝さんが登壇。2度の舞台とも、ゲネプロを見た上江洲さんたちの発案でラストシーンに変更が加えられたりと、舞台だからできるギリギリまで粘って作られたそうです。壇上のスクリーンでは、千秋楽カーテンコール後だけに追加されたミュージカルが上映されました。このシーンは販売されるDVD・Blu-rayには収録できなかった貴重な映像です。アニメ版を原作としつつも独自の展開を見せた舞台「乱歩奇譚」は、特にカガミ刑事の今後が気になるところで終わっています。舞台第3弾の予定ですが、ウネバサミさんは「やりましょう!」と語ってくれました。

次はフランスのアヌシーで開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭」について、10月放送開始のアニメ「ラディアン」スタッフとしてゲスト参加した岸誠二監督、比嘉勇二プロデューサーが登壇。このイベントは徳島で開催されている「マチ★アソビ」のように、街全体を会場にしています。来場者はクリエイター気質の方が多く、「みんな意識高い!」との感想でした。なぜ日本はいまだ手描きのアニメなのか、使用ソフトは何か、日本のアニメ制作に参加するにはどうすれば等、岸監督たちへ熱心な質問が飛び交ったそうです。会場内には自主制作アニメを発表する場もあり、犬の代わりに飼われる人の話等、芸術的な作品が数多く発表されました。壇上のスクリーンにフランスで撮影した写真が映され、今も残る古い街並が美しい、食べ物がどれも美味しいと絶賛でした。一方で、故郷を追われた難民が路上で生活している等、ヨーロッパの痛ましい現実も垣間見えたそうです。アニメ「ラディアン」はフランス人作家トニー・ヴァレントさんの漫画を原作としていますが、作者の内包するシリアスなテーマも生かしているとのこと。放送が楽しみです。

次はアメリカのロサンゼルスで開催された「アニメエキスポ」について、2019年放送予定のアニメ「ケンガンアシュラ」スタッフとしてゲスト参加した岸監督、比嘉プロデューサー、音楽の高梨康治さん、原作漫画担当編集のコバヤシショウさんが登壇。「アニメエキスポ」で実施された「ケンガンアシュラ」ワールドプレミアは、現地で仲良くなったボランティアスタッフの活躍もあって大成功、3話まで上映して好評を博しました。サイン会やインタビュー等の過密スケジュールで大忙しでしたが、合間に行ったビーチで高梨さんがズボンを盗まれたり、トレーニングジムで偶然あのアーノルド・シュワルツェネッガーさんに出会って大興奮、一緒に写真を撮ったりと、アメリカの空気を楽しんだそうです。壇上のスクリーンでは、岸監督たちの解説とともに「ケンガンアシュラ」メイキングムービーが上映されました。本作は3DCGアニメですが、モーションキャプチャーで動きを取り入れているのではありません。制作会社に格闘家を呼んで、実際に技をかける模様を撮影して、その映像をもとにモデリング等の作業を進めているのです。岸監督やコバヤシさんも参加して、怪我をしながらの撮影だそうです。命懸けの作品作りに感服です。

次はドイツのカッセルで開催された「Connichi(コンニチ)」について、ゲスト参加した岸監督、プロデューサー・平澤直さん、通訳を担当したドーゼ・ヤスミンさんが登壇。イベントではヤスミンさんの通訳によって、来場したドイツの日本アニメファンたちと活発な意見交換をしました。大規模なイベントなのにファンとの距離が近く、一体感があって楽しかったそうです。ちなみにカッセルは、のどかで治安が良い街であったとのことです。

上江洲さんは総じて、海外から帰って来ると日本は平和であり、ありがたいと思うと同時に無関心が過ぎるのはよくないなと感じる、と語りました。

3時間オーバーの内容は盛りだくさんで、満員のお客さんの笑いは絶えませんでした。終了後も上江洲さんや岸監督がサインに応じたりと賑わいました。ぜひ実際に見てみることをお勧めします。第一線で活躍する方々は、とにかくバイタリティがすごい!と感じたイベントでした。

次回は来年始開催予定で、「Connichi」で行なわれた監督・田口智久さん(代表作「双星の陰陽師」「キノの旅」等)の演出論を、「BONKLIVE」でも行なってもらいたいそうです。上江洲さんは今回語りきれなかった話もしたいとのことで、次回への期待が膨らみます。

今後の開催告知については、阿佐ヶ谷ロフトAのHPやTwitterをチェックしてみよう!