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「ダンベル何キロ持てる?」ファイルーズあいインタビュー「筋トレで鍛えた腹筋で、もっといい声でもっといい芝居ができるよう、頑張りマスキュラー!」

2019年07月02日 19:00配信
「ダンベル何キロ持てる?」ファイルーズあいインタビュー「筋トレで鍛えた腹筋で、もっといい声でもっといい芝居ができるよう、頑張りマスキュラー!」

主人公・紗倉ひびきを演じるファイル―ズあいさん。来週からはWebNewtypeで対談企画もスタート!

(C)2019 サンドロビッチ・ヤバ子,MAAM・小学館/シルバーマンジム

女子高生たちが筋トレにチャレンジするコメディーマンガ「ダンベル何キロ持てる?」がアニメ化! 本作の主人公で、ダイエットのためにジムに通い始める女子高生・紗倉ひびきを演じるのは、新人声優のファイルーズあいさん。WebNewtypeでは、今回から彼女がメインキャストやスタッフにインタビューを行う連載形式でお届けします。

その第1回では、企画のホストとなるファイルーズさんにインタビューを実施。エジプト人の父、日本人の母を持つ彼女が声優の道を志し、そして「ダンベル」でデビューするまでを、寄り道満載で語ってもらいました。

――まずファイルーズさんのこれまでの経歴を伺えればと思います。

ファイルーズ 東京で生まれて、それからほとんど日本に住んでいます。ただ小学校5年生の途中から小学校卒業までエジプトのカイロで過ごしました。そのときの影響があるのか、よく「性格がエジプト寄り」だと言われます。向こうの人は、もう黙ると死んじゃうくらいなので(笑)

――まだアラビア語は喋れますか?

ファイルーズ 徐々に薄れてきてはいますが、日常会話くらいなら。両親が私をバイリンガルに育てたかったそうで、家にお父さんがいるときはアラビア語を使うという決まりがあったんです。でも中学を過ぎた辺りからは「もういいよね」と日本語で話すようになりました。

――今後はアラビア語声優の第一人者になれそうですね。エジプトに行かれた理由は?

ファイルーズ 小学校のころ、周囲から少し浮いていたんです。そんなときにネットでカイロの日本人学校のサイトを見たら、学校行事でピラミッド持久走や親子マンゴー狩りみたいなのが並んでいて「楽しそう」「このもうひとつの故郷に行けば何か変わるかも」と思ったんです。それで両親にお願いしたら「日本しか知らないのはもったいない」と快諾してくれて。向こうに行ってからは父方のおばあちゃんと一緒に暮らしながら、日本人学校に通っていました。

――その後の話を聞きたいですが、気になる言葉が……ピラミッド持久走、ですか?

ファイルーズ はい、ピラミッドの周りの砂漠をみんなで走るマラソン大会です。日本人学校の小中学生50人くらいが全員一緒に走って、楽しかったですよ。あとラマダンの断食後のお祭りも面白かったです!

――エジプト話はとても興味深いですが、それは改めて。声優になろうと思ったきっかけは?

ファイルーズ 中学入学と同時に東京に戻ってきたんですけど、クラスになかなか馴染めなかったんです。そんなときに「ジョジョの奇妙な冒険」と出会いました。もう、読んでいるうちに「みんな信じるものや守りたいもののために戦っている。でも私は自分のことしか考えていない。これじゃ駄目だ」と、自分の悩みがちっぽけに思えてきて……。

――当時、読まれていたのは何部でしょう?

ファイルーズ 6部の「ストーンオーシャン」です。「私も徐倫みたいに強くならなければ!」とすごく勇気をもらえました。そしてネットで「ジョジョ」仲間を増やしていったんですけど、当時はファンがマンガを朗読する動画を投稿するのが流行中で。それで私もSkypeを使って「ジョジョ」の朗読会に参加したら、すごく褒められたんです。すごく嬉しかったですし、朗読することで「ジョジョ」の世界の住人になれたみたいで……その朗読会は不定期開催だったので、もう次の開催が待ちきれず「ジョジョ」の1巻からずっとひとりで、台詞だけでなく擬音も含めて朗読していました。そんなことをしている内に「本物の声優になって、『ジョジョ』がアニメになったら出たい!」と思い、この道を目指し始めたんです。

――ではもし6部がアニメ化される際は絶対に徐倫になってやると意気込んでいるんですね。

ファイルーズ 私はフー・ファイターズになりたいんです!

――徐倫ではなく?

ファイルーズ 徐倫は私の憧れなんです。だから私は彼女を助けるフー・ファイターズを演じたいです。

――「ジョジョ」へのこだわりが半端ないですね。もしかして公式サイトの資格欄にある乗馬技能検定4級というのは……。

ファイルーズ もちろん「スティール・ボール・ラン」(※「ジョジョの奇妙な冒険」7部)を読んで「馬に乗りたい!」と思ったからです。これでアメリカ大陸横断もできますよ!

――なるほど。少女マンガなどは読まれなかったんですか?

ファイルーズ ほとんど読んでいません。「監獄学園」や「魁!!男塾」「北斗の拳」のような男くさい作品や、「アカギ」や「カイジ」の福本伸行先生の作品が好きです。

――血湧き肉躍る作品が好きなんですね。話を戻して、朗読の活動をしつつ高校卒業後に声優の道を歩み始めたのでしょうか?

ファイルーズ いえ、親に反対されたので一旦は諦めて、グラフィックデザインの専門学校に進んでイラストを勉強していました。でも3年生のときにどうしても声優になるのを諦めきれなかったので、母に「卒業後は声優養成所に行きたい」と言ったんです。すると「あなたは就職活動がしたくないからそう言っているだけ。きちんと就職して1年間働いて、そこで貯金したお金で養成所に行くなら認める」と言われたので、専門学校卒業後は1年間歯科助手をして養成所に入りました。

――そして養成所を卒業して声優になって現在にいたると。養成所時代を含めて、仲のいい声優さんはいますか?

ファイルーズ 「艦隊これくしょん~艦これ~」などに出ている内田秀さんは、帰国子女だからか意気投合してご飯に行っています。あと「ダンベル」で一緒している奏流院朱美役の雨宮天ちゃんとは仲良くなりました。先日ふたりでご飯を食べたり服を見たりショッピングデートしたんです。性格が合うのかすごく意気投合したんですけど……あ、これ百合営業じゃなくて本当ですよ(笑)。そこで私が天ちゃんの似顔絵を描くみたいな話になって、こんな感じの絵を送ったり。

――拝見します……これ、上手すぎませんか?

ファイルーズ いや、私は全然下手なほうですよ。天ちゃんとはこんな感じでやり取りしていてすごく仲良しです。

――趣味と特技に「絵を描くこと」とありましたが、納得の腕前ですね。絵はずっと描かれているんですか?

ファイルーズ 中学では好きなマンガの模写をする程度でしたけど、高校に入ってからペンタブなどを買って本格的に描き始めました。

――声優ではなく絵を描く方向に行こうとは思いませんでしたか?

ファイルーズ それも考えましたけど、好きなものを描いていたいので趣味でいいなと。

――さて「ダンベル」ですが、アフレコに臨むにあたってどんな準備をされましたか?

ファイルーズ 毎日、原作の全キャラ分の台詞を音読していました。それを録音して聴き直して修正し、台詞も覚えて。私にとって初めてのアフレコだったので、とにかく共演するみなさんに迷惑をかけないようにしようと思っていました。

――では実際に「ダンベル」の収録をしてみての心境は?

ファイルーズ 収録が始まったときは「あと12話ある」なんて思っていたんですけどあっという間でした。当然ですけど、共演するみなさんは自分が家でしていた演技より圧倒的にいいもので、毎回すごく勉強になりました。最近は他の現場でも「『ダンベル』を楽しみにしてるよ」と言われることも多く、初めての作品が「ダンベル」で本当によかったです。

――ファイルーズさんは普段からジムに行かれているそうですが、トレーニーとしてこの作品をどう見られましたか?

ファイルーズ 私にとって筋トレって黙々とやる自分との戦いだったんです。でも「ダンベル」を読んで、仲間と一緒に楽しく筋トレをするのもいいなと気付かされました。筋トレって、特に女性にはとっつきにくいところもありますけど、「ダンベル」で楽しそうな様子を観たらきっと興味を持ってくれるはずです。

――この連載で、これまで4人のメインキャストにインタビューしてきましたが、その感想はいかがですか?

ファイルーズ アフレコの合間だとどうしても時間が限られるし、席が離れているとなかなか喋れないんです。だからこの企画でみなさんとじっくり話をして「この人はこんな風に思ってたんだ」とかいろいろとわかり、距離が縮まった気がしてありがたいです。

――みなさんも、明るいファイルーズさんとの会話を楽しんでいるようでしたよ。

ファイルーズ 本当ですか?

――ファイルーズさんの影響もあって雨宮さんはトレーニングを始めたそうですし。

ファイルーズ そうなんですよ。パーソナルトレーニング(※トレーナーとのマンツーマンによるトレーニング)なので一緒にはできないですけど、最近「今日はどこ(の筋肉)やるの?」とか筋トレ仲間らしい会話ができるようになったんです。天ちゃんも、私や石川界人さんと同じこっち側に染まってきて嬉しいです。

――今後のインタビューも楽しみにしております。最後に、声優としての今後の抱負を教えてください。

ファイルーズ はい。筋トレで鍛えた腹筋で、もっといい声でもっといい芝居ができるよう、頑張りマスキュラー!(ボディビルのモストマスキュラーポーズをしながら)

――……初めてのインタビューのオチがこれで大丈夫でしょうか?

ファイルーズ これで締めようと思って考えてきたんですよ(笑)。これからも頑張ります!

【取材・文:はるのおと】

■TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」

放送:AT-X…7月3日より毎週水曜22:30~ ※リピート放送あり

   TOKYO MX…7月3日より毎週水曜23:30~

   テレビ愛知…7月3日より毎週水曜26:05~

   KBS京都・サンテレビ…7月3日より毎週水曜24:00~

   BS11…7月4日より毎週木曜日24:30~

スタッフ:原作…サンドロビッチ・ヤバ子 作画:MAAM(小学館「マンガワン」連載中)/監督…山﨑みつえ/シリーズ構成・脚本…志茂文彦/キャラクターデザイン…菊池愛/プロップデザイン…中島千明、松本恵/美術監督…杉浦美穂/色彩設計…真壁源太/撮影監督…伊藤邦彦/イメージグラフィックデザイン…桒野貴文/編集…武宮むつみ/音楽…橋本由香利/音響効果…白石唯果/キャスティングマネージャー…谷村誠/アニメーション制作…動画工房/製作…シルバーマンジム

キャスト:紗倉ひびき…ファイルーズあい/奏流院朱美…雨宮天/街雄鳴造…石川界人/上原彩也香…石上静香/ジーナ・ボイド…東山奈央/立花里美…堀江由衣/ナレーション…玄田哲章

リンク:TVアニメ「ダンベル何キロ持てる?」公式サイト

    公式Twitter・@dumbbell_anime