新作&おすすめアニメのすべてがわかる!
「月刊ニュータイプ」公式サイト
新宿バルト9の10周年を記念した特別企画 「ガールズ&パンツァー」一挙上映会舞台挨拶が2月10日(金)、東京・新宿バルト9で開催され、 西住みほ役の渕上舞さんと杉山潔プロデューサーが登壇しました。
今回の一挙上映会は、劇場アニメの舞台挨拶のメッカ的存在である新宿バルト9の10周年を祝った企画のひとつ。この日は、同作の魅力的なライバルの中でも特に人気が高い、アンツィオ高校との戦いをフォーカスしたOVA「ガールズ&パンツァーこれが本当のアンツィオ戦です!」と、劇場アニメ「ガールズ&パンツァー 劇場版」を続けて見たあとに舞台挨拶も楽しめるお得な内容です。
その上、この一挙上映のチケットには、12月に公開予定の「ガールズ&パンツァー 最終章I」の最速前売りチケットまでついてきます。チケットの絵柄は、キャラクターデザインを務める杉本功さんが描き下ろし! 杉山プロデューサーは「このチケットの絵柄は今回のためだけに描き下ろしました。色は…(着色が)間に合わなかったんです(笑)。急なオーダーだったにも関わらず、ここまで仕上げて頂き、ありがたかったです。」とぶっちゃけながらも、「色を付けて製品仕様の版権イラストに仕上げると、描き手の細かいタッチは消えてしまいます。杉山さんの原画のタッチが見られるこのイラストは貴重です」と語っていました。
12月に公開予定の「ガールズ&パンツァー 最終章I」のチケットがもう世に出ているということに、渕上さんはびっくりを隠せない様子。驚いていることを杉山プロデューサーたちにつっこまれる渕上さんでしたが、渕上さんも「最終章は3年ぐらい続くんですよね?」とやり返して会場を笑わせていました。
新宿バルト9で行なわれたイベントの思い出では、渕上さんは2015年11月20日の「ガールズ&パンツァー 劇場版」プレミア前夜祭イベントを挙げました。総勢22名が出演するという、これまでにない規模の舞台挨拶で全員がステージに並んだ様子や、控室のかしましい様子が印象に残っているそうです。
一方、杉山プロデューサーは2016年5月6日に行なわれた「ミリタリー生コメンタリー付き上映会」を振り返り、軍事・ミリタリーの専門家が集ったコメンタリーについて「BD用のコメンタリーは消すことも巻き戻すこともできるけど、あの日は生だから。あのおっさんたちが何を言い出すかとハラハラした」と語っていました。
バルト9からの「『最終章I』上映の時にやってほしいことは?」という質問には、渕上さんが10階のカフェでもイベントをやりたいと希望。大洗の「セブンティーフォーアイスクリーム」を東京で食べてみたいとリクエストしました。渕上さんによれば、アイスに限らず、大洗のお店の何かを提供してほしいのだとか。杉山プロデューサーは「ドリンクには機械油を入れたら?」「舞台挨拶の時、渕上さんがヘリで乗り付けたら?」など奇抜なアイデアを披露していました。
バルト9の10周年にちなんで「みほたちの10年後」を聞かれた渕上さんは、「自分自身を振り返ると、10年たっても意外と何も変わってなくないですか? 大人ってすごく大人なイメージがあったけど、自分自身がなってみたら中身は変わってないですし。だから、みほたちもそんなに変わらないんじゃないかと思います」と想像を広げつつ、「あ、沙織は、絶対結婚してないと思う! ああいう子ほど結婚しないんですよ!」と付け加えて会場を和ませていました。
3月19日(日)に大洗で行なわれる「海楽フェスタ」については、渕上さんが「あんこう祭とはまた空気が違う、大洗ならではの海辺の空気感が楽しみです。毎年、春の花火が楽しみなんです」と見どころを紹介。同イベント内のガルパントークショーには渕上舞さんをはじめ、五十鈴華役の尾崎真実さん、近藤妙子とアンチョビ役の吉岡麻耶さん、そど子・ゴモヨ・パゾ美役の井澤詩織さんの参加が決定している他、かなりの量の新情報の発表が予定されているとのことです。
舞台挨拶の最後は杉山プロデューサーが「こうやってまた、バルト9にこれだけの人に来てもらえて感謝しています。(最終章は)ちゃんと作っていますので安心してください。5章まで脚本もできています。楽しみにしてもらえたらなと思います」、渕上さんが「今日はバルト9さんの10周年記念の舞台挨拶です。私も何回バルト9さんの舞台に立たせていただいているのか覚えていないぐらいです。ここがこんなに思い出深い場所になるとは昔は思っていなかったので、感謝の気持ちでいっぱいです。またこうやって、この劇場で上映会をやって、またここに立たせて頂ける機会があればと思います。今日は足を運んで頂いてありがとうございました!」と締めくくりました。【取材・文=中里キリ】