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アイドルになる途中の男の子“アイチュウ”をプロデュースしながら、リズムゲームや恋愛ストーリーが楽しめるiOS/Android用ゲームアプリ「アイ★チュウ」。その全ユニット9組の楽曲が収録された待望の2ndアルバム「glace(グラース)」が3月22日(水)にリリースされます。全17曲が収録される他、初回限定盤のDISC 2には新ユニット・Alchemistの3人によるボイスドラマや、それぞれのキャラクターがプロデューサーに語り掛けるダミーヘッドマイク使用のメッセージトラックなどが収録されます。
そのボイスドラマとメッセージトラックを収録し終えたばかりの夜鶴黒羽役・小林裕介さん、麗朔空役・西山宏太朗さん、バベル役・内匠靖明さんをキャッチし、お話を聞きました。
――アイ★チュウの2ndアルバム「glace」はAlchemist初参加のアルバムで、ジャケットには夜鶴黒羽が登場しています。今回のアルバムの主役はAlchemistということでしょうか。
小林:そうです!(笑)
内匠:ただ、なんでジャケットがバベルじゃないのかが納得いかないですねー…。
小林:ジャケットがバベルだと黒羽の立場がないよ(笑)。
――「glace」に収録されている、Alchemistのテーマソングと言っても過言ではない「Never Over」にはどのような印象を持たれましたか?
小林:歌詞、曲調、すべてひっくるめてAlchemistというグループを非常にわかりやすく表現している曲だな、と思います。レコーディングも「僕が思うAlchemistはこういうものだ!」というものをぶつけました。それが実際受け入れられたので、今後Alchemistの楽曲を歌ううえでの基準にもなったかなと思います。
内匠:「バベルらしさってなんなんだろう?」と考えて、ラップの部分もかっこいい感じ、かわいい感じ、いろんなバリエーションのテイクを録音しました。そうやっていろいろ試させてもらえたのが楽しかったですね。裕介が感情をぶつけた歌い方をしていて、「内匠さんも感情をぶつけてくださってOKです」というディレクションももらったので、音程を取ることよりも歌詞の気持ちをぶつけていくことを優先したんです。完成したものを聴いて、改めてこれがAlchemistらしさだなと感じられて、スタートを踏み出せた感覚がありました。
西山:僕はこういう完全に攻めた感じの楽曲をお仕事で歌ったことがなかったので、個人的には挑戦でしたね。「もっと艶っぽく歌ってみて」とディレクターさんからアドバイスをもらって、一緒に作り上げていきました。
――これまでにラップの経験は?
小林:初めて歌いました(笑)。
西山:僕もです。だから最初はラップを歌う気恥ずかしさがちょっとあったんです(笑)。でも、お2人のテイクがかっこよかったので「僕もこれに乗っかろう!」と思って。
内匠:カラオケではよく歌うんですけど、出来上がりを聴いてみたらいちばん俺が浮いてる気がする(笑)。それが面白く伝わればいいなと思ってます。
小林:じゃあ、バベルのソロシングルを出す際は是非ひたすらラップを歌っていただいて(笑)。バベラップ!
内匠:バベラップ!(笑)
――通常盤用ボーナストラック「哀しい雨」はセンチメンタルなバラードです。
小林:バラードがいちばん歌唱力を求められる気がする。
西山:うんうん。バラードはテンションでどうにかなるものではないですよね。しっかり聴かせる歌を歌わないといけないから。
小林:僕はヴィジュアル系みたいに、普段激しい音楽をやっている人たちの作るバラードにぐっとくるんですよね。Alchemistも「Never Over」みたいな曲だけでなく、こういうバラードも歌えるグループだというのは嬉しいです。黒羽的にはこの曲に哀しみはもちろん、悔しさも込めているかなと思ったので、センチメンタルなだけではないものが出せたら……と思って。
西山:この曲は懐かしさがあって、耳に残るような気がして。切ない感じがとても好きです。バラードならではの浸れる感じもあるし、Alchemistのかっこいい部分も入っている曲だと思います。3曲のなかでいちばん好きな曲かもしれない。
内匠:バラードを聴くのは好きなんだけど、僕は普段はほとんどバラードを歌わないので苦手意識があって、最初は「うわっ!」と及び腰で(笑)。でも、苦手意識がある状態で歌うのは良くない、そういう歌は歌いたくないなと思ったので、自分の歌がこの3人のなかでどう響くだろう、どうやってこの3人の声でAlchemistの歌を作ろうか…とにかくみんなの足を引っ張らないように!ということに全精力を注ぎました。
――「glace」に収録されている楽曲でお気に入りの曲は?
小林:F∞Fの「マサラヤサマラヤ ~あなたの魔法で~」ですね。妙に中毒性があってすごく好きです。それぞれのソロパートも、曲調に合ってるものもあれば意外性のあるものもあって何度も聴いてしまう。さすがだなと思いました。
西山:POP'N STARの「青空エスケープ」ですね。朔空くんがPOP'N STARが好きというのもありますけど、自分としても爽やかで元気がでる曲だなと思います。POP'N STARの面々がライブで歌っている様子がすごく想像できて、ライブに行きたい!と思いました。
内匠: Twinkle Bell「ちゃちゃ めっちゃ I love you」です。ものすごくアイドルだなあ!と思って。曲が好きなのはもちろん、バベルという不思議キャラを演じているので、Alchemistもアイドルだった、バベルもアイドルだった!という忘れかけていた大事なことも思い出せました(笑)。
――では最後に、みなさんが今後「アイ★チュウ」でやりたいことを教えていただけますか。
小林:「アイ★チュウ」にはシャッフルユニットとかもあるんですけど、僕らはまだちょっと早いかなと思うので(笑)、今のところ僕としてはもっとこの3人で歌いたい、Alchemistの歌を突き詰めたいという気持ちがあって。…うちらだけでフルアルバム出せるくらいAlchemistで歌いたいな、なんて(笑)。
西山:おお~! いいですね。その時は街にトレーラーカーを走らせましょう!(笑) 街のなかで「あ、Alchemistだ!」「アイ★チュウだ!」と言ってもらえたら素敵だなと思いますね。
内匠:今日は初回限定盤用のボイスドラマを収録したんですけど、ゲームのアフレコはひとりで録ることが多いので、こうやってユニットを組んで同じグループのメンバーという関係性のお芝居ができて、すごく楽しかったんです。歌ももちろん、もっとバベルがどんなキャラなのか知っていきたいし、3人の関係性も深めていきたい。今はこの3人でいろんなことをやりたい、という気持ちがいちばん強いですね。【取材・文=沖さやこ】