【SELECTION　PROJECT】花井美春インタビュー「栞にとって一番重要なのは“自分に負けないこと”」

今回からはGAPsCAPsのメンバーがインタビューに登場！　トップバッターは「お嬢」こと山鹿栞役の花井美春さんです。幼い頃から英才教育を受けてきた栞と同様に数々の習い事を経験してきたという花井さんは、どんな思いで栞役と向き合っているのでしょうか？

――まずは「SELECTION　PROJECT」に出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。

花井　とってもうれしかったですし、これからセレプロメンバーの一員としてどんなことが待っているんだろうというワクワク感が大きかったです！
実を言うと栞はオーディション当日に振って頂いたキャラクターだったのでビックリしたという気持ちもあったのですが、事前に頂いていたセレプロの資料を見たとき、作り込まれた世界観だったりユニットやキャラクターのかわいらしさに私は心を掴まれていたので出演が決まったときは心からうれしかったです！

――アフレコの初回を迎えるにあたって、前日や当日はどんなお気持ちでしたか？

花井　初顔合わせやAJステージを経て、ついにセレプロアニメが動き出すんだという喜びとドキドキ感でいっぱいでした！　初回は特に素敵なキャストさんが沢山いらっしゃって記念すべき第１話を盛り上げてくださったので、私もメンバーとしての責任感と気合いがより強まりました！　そしてこれはチアーズの皆さんにも共感して頂けると思うのですが、毎話毎話続きが気になってしょうがなかったです！　自分たちで考察なんかもしたりしてました(笑)。

――山鹿栞のどんなところが魅力的だと思いますか？　第一印象や実際にアフレコで演じてみての印象についてお聞かせください。

花井　自分をしっかり持っているところ！　これはしたいと思ってできることじゃないし、小さい頃から色んなことに触れて観て感じて自分なりの美学をもって生きることが出来る栞はカッコイイなと毎回思わされます。それがキッカケでメンバーと喧嘩しちゃうこともあるけど人と素直にぶつかり合えるところも栞の良い部分だと思います。皆といることで少しずつ成長していって、いつか唯一無二なアイドルになると私は思っています！

――栞を演じるうえで、特に気をつけられたことはありますか？

花井　セレプロで唯一のお嬢様ポジションなので育ちの良さだったり気品を大切に、凛とした中にも14歳らしい表情が見えればいいなと思って演じています！　特に栞は自信家なキャラクターでもあるので堂々とした立ち居振る舞いが出るように意識しました。
大人っぽい顔と幼い顔の両方を持っていてコロコロ表情が変わるので色んな栞を見て頂きたいなと思います！

――栞といえば幼いころから英才教育を受けてきたお嬢様。花井さんも数々の習い事を経験されているそうですが、その当時の経験が今に生かせているなと思うことはありますか？

花井　私の場合はその経験があったからこそ今の自分がいるのかなと思う部分が多いです！　民謡もクラシックバレエも三味線もその他の習い事ももちろん全てが今頂いているお仕事に関係してて、例えばダンスを踊らせていただくときすんなり振りを覚えられたり、体のラインを気にして踊る癖がついていること。民謡だったら歌うときの感情の込め方や節の入れ方、三味線は音程やリズム感などを教えて頂きました。今や色んなことに挑戦させて頂ける機会が増えた声優というお仕事は今までやってきたことが発揮できたり、私の武器になってくれている部分が大きいです！

――第８話までのアフレコで一緒に収録されたキャストさんの印象や、現場でのエピソードなどがありましたらお聞かせください。

花井　それぞれユニットでとることが多かったのですが、特にGAPsCAPsのメンバーはまこが家族みたいと言ってくれるように、安心出来て居心地の良い空間です！　帰り道も毎回一緒に帰ってたのでしのしーさん（下地紫野）とみずなちゃん（白河みずな）のことが少しずつ分かってきてうれしかったですね♪　ARの順番的に収録を終えたスプラソーダの皆と現場に向かう途中でばったり出会うことがあって、スプラソーダの皆に笑顔を注入してもらうことでよりやる気が出ることも多かったです！　あと、現場に行くとセレプロボードというキャストさんが自由に書けるホワイトボードが用意されているんです！　ある日スミパンさんの似顔絵が書かれていてキャスト全員がそれを真似してスミパン大渋滞が起こったこともありました(笑)。

――栞は楽器チームの一員となりましたが、栞を含めた楽器チームのメンバーの印象はいかがですか？　また、花井さんがバンドを組むならどの楽器を担当したいですか？

花井　マーマは愛情深さと持ち前のガッツでメンバーをまとめつつ大人っぽい魅力と力強いドラムとのギャップで皆を虜にする。先生は子役の頃からの経験とステータスを活かして1番プロフェッショナルで高度なパフォーマンスができる。お嬢は小さい頃からの習い事で培ってきた根性と探求心で誰よりも練習して高みを目指す努力家。それぞれが自分だけの武器を持っていると思います！　もし私がバンドを組むなら、少しギターを触ったことがあるのでもっと練習して上手くなりたいという意味を込めてギターかな！

――楽器チーム改め「GAPsCAPs」のエピソードは第５話で描かれましたが、この話数全体を振り返っての印象をお聞かせください。

花井　これでこそGAPsCAPsだと感じたのですが、皆さんはいかがだったでしょうか(笑)。あれだけお互いぶつかり合って思っていることを吐き出せるってなかなか出来ないことだし、知り合ってまもない人に対してそれが出来るのは相手を意識して見ていないと難しいと思うんですよね。私の中で玲那が言った言葉がずっと残ってるんです。「……簡単にまとまる程度の個性なら、そもそも本選に勝ち上がってないと私は思いますけど」本当にそうなんですよね！　この言葉がきっかけでまこの中で何かが吹っ切れてそこから本来のまこに戻った感じがしました。皆、一度全てをさらけ出した仲だからこそ絆がより深まったし、GAPsCAPsは3人のバラバラな個性がひとつになった最強バンドユニットだと思います！

――第８話では投票に向けての各メンバーの思いが語られます。「審査方法が残酷だとは思わない。ただ精進して、自分を磨くだけ」という栞の言葉を、花井さんはどのように受け止められましたか？

花井　すっごく安心したんです！　栞は栞なだけというか一番初めと根幹にあるものは何も変わっていないだけというか。１話で栞は自分のライバルは自分自身だと断言しているので、今回のこのオーディション内容も皆と競うというよりは自分自身と戦っているような気がしました。もちろんメンバーと過ごしてきた時間は栞にとって大切なもので栞自身もそれは感じていると思います。だからこそ栞にとって一番重要なのは『自分に負けないこと』だったんじゃないかなと。それが最終的に結果に繋がると分かっているから常に前を向いて挑み続けられるのだと思いました。いかにも栞らしいスカッとする回答で私は大好きです！

――はたして本当に２人の脱落者が出てしまうのか？　視聴者的にもかなりハラハラする展開が続きますが、次回の放送に向けてファンの方へのメッセージをお願いします。

花井　実は現段階ではまだ私も結果を知らないんです！　なんてことだ〜‼　お分かりいただけましたか？　私たちも毎回チアーズの皆さんと同じようにハラハラドキドキしながら次の台本を待っています(笑)。 果たして第9話では運命の結果が出てしまうのか、はたまた何か違う事件が起きるのか、どうなるか私もまだ予想できませんが今まで数々の困難を乗り越えてきた9人なら何とかなると私は信じてます！　チアーズの皆さんもどうかメンバー皆が無事に合格出来るように祈っててください！　そして最終的にどんな結末が待っているのか、引き続きSELECTIONPROJECTお楽しみください☆

【取材・文：仲上佳克】