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10月よりテレビ東京・テレビ大阪にて放送中のTVアニメ「アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】」。アプリゲーム「アークナイツ‐明日方舟‐」を原作とした本作は、原因不明の天災がもたらした謎多き“源石(オリジニウム)”を巡る「感染者」たちの戦いが描かれます。第4話では松田颯水さん演じるミーシャがついに登場するなど、ますます目が離せない展開に! そんな本作にて、アーミヤ役を演じる黒沢ともよさんのインタビューをお届けします。14歳にしてリーダーとして奮闘するアーミヤへの想いや、アフレコ現場の様子などを伺いました。
——原作ゲーム「アークナイツ」に引き続きアーミヤ役をご担当されていますが、アニメ化が決まったときの率直なお気持ちはいかがでしたか?
黒沢 とても嬉しかったです。ゲームがリリースされて以来アーミヤの声は定期的に収録してきたのですが、共に物語の中を生きたことがなかったので、なんとなく実感がないままにいました。私はキャラクターを他者や環境との関係性の中で実感していくタイプなので、アニメで物語を生きることでやっとアーミヤを知れるのではないかと期待しました。
——脚本を読まれた際の第一印象は?
黒沢 声優に渡されるのは“アフレコ台本”と呼ばれる指示書のようなものなので脚本は拝読できていないのですが、「アークナイツ」のアフレコ台本は毎話、セリフ以外にそれぞれのカットの状況説明が丁寧で感動しました。物語に対しては、命のことや尊厳のことなど、現実とリンクしていくこと一つ一つに考えさせられました。俳優として携わるにあたって、覚悟が必要な物語だと思いました。
——ご自身が演じられるアーミヤは、どんなところが魅力だと思われますか?
黒沢 一見ちぐはぐな設定と、それを裏付ける盤石なバックボーンだと思います。こんなに若くてCEOという肩書きも、華奢な体での戦闘能力の高さも、細い声での芯のある発言も。かと思えば揺らぎが見える瞬間もあり、そんなところがミステリアスで、目が離せないところなのかなと思います。複雑なキャラクターなのに、製作陣の中に全ての理由がしっかりあるので“なんとなく”の表現にならないことも魅力につながっているように感じます。
——第4話にて、松田颯水さん演じるミーシャとの出会いが描かれました。アニメ化により改めて感じた彼女の魅力についてお聞かせください。
黒沢 現段階では、厳しい環境でもしっかり生きてる逞しい少女、という印象です。今後ますますたくさんの“問い”を感じさせるキャラクターですが、とても可愛らしくて気になる存在です。
——アフレコ中、とくに印象的だったディレクションはありますか?
黒沢 渡邉(祐記)監督のディレクションはとても愛情深くて、いつも「素晴らしかったです!!」から始まるのが印象的でした。毎回収録前に“書かれてないけど知っていてほしい世界観講座”をたっぷりとしてくださるのがすごく楽しい時間で、もっと聞いていたいと思っていました。
——現場でのキャスト陣の雰囲気はいかがですか?
黒沢 ドクター役の甲斐田ゆきさんが率先していつもポジティブな言葉を発してくださるので、毎回のアフレコが活気にあふれて楽しい時間でした。お菓子を差し入れてくださることが多くて、アフレコ帰りのかばんの中がお菓子だらけだったこともよくありました。ついにはお塩や梅干しもくださいました(笑)。ドクターというよりはみんなのお母さんです。
——アーミヤを演じるにあたって大切にしていること、またやりがいを感じていることは?
黒沢 役の心持ちとして大切にしていることは、ロドスのリーダーであるということを忘れないこと。役者として心掛けているのは、不安定さと複雑さ、そして絵への信頼です。こだわり始めたらいくらでも一緒に楽しくこだわれるスタッフの皆様だとわかっているからこそ、コロナ禍で時間に制約があることに難しさに似た歯痒さがありますが、盤石で壮大なこの世界観に身を置けることが私はとにかく楽しいです。細部まで説明できる壮大な世界観が大好きなので。
——作中には魅力的なオペレーターたちが登場しますが、とくに気になるキャラクターはいますか?
黒沢 現段階で登場している中だと、Aceさんとドーベルマンさんがかっこよくて人間味も感じて、大好きでした。話数が進むとすてきなキャラクターがどんどん増えて行くので楽しみにしてほしいです。アニメを見ているとアニメメンバーで編成を組みたくなります。
——アーミヤを演じられている立場から、相対する勢力「レユニオン・ムーブメント」のことは、どうご覧になっていますか?
黒沢 アーミヤを演じている立場ということを念頭におくとなんとも言い難いのですが、私としてはキャラクターとしてはみんな魅力的で憎めません。
——最後に、今後の展開を楽しみにしていらっしゃるファンの方々へメッセージをお願いします!
黒沢 ここまでのご視聴ありがとうございます。ご覧いただいた通り、ひとつの死を抱きしめながらロドスはさらに新たなフィールドへと歩みを進めます。ファンタジックですが、心の距離は果てしなく現実的で、まるで私たちの生きている世界と背中合わせのようなアークナイツの世界を堪能していただけたら幸いです。
【文:藤谷橙子】
■TVアニメ「アークナイツ【黎明前奏/PRELUDE TO DAWN】」
●毎週金曜、深夜1.23~ テレビ東京ほかにて放送中
スタッフ:原作…Hypergryph / Studio Montagne/キャラクター原案…唯@W 監督…渡邉祐記 副監督…西川将貴/アニメーションキャラクターデザイン…高藤彩/シリーズ構成…Yostar Pictures/アニメーションプロデューサー…畑岳央/プロップデザイン…若山温/美術監督…大西穣(ビック・スタジオ)/美術設定…坂本 竜(ビック・スタジオ)/色彩設計…後藤恵子/撮影監督…棚田耕平(グラフィニカ)/編集…重村建吾/音響監督…渡邉祐記/音楽…林ゆうき/音楽制作…レジェンドア/オープニングテーマ…ReoNa「Alive」/エンディングテーマ…Doul「BE ME」/制作…Yostar Pictures
キャスト:ドクター…甲斐田ゆき/アーミヤ…黒沢ともよ/ドーベルマン…種﨑敦美/Ace…松山鷹志/ニアール…佐倉綾音/チェン…石上静香/ホシグマ…安野希世乃/フランカ…加隈亜衣/リスカム…石川由依/エクシア…石見舞菜香/テキサス…田所あずさ/メテオリーテ…種田梨沙/ケルシー…日笠陽子/Medic…麻倉もも/Guard…小林千晃/ウェイ・イェンウ…山寺宏一/タルラ…坂本真綾/クラウンスレイヤー…千本木彩花/メフィスト…天﨑滉平/ファウスト…堀江瞬/W…竹達彩奈/ミーシャ…松田颯水/スカルシュレッダー…松田利冴
リンク:アークナイツ公式サイト
アークナイツ公式twitter・@ArknightsStaff
Yostar Pictures 公式サイト
Yostar Pictures公式twitter・@YostarPictures
TVアニメ「アークナイツ」公式サイト