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ゲーム「Tokyo 7th シスターズ」から新ユニット「七花少女(ななばなおとめ)」が結成され、2019年3月20日発売のシングルCD「花咲キオトメ」でユニットデビューを果たしました。
公式設定に「七花少女は、ナナスタ外での活動が主になってきた777☆SISTERSに代わり、 ナナスタでの活動をメインとする新大所帯7人組ユニットです」とある通り、「Tokyo 7th シスターズ」のはじまりの場所である「ナナスタ」を象徴する特別なユニットになるようです。
ユニットメンバーは白鳥トモエ(CV:宝木久美)、前園リシュリ(CV:ルゥティン)、逢原ミウ(CV:高野麻里佳)、夜舞サヲリ(CV:稲川英里)、榎並マドカ(CV:藤井アユ美)、雲巻モナカ(CV:桜木アミサ)、シャオ・ヘイフォン(CV:森千早都)の七人。リーダーは白鳥トモエが務めます。
今回は森千早都さん、宝木久美さん、桜木アミサさんの3人に、ユニットデビューを記念したインタビューを行ないました。正真正銘のユニット初インタビューです。
──「七花少女」の結成はいつどのように知りましたか?
桜木 4thライブの時ですね。
森 そうそう。「Tokyo 7th シスターズ 4th Anniversary Live -FES!! AND YOUR LIGHT- in Makuhari Messe.」(2018年10月20日)の初日が終わったあとに茂木さん(「ナナシス」総監督・総合音楽プロデューサー)から聞きました。
宝木 ご挨拶に行った時に、茂木さんから次デビューだよ、(森さんと宝木さんは)一緒だよ、と伺いました。えーってなりました。
桜木 その時、私は会ってないよね…?
森 私たちは初日に…。
桜木 あ、私は2日目…。
森 2日目に、七花少女のシルエットが出たんだよね?
桜木 私はマネージャーさんに、2日目に行ってねって言われて。ライブ当日に実はユニットでデビューするよ、今日発表されるけどびっくりしないでねって教えてもらいました。だからどきどきしながら待っていたんですが、シルエットがバーンと一瞬出ただけだったので、たぶん事前に聞いてなかったら、気づかなかったと思います(笑)。
宝木 噂によると、シャオちゃんだけお団子のシルエットでわかった支配人さんが多かったみたいです(笑)。
森 シャオちゃんすごくわかりやすいんですよね。支配人さんたちから「シャオだけはわかった」ってたくさん言われました。
──デビューを知った時はどうでしたか?
森 私はついに来たっ! という感じでした。実は私、ゲームが始まった頃から(まだ声が決まっていなかった)シャオちゃんの支配人だったんです。それで、オーディションの時にどの子を受けたいですかと聞かれて、シャオちゃんを受けました。
桜木 推しを自力でデビューさせたんだね。
森 だからシャオ役の声優であると同時に、ずっと彼女をステージに立たせたいと思っていた一支配人でもあったので、やっとこの日が来たんだという気持ちで、すごくうれしかったです。
宝木 私は「Tokyo 7th シスターズ 1st Anniversary Live 15'→34' ~H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!~」(2015年5月31日)を見に行っていて、その時、いつか私もこんな風にステージに立つのかな、支配人に笑顔を届けられるのかな……という気持ちがすごく強かったんです。必ずデビューできるとは限らないので、いつかその日に向けてこつこつ頑張ろうと思っていたら、あっという間に今日がやってきた感覚です。
桜木 モナカちゃんはたくさんある夢や選択肢の中にアイドルがある子なので、私はモナカちゃんがデビューするビジョンが全然なかったんです。もちろんデビューするかもしれないとは思っていたんですけど、自分の中ではそのイメージがなくて。新しい夢が見つかったらアイドル引退宣言もある子だなぁと思っていたので、ユニットデビューを聞いてめっちゃびっくりしました。
──それぞれにデビューの捉え方が違うんですね。七花少女をきっかけに知る人のために、みなさんが演じているアイドルの魅力を簡単に紹介してください。
宝木 私が演じている白鳥トモエちゃんは、ウルトラスーパーネガティブ少女で、アイドルオタクな女の子です。でも芯はすごく強くて、実は真面目で前向きな一面もあります。わりといつも泣いてるか、嗚咽していることが多いです(笑)。でも真面目で仲間想いな子で、自分以外の誰かのために頑張る子です。
森 シャオちゃんは拳法の達人で、かなりの腕前なんです。武道が強い子って心も強いイメージがあると思うんですけど、シャオちゃんは真逆で、内気で弱気な女の子なんです。そんな自分を変えるためにアイドルになって、心を鍛えるためのとんちんかんな修行をいつもしています。でも周りのみんなに支えられてちょっとずつ成長して、少し強くなったんじゃないかなと思います。今回ユニット結成のエピソードで、みんなの背中を押すような場面があって、こんなにこの子成長したのか、と母親のような気持ちになりました。
桜木 モナカちゃんは中学を卒業してそのままフリーターをしてるんです。最初は明るく元気で普通な女の子だと思ったんですけど、彼女がいろんなアルバイトをするのは、自分がやりたいことを見つけるために、いろんな経験をするためなんですね。行動力があって、弱音をはかなくて、なんでも前向きに頑張っていて、すごいなこの子! と思うようになりました。プロフィールには特技がないとあるんですが、それはなんでもできるってことなんじゃないかと思う女の子です。七花少女の衣装が制服っぽいのが私は嬉しくて、高校に行ってない分、七花の活動で青春したいと思ってるんじゃないかな、とも思います。
──「花咲キオトメ」のジャケットを見た時の感想を教えてください。
宝木 清楚! 清らか!
桜木 今までのナナスタアイドルたちとはまた違った王道の、清純派アイドルユニットだなぁと思いました。
森 ひざ丈っぽい制服姿も清楚でいいよね。
桜木 ふんわりしてるイメージ。
宝木 トモエちゃんはカードイラストでいつも顔がひきつっているので、いつか満面の笑みが見たいなぁってTwitterでつぶやいたりしてたんですね。今回のジャケットを見て、あれ、トモエちゃんいない? と思ったら。
桜木 トモエちゃんの自然な笑顔は、一瞬誰だろうって思ったよね。
宝木 その姿と表情を見て、演じてきた子が成長したことを感じてうれしかったです。彼女が表情を隠す前髪は自信のなさの象徴だったと私は思っていたので、顔を出していたのも印象的でした。
森 顔と表情を出したトモエちゃんはめちゃくちゃ美少女なんですよ!
宝木 「白鳥トモエ ビーチサイド」というお澄まししたカードがあって、それは美少女だと巷で言われています(笑)。
──「七花少女」ではトモエがリーダーを務めています。
宝木 昔はあんまり周りと会話がつながらない子だったんですよ。ギャグ要員。エピソードごとにだんだん友達が増えていって、ついにリーダーを務めるなんて感慨深いです。
桜木 モナカちゃんも誰とでも仲がいいけど、特定のつながりがそんなにある子ではなかったので、仲間ができてうれしいです。
森 そこはふたりとも一緒だね!
宝木 ちょっと前のストーリーで、初めてできた学校の友達の話が出てくるんです。それを見た時、本当にうれしかったです。友達がいた!!
──七花少女は777☆SISTERSのように、ナナスタを代表する多人数ユニットという位置づけです。
森 777☆SISTERSの妹分ユニットです。「7」という数字はこの作品にとって特別なものだと思うので、それを冠したユニット名は嬉しかったですね。
桜木 受け継いでいる感じがして、嬉しいよね。
森 実は7人組っていないんだよね。この7人で、ナナスタを盛り上げていければと思います!
桜木 わくわく。
(後編に続く)
【取材・文:中里キリ 撮影:松本順子】