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「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」神谷明&伊倉一恵インタビュー アニメキャストはフランス版『シティーハンター』に太鼓判!

フランスで2月に公開され、168万人を動員したという、フランス実写版「シティーハンター」の日本公開がついに決まりました。プレミアム吹き替え版では冴羽リョウ役を山寺宏一さん、槇村香役を沢城みゆきさんが担当することに決定。そして、アニメ版で冴羽リョウ役を務める神谷明さんと、槇村香役を務める伊倉一恵さんもゲスト声優として参加されることになりました。今回は神谷さんと伊倉さんのおふたりに、「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」の印象をうかがいました。

――「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」をご覧になった感想をお聞かせください。

伊倉 すごく面白くて。まさに「シティーハンター」の世界でした。

神谷 監督・主演のフィリップ・ラショーさんが「シティーハンター」を大好きだということが、深く伝わってきました。一生懸命つくってくれていることが嬉しくて、感動しました。フランス的な味付けも小洒落た感じもあって、楽しかったです。個人的にうれしかったのは、リョウの出で立ち。衣装が、上着の両腕の袖をまくった状態になっているんです。あと、ミニクーパー(原作やアニメにおける冴羽リョウの愛車はMini Cooper 1275S。1964年に発表されたモデル)に、リョウが乗っていることも感動しました。海坊主も、(野上)冴子も、槇村(秀幸)もそっくりで。原作の「シティーハンター」ファンも違和感なく楽しめると思います。

伊倉 そうですね。フランス語の作品なので、最初はフランス人の名前で演じると思ったんです(フランス語版では冴羽リョウはNicky Larson、槇村香はLaula Marconi)。ところが、吹き替え版では名前がリョウと香になっているんですよ。だから、私も思わず、香のセリフに声を当てたくなってしまいました。実写でリョウと香が動いていて、本当に驚きました。

――今回、おふたりはゲスト声優ということですが、どんな役どころを務められているのでしょうか?

神谷 僕は最初にリョウ役にオファーをいただいたんですけど、アニメと実写は違いますからね。「これは自分の仕事ではない」と思って、辞退したんです。でも、作品はおもしろいので、何かをお手伝いさせてほしいとお願いしまして。「モッコリ―氏」という登場人物を担当しています。もう1つ「精神科医」というすごくトボけた役があるんですが、これもおもしろかったので、「すみません、この方も良いですか?」と申し出て、2役やらせていただきました。作品の許す範囲内で、遊ばせていただきました。「神谷、遊んでるな」とわかってもらえるとうれしいです。

伊倉 私は物語のカギを握るスキッピーという登場人物の妻を担当させてもらいました。自分としては、香の匂いを一切感じさせないキャラクターとして、役作りしたいと思っていて。ディレクターさんも「声をつくり込んだほうが良いかもしれませんね」とおっしゃってくださったので、思いっきりつくり込んで。楽しみながら収録することができました。

――本作では冴羽リョウ役を山寺宏一さん、槇村香役を沢城みゆきさんが担当されています。今回のキャスティングにはどんな印象をおもちですか?

神谷 僕がリョウ役をお断りしたあとに、山ちゃん(山寺宏一)にオファーをしたという話を聞いていたんですね。それでアニメ「シティーハンター<新宿プライベート・アイズ>」の打ち上げパーティのときに、山ちゃんに会ってその話をしたんです。そうしたら、どこか迷っている雰囲気があって。そこで、僕から「山ちゃんしかリョウちゃんができる人はいないから」とお願いしたんです。で、「やりたくないの?」と聞いたら「そんなことはありません」と。もしかしたら僕に遠慮しているのかもしれないなと思って。「ぜひ、頼むよ」と伝えたんです。山ちゃんは「シティーハンター」に長年関わってきて、本当に作品のことが大好きなんです。今回の香役の沢城みゆきさんもすばらしい方だし、おふたりに任せておけば、すごい作品にしてくれるという確信がありました。

伊倉 山寺くんとは養成所が同じで、同じ先生に教わっていたんです。彼は養成所に入ってきたときから、すごい奴が入ってきたと噂になっていました。お芝居も上手いし、性格も良いし。先輩を立ててくれる方なんですよ。ずっと「シティーハンター」も一緒にやってきた仲間なので、間違いがないと思っています。あと、私は沢城さんとあまりご一緒したこともないのですが、作品を通じて彼女のお芝居を拝見することが多いんです。先日、映画を拝見したときに、すごく上手い人がいて。この役を吹替えた女優さんは誰?と思ったら、沢城さんでした。その作品では、山寺くんが演じるキャラクターと恋仲になる役で。このふたりなら「シティーハンター」も大丈夫と思いましたね。

神谷 リョウも香も、役者としてやりがいのある魅力的な役だと思うので、おふたりの活躍を楽しみにしています。

――この作品はフランスで大ヒットをしているそうですが、「シティーハンター」の海外での人気についてはどのように受け止めていますか?

神谷 原作の「シティーハンター」はフランス語でも翻訳されていますので、フランスでも人気があるということは聞いていたんです。「モッコリってフランス語でなんていうんだろう?」と興味を持っていたんですが(笑)、まさか実写映画になるほどまで人気がある作品なのだとは知りませんでした。愛されていることがわかってうれしかったですね。

伊倉 今年久しぶりにアニメ「シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」を上映できて、日本のみなさんに受け入れていただけて、「ああ、この作品はこんなにも人気があったんだな」と改めて作品の人気を実感していたんです。そうしたら、「フランスの映画もすごくおもしろいらしいよ」と聞いて。今回、台本と映像を拝見したら、すごくおもしろくて、これは168万人の方が見るのも納得だなと感じました。日本の「シティーハンター」は基本的に新宿から外に出ないんですけど、フランス版ではモナコに行くし、客船も出てくるし、綺麗な海が出てきたり、すごくゴージャスなんです。しかも、それが違和感なく楽しめる。もちろん香のハンマーも出てきますから、ぜひ多くの方に楽しんでいただきたいです。

「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」は2019年11月から全国でロードショーされています。

※「リョウ」は正しくはけものへんに寮です

【文・構成:志田英邦】

「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」
全国でロードショー中

リンク:「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」公式サイト
    公式Twitter・@cityhunter_2019

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