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時崎狂三が主人公の「デート・ア・バレット」が劇場イベント上映目前! 真田アサミと本渡楓が魅力を語り尽くす

アニメ第4期の制作が決定した「デート・ア・ライブ」(以下、デート)。そのスピンオフである「デート・ア・バレット」の全国劇場でのイベント上映が間近です。本作の主人公は、数多くの魅力的な女性キャラクターが登場する「デート」でも、トップクラスの人気を誇る時崎狂三(ときさきくるみ)。

「デート・ア・バレット 」が8月14日(金)より全国劇場にてイベント上映決定
「デート・ア・バレット 」が8月14日(金)より全国劇場にてイベント上映決定(C)2020 東出祐一郎・橘公司・NOCO/KADOKAWA/「デート・ア・バレット」製作委員会


突如、隣界で目覚めた狂三は、底抜けに明るい女の子・緋衣響(ひごろもひびき)と邂逅。まだ状況が把握できないなか、宣言される「殺し合い(バトルロイヤル)」の開始。そこに、クナイを自在に操るくノ一・佐賀繰唯(さがくれゆい)が現れ……。万全の力を取り戻せていない狂三の運命は!?

「バレット」の劇場上映を記念し、狂三を演じる真田アサミさんと、響役を務める本渡楓さんの対談を敢行。キャラクターや作品の魅力に迫ります。

――狂三が主人公を務める「デート・ア・バレット」が間もなく劇場で上映されます。

真田 「バレット」の原作小説が出た頃から、冗談半分で「アニメ化してくださいよ」と言っていたのですが、それが実現してうれしかったです! 原作小説での狂三は、さっと現れておいしい活躍をしてすぐに姿を消すことが多かったですよね(笑)。でも、今回のアニメは主人公ということで、期待が膨らみましたが、その分同時にプレッシャーも襲ってきて……。「デート」シリーズは日本だけでなく、アジアを中心に世界でも人気の作品ですし、そのなかでも狂三は人気が高いキャラクターです。主役として、ファンの皆様の期待に応えたいと強く思いながら、アフレコに臨みました。

真田アサミさんが演じる時崎狂三
真田アサミさんが演じる時崎狂三(C)2020 東出祐一郎・橘公司・NOCO/KADOKAWA/「デート・ア・バレット」製作委員会


――スピンオフである「バレット」のアフレコは、アニメ初登場となる準精霊ばかりです。

真田 今回、十香や琴里たちなど、いつものメンバーがいなかったこともあってドキドキしていたのですが、キャストのみんなが原作のイメージとぴったりだったので、すぐに作品の世界になじんで楽しく演じられました。

――本渡さんは、そんな「デート」シリーズに初めて参加されます。

本渡 「デート」は、私が声優になるずっと前から知っていた作品で、響役に決まったと聞いたときは、喜びと同時に、緊張の思いが湧いてきました。「デート」シリーズという作品の世界にどう馴染めるのか、原作やアニメのファンの皆さんにどうすれば受け入れてもらえるのか、悩みながら役に向き合ったことを覚えています。現場では、スタッフの皆さんや真田さんにも作品やキャラクターのことを質問したり、相談をしているうちに、自然に打ち解けられました。

本渡楓さんが演じる緋衣響
本渡楓さんが演じる緋衣響(C)2020 東出祐一郎・橘公司・NOCO/KADOKAWA/「デート・ア・バレット」製作委員会


真田 原作を読んだ方はわかると思いますが、「バレット」は世界観や設定が複雑なんです。だから、私自身も手探りでアフレコする部分があって。その意味では、アニメ版「バレット」はスタッフやキャストのみんなでつくりあげた作品ですね。

――響とはどんなキャラクターですか。

本渡 とても明るい女の子です。ただ、その明るさが突き抜けていて、場の空気をぶち壊すほど。その点では狂三と正反対なので、その凛とした雰囲気に引きずられないように気をつけました。

真田 本渡さんの声を聞いた瞬間、イメージどおりで「あ、響だ!」と思いました(笑)。本編で狂三がしゃべるときって、重苦しい雰囲気になりがちなんです。でも、「バレット」では、響がすべてぶち壊してくれるので、新鮮な感覚でした。そんな響とのやり取りのなかで、狂三は少し心を開くのですが、油断するとフルオープンしてしまいそうになってしまって。そうならないように、慎重に演じました。

本渡 シリアスになりそうなところも、響らしい明るさで雰囲気を変えるので、見ていて楽しいキャラクターになっていると思います。

――「バレット」は、「隣界」が舞台です。

真田 狂三は目が覚めると、隣界にいた状態から物語が始まります。冒頭では状況を完全に受け入れるまでには至っていません。だからなのか、敵対する相手との向き合い方が少し違いました。「デート」では、問答無用で容赦なく叩きのめすことも多いのですが、「バレット」では話をする余地があるといいますか(笑)。そんななかでも、彼女の「余裕」のある雰囲気は絶対に崩さないようにしました。そこが崩れると狂三が狂三でなくなってしまうからです。

本渡 狂三は、本当に魅力的なキャラクターだなと思います。敵とみなした相手に見せる容赦がない残酷な一面以外にも、チャーミングな表情、かっこよさなど、いろいろな魅力をもっています。今回、狂三というキャラクターに対面してみて、もっといろいろな顔を見てみたいなと思いました。「きひひ」じゃない笑顔も見たいですね(笑)。時間を操るという能力もかっこよくて、人気が出るのも当り前だなと思います。

真田 私自身も狂三のことがすごく好きで、プライベートで目標にしている部分もあるので、なんだか照れますね(笑)。ファンの方の声を聞くと、狂三の人気の要因のひとつは中二心をくすぐる点にあると思うので、見た人がさらに心をざわめかせるような演技を目指しています。

――響の魅力はどんなところにあると思いますか。

真田 その場の雰囲気にそぐわない、はちゃめちゃなことをしても、「響だから……」で許される特権的な明るさは唯一無二だと思います。きっとスクリーンで見た瞬間に好きになっていると思います。狂三との対極的なコンビネーションもぜひ楽しんでください。

――お気に入りのキャラクターを教えてください。

本渡 パニエちゃんが凄く好きですね。かわいらしいのに、本気を出すとすごく怖い。キュートさと狂気さが同居しているところが、すごくいいなと思いました。

真田 狂三が倒すべき敵である白の女王ですね。大西沙織さんのお芝居を聞いて、彼女のキャラクター性もはっきりとしました。

本渡 いろいろな感情を行き来する白の女王を大西さんが見事に演じていらっしゃいました。

――「バレット」という作品の魅力を教えてください。

真田 私にとっては、狂三が主人公であるということがなによりの魅力です。さらに、小説ではコスプレをしたり、幼女化したりと、本編の彼女とはまったく違う姿を楽しめます。同時に、「デート」シリーズの世界の謎にも迫っていますので、「バレット」を踏まえたうえで、「デート」に戻ると、また違う部分の記述に目が止まることもあると思います。

本渡 アニメに関して言えば、ぜひ前後編を通して見てほしいです。キャラクター同士の駆け引きや戦術が深く、息をのむ展開の連続です。そして、すでに原作を読んでいらっしゃる皆さんも驚くような結末が待っているはず。キャラクターがみんなかわいいので、「デート」シリーズのことを知らなくても、楽しめると思います!

真田 とにかく、今回、「バレット」のアニメ化が実現したのは、応援してくださったファンの皆さんの声があったからです。「デート」と世界観は違いますが、心をくすぐる部分はきっと同じ。狂三をはじめ、キャラクターたちの活躍を応援しながら、今後の「デート・ア・ライブⅣ」にも期待してください!

【取材・文:星政明】

■デート・ア・バレット
8月14日(金)より全国劇場にてイベント上映決定

スタッフ:原作…東出祐一郎・橘公司(KADOKAWA/ファンタジア文庫刊)/原作イラスト…NOCO/監督…中川淳/脚本…東出祐一郎/キャラクターデザイン…中村直人/アニメーション制作…GEEKTOYS
キャスト:時崎狂三…真田アサミ/白の女王…大西沙織/緋衣響…本渡楓/蒼…伊瀬茉莉也/指宿パニエ…日高里菜/佐賀繰唯…瀬戸麻沙美/土方イサミ…藤原夏海

リンク:アニメ「デート・ア・バレット」公式サイト
    公式Twitter・@date_a_info
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