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コナミデジタルエンタテインメントが配信するモバイルゲーム「実況パワフルプロ野球(パワプロアプリ)」。そのWebアニメが1話約10分、全4話構成で配信されます。本記事では、配信に先駆けて3月17日(水)に行なわれたメディア向け先行上映会の様子をお届けします。
最初に行なわれたコンセプト発表では、当日まで伏せられていた主要キャスト陣とその担当キャラクターが発表。「パワプロアプリ」にて先んじて担当していた矢部明雄役の大谷育江さんに加えて、新たにパワプロ役を白石涼子さん、星井スバル役を逢坂良太さん、木場嵐士役を小野友樹さん、才賀侑人役を日野聡さんが務めることが公開されました。さらに主題歌「パワフルバディ」がオーイシマサヨシさんによる作詞・作曲・編集であること、アニメ内の次回予告ににじさんじライバーの笹木咲が出演することも明らかにされました。
その後、いよいよアニメの第1話と第2話の公開がスタート。パワプロとスバルの熱い友情を中心に、さまざまなキャラクターが登場し、熱い青春ストーリーが展開。美術面では独特の頭身が違和感なく背景とマッチし、音楽面では原作の曲をアレンジしたものが流れ、演出の随所に「パワプロ」ファンをニヤリとさせる工夫が施されていました。
上映会のあとは監督の渡邉徹明さん、アニメ企画担当の林潤アシスタントプロデューサーを交えた質疑応答が行なわれ、先行上映会は終了とました。下記はその質疑応答の内容を抜粋したものになります。
――オファーを受けた際の印象はいかがでしたか?
僕自身1人の「パワプロ」ユーザーだったので、ストーリーのあるアニメーションを作るという話を聞いておもしろそうだなと。ファンとして動いているパワプロくんたちを観たいし、それが自分でできるならこの上ない幸せだなと思いました。
――頭身が独特な作品ですが、アニメ化にあたってどのような点を工夫されましたか?
教室が代表的なのですが、KONAMIさんから過去のゲームの画像をいただいて、そちらを参考にさせていただきました。どのアングルで観ても不自然感を持たれないように、という意識はつねにありました
ね。
――制作で楽しかった点はどこですか?
アニメーターさんにもパワプロ好きな方が多くて、僕の想像を超えておもしろいカット、かわいいカットが上がってきたので、そういったところが楽しかったですね。
――これから本作を観る方へのメッセージをお願いします。
ファンの1人として「パワプロ」の魅力をより多くの方に伝えたいですし、「パワプロ」の世界観をさらに広げていく一員になりたいと思っています。どの世代のユーザーが観てもにっこりできる内容になっていると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。
――このタイミングでアニメ化をした理由はどこにあるのでしょうか?
過去に25周年の節目のタイミングがあり、そのときにファンのみなさんを驚かせつつ新鮮な楽しさをお届けするにはどんな案があるだろうかと、いくつか話題に挙がった中にアニメ化の話もありました。ファンの方に楽しんでいただけるもので、かつ、野球好き・ゲーム好きのお客様以外にも「パワプロ」の魅力を知っていただくにはアニメがベストだろうと。構想から2年かけてようやくみなさんにお届けすることができました。
――パワプロくんの担当に白石さんを選ばれた理由についても聞かせてください。
パワプロはお客様の分身だと考えているので声がつくとイメージを損なうのではないかと悩んだのですが、CloverWorksさんと相談する中で主人公が喋らないというのはアニメでは難しいと。そこで渡邉監督と相談して、すでに矢部くん役として決まっていた大谷さんとバランスを取るために女性声優の方で、かつまっすぐな熱血系少年の演技をお任せできる方、というところで白石さんにお願いしました。
――オーイシマサヨシさんの曲をお聞きになった印象はいかがでしたか?
まさにピッタリだなと。ご自身の「パワプロ」愛を曲に落とし込まれていてすごい。作詞にも作曲にも「パワプロ」をイメージした言葉や演出が組み込まれていて、非常に嬉しく思っています。
――これから本作を観る方へのメッセージをお願いします。
アニメで観てみたいというお声を以前からいただいていて、今回ようやくそれに応えることができました。どんな反応が返ってくるか楽しみなところもあり不安なところもありますが、歴代シリーズのファンや「パワプロアプリ」ファンの方に楽しんでいただける部分を散らしてありますので、ぜひご期待ください。
なお、Webアニメ「パワフルプロ野球 パワフル高校編」は、YouTubeのKONAMI公式チャンネルにて3月20日(土)に第1話、第2話が、3月27日(土)に第3話が、4月3日(土曜)に第4話がそれぞれ配信予定となっています。
【取材・文:水葉龍弥】