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5月17日(水)、劇場アニメ「KING OF PRISM -PRIDE the HERO-」の完成披露試写会が東京・新宿バルト9にて開催されました。
本作は2016年1月9日に上映が始まり、応援上映という特殊な上映スタイルとともに話題を集めた「KING OF PRISM by PrettyRhythm」の新作。その上映に先駆け、ゲストとして一条シン役の寺島惇太さん、大和アレクサンダー役の武内駿輔さん、監督の菱田正和さんが正装で登壇しました。
菱田監督が「一昨日の夜中まで作業していた」と語ったように、完成したばかりの本作。その見どころについて聞かれた寺島さんはシンとルヰの関係性を挙げ、「より謎が深まるのでは」と意味深な発言。武内さんは「今回もアレクがプリズムショーを頑張っている。ほかにもプリズムショーが怒涛の勢いで出てくるので、訓練されたファンでも付いてこられるか……」と心配げ。それを聞いた菱田監督は「作るにあたって(前作と同じく)今回も尺がオーバーしたが、カリッカリに編集してすべて詰め込んだ。理解する速度が付いて行けず、最後のほうはトランス状態になれるのでは、というくらい無駄な絵がない」「100回の鑑賞に耐えるものを作った」と自信を見せていました。
杉田智和さんが演じる新キャラクター・高田馬場ジョージの話題では、彼と親しい武内さんが「役が決まったら、すぐに僕のLINEに報告が来た。『キンプリ』を最初のころから観ていた杉田さんが参加することで、どんな化学反応が生まれるか楽しみ」と期待を寄せます。そんな杉田さんについて、菱田監督は「早い段階から起用しようと思っていた」そうで、「ジョージは杉田さんありきで作った」とのこと。
また、ほかにも堀内賢雄さんが十王院カケルの父・十王院百次郎、三宅健太さんがプリズムショー協会会長、山寺宏一さんが太刀花菊右衛門、遊佐浩二さんが真田常務を演じることが明かされました。こうした声優陣の充実について菱田監督は「予算が増えたのがわかる」と笑いつつ、「僕がよろこぶんじゃないかと気を使って(過去作である)『ヤッターマン』に出演していた山寺さんを呼んだらしいけど、新人の頃から世話になっているので緊張しかなく、汗をかいた」と振り返っていました。
さらに壇上には、「キンプリ」をかなり早い段階から観ていたというハライチの岩井勇気さんも登場。改めて前作の魅力を問われると「『なんだろう、この作品?』と思って観ているとハマって……パクチーと似ている」と独特の表現。また事前に鑑賞したという本作については「泣けるシーンもありつつ、盛り上がるところが増えていてバージョンアップした感じ」と感想を述べつつ、「今回も何回も観ないと」と決意を新たにしています。
続いて「言いたいことがありまーす!」と前作劇中の台詞を引用した寺島さんは、本作が日本だけでなく韓国や香港、台湾でも上映が決まったと発表。さらに北米など世界各国から上映したいという声がかかっているそうです。
前作の舞台挨拶で恒例となっていた掛け声「グロリアスシュワルツ!」は菱田監督が「もう飽きた」とのことで、新たな掛け声「エーデルローズミュージック、レディースパーキング!」で出演者と観客が声と振りを合わせてイベントは終了。すべての面でパワーアップした「キンプリ」は、6月10日(土)から上映が始まります。
【取材・文=はるのおと】