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横浜公演を好評のうちに終え、1月12日(金)~13日(土)の大阪公演、1月31日(水)~2月4日(日)の東京公演を控えた舞台「文豪ストレイドッグス」。異能力をもった文豪の名を懐く者たちが、それぞれの信念に基づき戦いを繰り広げるという、アクション満載のストーリーと個性的なキャラクターが魅力的な作品です。今回は、泉鏡花を演じる桑江咲菜さんにお話を伺いました。
――原作がある舞台へのご出演は初めてだそうですが、難しい点ややりやすく感じる点などを教えてください。
桑江:元のキャラクターがある分、そこに近づけなければいけない、自分が思うイメージだけで演じているとズレが出てきてしまう可能性がある、という難しさは演じていて感じています。ただ、原作の鏡花と、舞台の鏡花、その違いも、舞台ならではのよさに繋がってくると思っているんです。ベースとして原作やアニメの鏡花を意識して近づけつつも、自分が演じられる鏡花が出ればいいな、と思いながら作っています。
――桑江さんからご覧になった鏡花の魅力は?
桑江:何といっても「可愛い」ですね。35人殺しの感情が表に出ない子ですけど、人一倍好奇心が強い子だと思うんです。自分の好きなものに対する「好き」という感情は表情にも出てくるので、無邪気で可愛いなと思います。また「人に必要とされたい」という気持ちは、誰にでもあると思うんですよね。私も同じなので、相手に対して興味があったり、求めるものがあったり、というのは共感できる部分です。
――好きなキャラクター、興味がある異能力は?
桑江:稽古を見ていて感じたのは、芥川龍之介の格好よさです。(橋本)祥平くんの演じる芥川は、セリフも演出も一言一言が格好いいんですよ。異能力はみんな魅力的ですね。芥川みたいに、自分はあまり動かず異能力で戦うというのも、鳥越(裕貴)さん演じる中島敦みたいに自分が虎になって戦うというのも格好いい。自分が異能力を使うとしたら、自分自身で戦いたいなと思います。
――この稽古場で学んだことはありますか?
桑江:全部が初めての経験に近くて、学ぶことばかりなんですけど、「ストレイドッグス」と呼んでいるダンサーの方々がとにかくすごいです。人ってここまでできるんだな、と純粋に思ったし、終わった後、みんな汗だくで熱量を感じています。
――女子チームはどんな雰囲気ですか?
桑江:みんなキャッキャしてます(笑)。与謝野晶子役の今村美歩ちゃんはみんなに愛されているいじられキャラで、谷崎ナオミ役の齋藤明里ちゃんは人懐こくて、気さくに話しかけてくれました。樋口一葉役の平田裕香さんは座組の中でもお姉さんなんですけど、いちばん無邪気なんです(笑)。上下関係がなく、皆さんフレンドリーに接してくださって、仲がいい座組だと思います。平田さんとは10年ぶりの共演なので、個人的にすごくうれしいです。
――10年ぶり! 成長したところを見せられた喜びもあるのでは?
桑江:そうですね。前に共演したときは15歳だったので、私が成人してお酒が飲めるようになったというのが大きいです(笑)。ぜひ女子会をしたいですね。
――舞台ならではの見どころは?
桑江:先程も話しました「ストレイドッグス」のダンサーさんたちの活躍は舞台ならではなので、注目していただきたいです。鏡花でいえば、敦とのデートのシーンですね。シリアスな展開の中で、急に明るく可愛い場面になり、鏡花の笑顔も見られるので、ぜひ見ていただきたいです。
――ファンにメッセージをお願いします。
桑江:舞台「文豪ストレイドッグス」への出演が決まったとき、全部が初めてで心配もあったのですが、本当に楽しく充実した毎日です! 大阪公演・東京公演が間もなく始まります。武装探偵社・ポートマフィア、みんなで頑張って演じておりますので、ぜひ、見に来ていただければと思います。
――2月4日(日)千穐楽公演は全国の映画館でのライブビューイングも決まっています。
桑江:すごいですよね。たくさんの方に見ていただけるのはうれしいです。舞台で見るより、きっと細かい表情も見られると思うので、ライブビューイングも楽しみにしていてください。よろしくお願いします!
取材・文:垳田はるよ