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誰もが騙される、スパイゲーム第二章ついに開幕!舞台『ジョーカー・ゲームⅡ』ゲネプロレポート!出演者のコメントも公開!

2017年舞台第一弾が公開された舞台「ジョーカー・ゲーム」の続編が6月14日より上演中。今回は前作のメインキャスト続投に加え、新たなキャラクターも登場。さらに勢いを増した本作の囲み取材とゲネプロが行なわれました。

世界大戦はもはや避けられない状況に置かれた昭和12年秋、帝国陸軍の結城中佐によって秘密裏にスパイ養成部門〝D機関〟が設立される。超人的な選抜試験をクリアし、年齢・出身地・経歴すら謎の包まれた機関員たちは「死ぬな。殺すな」の思想を秘め、世界中で暗躍し始める。そんな中、D機関と対立した組織〝風機関〟が風戸中佐を指揮のもと、設立される。帝国陸軍士官学校を卒業した軍人のみで構成された風機関の思想は「躊躇なく事世、潔く死ね」。D機関と風機関――ジョーカーは二枚いらない。ダブル・ジョーカーのスペアとなるのは?

アニメ「ジョーカー・ゲーム」のエンディングテーマ「DOUBLE」に乗せて、物語をダイジェストに見せるような圧倒的オープニング。物語の登場人物とそこに別の顔で入り込むD機関員。そして時同じくして暗躍し、D機関と対峙するのは風機関。その見えない攻防戦が冒頭から描かれます。

物語は、元外交官の白幡樹一郎に軍の最高機密資料「統帥綱領」を盗読したという容疑がかけられたところから始まります。白幡は英国領事アーネスト・グラハムと旧知の仲という関係。スパイ行為が公にならない中、英国に情報が流れる前にD機関と風機関はそれぞれ暗躍を開始しますが……。

今回はアニメの8話9話の「ダブル・ジョーカー」と原作小説「ラスト・ワルツ」の「ワルキューレ」を主軸に置きつつ、更にいくつかのストーリーが入り乱れている構成。ラストの展開は初見だけでなく、原作ファンやアニメのファンも含め、すべての観客が騙される、驚くべき仕掛けが隠されています。スピード感のあるストーリー、そしてD機関と風機関の息をのむアクションにも注目です。

本公演は6月14日~20日の東京公演の後、大阪にて6月23日~26日まで上演。また、6月26日の千秋楽公演は日本全国の映画館にて生中継ライブビューイング上映が決定しています。

【実井役・木戸邑弥さんコメント】

僕をはじめとするD機関のメンバーは、前作である初演に引き続き同じ役をやっているので、またこの役を演じられるという喜びの反面、プレッシャーも感じています。ですが、ここまで稽古をやってきて、前回 以上のものをお客様に届けられるという自信を持っておりますので、その自信を胸に舞台に立ちたいと思います。また次につなげられるようキャスト・スタッフ一同頑張っていきます。どうか応援をよろしくお願いいたします。

【蒲生次郎役・君沢ユウキさんコメント】

僕と合田さんは今回から参加させていただいたのですが、現場に入ってD機関のチーム感をすごく感じました。僕の役はそんな D 機関に対して強い存在でいなければいけないので、今回はどれだけその強さを出せるかが勝負だと思って挑みました。また、この舞台はダンスや歌がなく、ストレートプレイで勝負する今の 2.5 次元界の中では珍しい舞台に仕上がっています。このまま映画やドラマになってもいいくらいのクオリティで勝負していますので、見てくださるお客さんも一緒にそのシリアスな空気感を味わって楽しんでいただければと思います。

【風戸中佐役・合田雅吏さんコメント】

今作の見どころのひとつは、リアルな時代背景です。第二次世界大戦前という実際にあった時代が舞台になっているのですが、演出の西田さんのこだわりによりその時代の空気感がリアルに表現されています。なので、観に来た方たちにもこんな時代があったんだということをぜひ体感していただければなと思います。また、僕は現在 48 歳と、2.5 次元作品の出演者の中ではかなり年上になるかと思いますが、カッコよくて恐い風戸中佐を演じられるよう精一杯頑張りたいと思います。

【三好役・鈴木勝吾さんコメント】

前作からの続役メンバーに今作から登場となる風機関の新キャストが加わり、より厚みの増した作品に仕上がっていると思います。見どころとしては、やはり全部です。 物語がハイスピードで展開するところも あれば、じっくりお芝居を見せるところもありますし、「全部見ないと騙されるぜ」という舞台になっています(笑)。なので、観に来てくださるお客さんには、役者ひとりひとりの動きを隅々まで見ていただいて、ぜひ僕らと騙し騙されの勝負をしてくれたら嬉しいです。

【結城中佐役・谷口賢志さんコメント】

漫画やアニメを原作とした 2.5 次元舞台の中で、いまだかつてこんなに出演者の平均年齢が高い舞台が存在するんだろうか……と思うぐらい、キャストの年齢層が高い舞台です(笑)。他の舞台だと僕は結構歳が上の方なのですが、この舞台では僕より年上の方がいっぱいで、プロデューサーさんや制作さんを含め、 2.5 次元界の中でかなり攻めた作品をみんなで作っているなと感じています。おじさんたちが頑張って若い子をキュンキュンさせますので、よろしくお願いします(笑)。

取材・文:大島亜衣香

■舞台『ジョーカー・ゲームⅡ』
原作:TVアニメ「ジョーカー・ゲーム」/柳広司「ラスト・ワルツ」(角川文庫刊)
演出・脚本:西田大輔
日程
東京公演:6月14日(木)~20日(水)
劇場: 東京:シアター1010
大阪公演:6月23日(土)~26日(火)
大阪:大阪メルパルクホール
出演: 実井:木戸邑弥 甘利:山本一慶 田崎:奥谷知弘 波多野:松本 岳 神永:才川コージ 福本:前田剛史/ 蒲生次郎:君沢ユウキ 風戸中佐:合田雅吏/アーネスト・グラハム:和興 白幡樹一郎:須間一也/ 逸見五郎:宮下雄也 ヨーゼフ・ゲッベルス:村田洋二郎 ヘルマン・ゲーリング:岩澤晶範 レニ・リーフェンシュタール:大湖せしる/三好:鈴木勝吾/結城中佐:谷口賢志 アンサンブル:伊藤あいみ、今井直人、書川勇輝、杉山健一、仲本詩菜、平野雅史、光永 蓮、米村秀人

■千秋楽ライブビューイング開催
日時:6月26日(火) 17:00上映開始
チケット:「イープラス」にて発売 3600円
劇場:日本全国(18館)の映画館

リンク:舞台「ジョーカー・ゲーム」公式サイト
    公式Twitter・@jg_stage
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