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主な登場人物は、原作コミックスやアニメと同じく、白血球(好中球)や赤血球など、体内の細胞たち。突如、体内に侵入してきた肺炎球菌たちと戦ったり、屈強なキラーT細胞の過去の秘密にふれたり、傷口を塞ぐ血小板ちゃんたちの活躍を応援したりと、見ていて楽しく、ときにハラハラドキドキのエピソードが展開されます。本作の特徴は、観客も一般細胞として参加する、体験型の舞台であるということ。大玉送りの要領で体内からの細菌の排出を応援し、細菌やウイルスたちによる観客イジリ(?)を乗り越えと、白血球や赤血球たちと一緒に体内を守るのです。
そんな体内活劇「はたらく細胞」のキャストから、白血球(好中球)役の和田雅成さん、赤血球役の七木奏音、キラーT細胞役の君沢ユウキさん、肺炎球菌役の馬場良馬さんが取材に応えてくれました。
自分たちが演じる役どころについて尋ねられると、白血球(好中球)役の和田さんは「白血球(好中球)は強いけれど、天然でかわいいところがある。僕のかわいさとマッチしている」とコメント。すかさず、ほかの3人からツッコミが入ります。続けて、七木さんは「私が演じる赤血球は、がんばって働いているけれど、すぐに迷子になる。そんなところがかわいらしいです」と発言。君沢さんは「キラーT細胞はとにかく戦います。いろいろな戦いをぜひご覧ください」とアピール。馬場さんは「肺炎球菌をはじめ、細菌やウイルスは体内を蝕む悪いやつだけれども笑いを届ける奴です」と役どころを説明。すると、君沢さんは「良馬がいちばんおもしろいですよ」とハードルを上げました。
原作を忠実に再現したコスチュームも見どころのひとつ。肺炎球菌や黄色ブドウ球菌、化膿レンサ球菌など、凝ったデザインのコスチュームも忠実に再現されています。馬場さんは「細菌チームのコスチュームにいちばんお金がかかっているのではないでしょうか(笑)。それに見合う芝居を見せられればなと思います」と気合いを入れ直しました。
最後に、公演を楽しみにしているファンにメッセージをもらいました。
馬場さん「怪人、悪役をできるのは役者冥利につきます。今回は観客の皆さんに力を貸していただいて、白血球を倒しにいきたいと思います!」
君沢さん「『子ども』チケットがあるのでお子さんがたくさん観に来てくれると思います。子どもが役者を目指したり、体内のことが学べる本作ですから学校の演目になったりと、いろいろなきっかけになるといいなと思います。
七木さん「細胞を知って勉強になりながら、楽しめる舞台です。ぜひご覧いただいて、元気になって、長生きしてほしいです!」
和田「楽しく学べるのが『はたらく細胞』のすばらしいところ。そのテーマをしっかりと舞台で再現するため演出や脚本といったスタッフほか、キャストも全力を尽くしますので、劇場へお越しください!」
【取材・文:星政明】