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7月4日(水)、東京・品川プリンス ステラボールにて、「ミュージカル『刀剣乱舞』 髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~」の上演がスタートしました。今作はその名の通り、髭切役・三浦宏規さん、膝丸役・高野洸さんによる双騎出陣! 初日に先駆け、3日に行なわれた公開ゲネプロのレポートをお届けします。
ミュージカル『刀剣乱舞』は、名だたる刀剣が戦士の姿となった“刀剣男士”を収集・育成する人気PCブラウザ・スマホアプリゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」(DMM GAMES/Nitroplus)を原案としたメディアミックスの先駆けとなるシリーズ。2015年にトライアル公演を行なって以来、次々と新作を上演し続けています。さらに刀剣男士たちが一堂に会する大型ライブ「真剣乱舞祭」の開催や、「第69回NHK紅白歌合戦」へ出場を果たすなど、その盛り上がりは多くの人が知るところ。そんな“刀ミュ”シリーズの最新作「髭切膝丸 双騎出陣2019 ~SOGA~」では、これまでミュージカル本公演の「つはものどもがゆめのあと」、刀剣男士たちによる大型ライブ「真剣乱舞祭」に出演してきた髭切と膝丸が、初めて兄弟二振りでのステージに挑みます。
今公演は二部構成で、1部では髭切と膝丸が日本三大仇討のひとつ『曽我物語』を演じています。『曽我物語』は、曽我兄弟の仇討ちを描いた軍記物語。膝切が兄の曽我十郎祐成を、膝丸が弟の曽我五郎時到となり、父親の仇である工藤祐経に挑む――というあらすじです。髭切役・三浦宏規さん、膝丸役・高野洸さんは、幼少期から元服後に至るまでの曽我兄弟の成長ぶりを、歌と舞、殺陣はもちろんのこと、所作のひとつひとつを通じて表現。“刀ミュ”シリーズの演出を手がける茅野イサムさんも「三浦宏規と高野洸はいつか日本演劇界の宝になり得る役者です」と、2人の才能、高いポテンシャルをたたえています。
そして、なんといっても加納幸和さん(花組芝居)の圧倒的な存在感! 瞽女(ごぜ)/母/箱根権現の別当の3役を演じ、観る者を鎌倉時代、源氏の世界へと誘ってくれます。加納さんとの共演に際し、茅野さんは「間違い無く触発されるでしょうし、得難いものを得られると思います」とコメント。三浦さんも「立ち居振る舞いなどたくさんの刺激をいただいていて、一声一声を肌で感じさせていただけることが本当に良い経験になっています」と語っており、素晴らしい“融合”だったことがうかがえます。
また振付・ステージングは、トライアル公演から担当されている本山新之助さん(今回は2部を担当)に加え、今作から1部の振付にダンスカンパニーのDAZZLEさんが新たに参加。ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合させたオリジナルのスタイルが特徴で、高野さんも「今までにない世界観が入ってきているので、そこもとてもおもしろいのではと思います。初めて振り付けてもらったときは感動しました」とコメント寄せています。
ライブ形式の2部では、「双つの軌跡~となり~」や「Just Time」をはじめとして、新曲を含めた全10曲が披露されました。美しいハーモニーを響かせながら、三浦さんはバレエ、高野さんはアクロバットと、それぞれの個性をふんだんに生かしながらダンスで客席を魅了します。最後は出陣時の“戦闘服”に着替え、1部の『曽我物語』でのコロスを相手に大立ち回りを見せながら、「第69回NHK紅白歌合戦」でも披露されたメインテーマ曲『刀剣乱舞』を熱唱。興奮冷めやらぬまま、2時間近いステージは幕を閉じました。
なお、本公演の模様を収めたDVD&Blu-rayが、2020年2月12日(水)に発売予定です。特典映像に全景映像やバックステージ映像などが収録を予定されているほか、予約特典として舞台写真セットも! 詳細は公式サイトにてご確認ください。
【取材・文:藤谷燈子】