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すみずみまで探索されつくした世界で、唯一残された秘境の大穴「アビス」。この巨大な縦穴を、探窟家見習いのリコが仲間といっしょに潜っていくアニメ「メイドインアビス 烈日の黄金郷」が放送中です。第2期の冒険の舞台は深界六層「還らずの都」。序盤から不穏な空気が流れており、変わらぬ「メイドインアビス」らしさにワクワク&ドキドキしているアニメファンも多いでしょう。
そんな「メイドインアビス」の世界を体感できるゲーム「メイドインアビス 闇を目指した連星」が、PlayStation 4 / Nintendo Switch / PC(Steam)で2022年9月1日(木)にリリースされます。“度し難いアクションRPG”という気になるジャンル名の本作には2つのモードがあり、アニメ「メイドインアビス」の物語を追体験するだけでなく、アビスを舞台にしたオリジナルの物語を楽しむことができます。
TVアニメ同様のストーリーに沿って展開する「HELLO ABYSS」モードは、アニメの主人公であるリコを操作し、アビスを冒険するモードです。冒険のお供はロボットのレグ。2人で協力してアビスの深層へと進みながら、基本システムやゲームの進め方を学んでいきます。ゲーム中のイベントはフルボイスで展開されるため、TVアニメを見ているときと似た感覚で楽しめるでしょう。
リコ(CV:富田美憂)
レグ(CV:伊瀬茉莉也)
現在、このモードに登場し、詳細がわかっているのはこの2人のみ。しかし「メイドインアビス」にはほかにも個性的なキャラクターがたくさん。彼・彼女らのうち誰が、どのように活躍するか……アビスに潜って確認してみましょう。
一方、「DEEP IN ABYSS」モードの主人公はリコではなくオリジナルキャラクターである探窟家のタマゴです。こちらは彼を操作し、オリジナルストーリーに沿って冒険を進めるという内容。ミッションの達成やアビスから遺物を持ち帰ることで探窟家としてのランクを上げ、より深い層に潜っていきます。
主人公(CV:鬼頭明里)
この主人公はリコと同じベルチェロ孤児院の一員となりますが、そこにはともに授業や研修に励む同級生もいます。彼らとの物語の行方は……きっとひと筋縄ではいかないものになるでしょう。
ティアレ(CV:諏訪彩花)
ドロテア(CV:藤田茜)
ラウル(CV:藤原夏美)
原作者・つくしあきひとさんが監修する本作は、いずれのモードでも3DCGで再現されたアビスを冒険することになりますが、再現されているのは見た目だけではありません。不安定な地形や行く手を阻む原生生物など、アビス内にはびこる危険もしっかり再現されています。
冒険中は原生生物や地形以外にも気をつけなければいけない要素があります。主人公には体力、満腹度、スタミナという3つのステータスが存在し、満腹度とスタミナは何かのアクションをするごとに減少していきます。スタミナは自動回復するものの、満腹度の回復には食事が必要。満腹度がゼロになるとスタミナが回復できなくなるため、冒険中も小まめな食事は欠かせません。
そして「メイドインアビス」の忘れてはいけない要素である「アビスの呪い」はゲームでも健在です。アビスから地上に帰還する際に心身にさまざまな以上を引き起こす「上昇負荷」……通称「アビスの呪い」は、上層であれば軽いめまいや吐き気程度(一層)ですが、下層に行くほど全身の激痛と流血(四層)や全感覚の喪失と意識混濁(五層)など危険なものになっていきます。
ゲームではこの「アビスの呪い」を、嘔吐による満腹度の大幅な減少、流血による満腹度や体力の減少などで再現。ほかにも下降時は利用できた地形やギミックが帰り道では使えないといったこともあり、「オースの街」に生還するまで気が抜けません。
今回紹介したように、「メイドインアビス 闇を目指した連星」では「メイドインアビス」の世界をTVアニメと同じ角度から、またはアニメと異なる角度から体感できます。そのため毎週、アニメでリコたちが繰り広げる冒険の過酷さを、よりリアルに味わえるようになる一作と言えるでしょう。
【文=はるのおと】