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「プリティーリズム・レインボーライブ」4週連続上映イベントで菱田監督が登場。思い出話とサイリウムで故・井内秀治を偲ぶ

「プリズムの煌めきを、あなたに!夜のプリティーリズム・レインボーライブ4週連続一挙上映会」が2月11日(土)、新宿バルト9で開催されました。

「プリティーリズム・レインボーライブ」は、プリズムショーと呼ばれる競技を行なう7人の少女たちの物語を描いたテレビアニメ。2013年4月から2014年3月まで放送された作品ですが、新宿バルト9の10周年企画のひとつとして、4週にわたって全51話を上映されることに。第1夜となるこの日は菱田正和監督と、シリーズ構成を務めた坪田文さんが登場し、舞台挨拶を行いました。

まずステージに現れたのは、「プリティーリズム」シリーズのイベントではお馴染みの西浩子プロデューサーが高熱で欠席のため、代わりに進行を務めることになったタツノコプロの依田健さん。もうひとりのプロデューサーである依田さんから上映中のマナーなどを伝えられると、「ハート❤イロ❤トリドリ~ム」が流れるなか、ゲストの2人が登場します。

今回の上映イベントは、新宿バルト9からのオファーによって実現したもの。それに関して、本作の後継作である「KING OF PRISM by PrettyRhythm」でも監督を務めた菱田監督が「バルト9には去年、舞台挨拶で何回も通わせてもらったので、動線とかもすっかりわかるようになって。緊張もしなくなってしまった自分が悲しい」と語ると、客席からはすぐに登壇回数に関して「15か16回!」の声が。その当意即妙の様子を見た坪田さんが「監督がアイドルになるアニメも珍しい」とこぼし、和気あいあいとした雰囲気でトークが始まります。

フリートークは、2016年12月に亡くなったシリーズ構成の井内秀治さんとの思い出話が中心に。この夜に上映された1クール目は井内さんが構成を担当したものの、「(クライマックスの)12、13話を書きたくない」と言い始めたとのこと。そこで飲み屋で「お前が書くんだろう?」と声をかけたのが坪田さん。しかし、どうしても坪田さんが入れたい展開に井内さんは納得できず…何度も議論を重ねた末、夜中の4時頃、泥酔した井内さんからようやく了承を得らえたとのこと。坪田さんは「あの頃は週2くらいで井内さんと飲んでいた」「何度依田さんに泣きながら電話したか」と当時を振り返っていました。

そんな第1クールの注目ポイントに話が移ると、菱田監督は1話の内容について「苦悩しながら作ったので観られるのがつらい」「なるは普通の公立中学校なのに、なぜ電車通学なんだろう」と設定の詰めの甘さに納得いかない様子。それに対して坪田さんは「ああいう子だから、やっぱりつらいこととかあったんじゃない」と即座に冗談でフォロー(?)し、場を和ませます。

最後は、テレビシリーズの次回予告で恒例となっていた決め台詞のコールで場を占めることに。そこで坪田さんは「いとが大好き」「いとのキャラクターそのものだった」という井内さんを偲ぶため、彼女をイメージした紫でサイリウムを統一しようと提案。紫に染まった会場に「七色ハートでハッピーな~る♪」の声が響き、舞台挨拶は幕を下ろしました。

なお上映時には、本編に先立って井内さんの追悼テロップと、なるの新録メッセージも。「プリズムの煌めきを、あなたに!夜のプリティーリズム・レインボーライブ4週連続一挙上映会」は同会場で2月18日(土)・2月25日(土)・3月4日(土)に行なわれます。【取材・文=はるのおと】

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