AnimeJapan 2021「SELECTION PROJECT」スペシャルステージ　イベントレポート

毎年夏に開催される、アイドルをめざす少女たちにとっての最大の登竜門「SELECTION PROJECT」。何千人の候補者の中から次世代のスターとして選ばれるのは、たったの数名。夢をかなえるために、少女たちは熱く過酷な戦いを繰り広げる――。

2021年放送開始予定のTVアニメ「SELECTION PROJECT」では、全国から選抜されたアイドル候補の少女たちが挑むオーディションリアリティショーを通して、汗と涙に彩られたひと夏の青春模様が描かれます。本選に出場するアイドル候補は全国各地の地区予選を勝ち抜いた９名。３月28日にオンライン開催された「AnimeJapan 2021」内のステージイベントでは９人のアイドルを演じるキャストが初めて勢ぞろいし、それぞれのキャラクターの魅力や演じるうえでの意気込みを語ってくれました。

北関東地区代表候補・美山鈴音役の矢野妃菜喜さんは「ポニーテールがかわいいんですよ！」と鈴音の魅力をアピールしつつ、「鈴音ちゃんはまっすぐな性格なので、そのまっすぐさにみんなを巻き込んで、笑顔にしていけたらいいなと思っています」とコメント。南関東地区代表候補・花野井玲那役の水野 朔さんは「玲那は見た目の通りクールなキャラクターですけど、垣間見えるデレがすごくかわいい子です。尊敬できるキャラクターなので、自分も頑張らないといけないなと思います」と、玲那に対する思いを語りました。

南雲希美さんが演じる近畿地区代表候補・濱栗広海は「とても素直で、やりたいと思ったことにはまっすぐに突き進む、そんな熱い一面をもった女の子」で、埼玉県出身の南雲さんは初の関西弁の役で頑張っているとのこと。ステージで披露した関西弁のセリフはなかなかに流暢で、周りのキャストも「すごい！」と驚いていました。四国地区代表候補・今鵜凪咲は演じる荒井瑠里さんによると「ひと言で言うと、あざとかわいい」女の子ですが、決して腹黒ではなく「いい子なんだけど、実はよく考えている子です」とのことでした。

北海道地区代表候補・八木野土香はとにかく食べることが大好きなキャラクターで、アニメでも食べるシーンが多くなりそう。演じる羊宮妃那さんは「みんなでいっしょにおいしく食べましょう！」と視聴者に呼びかけました。中国地区代表候補・淀川逢生は陸上競技の全国大会に出場したこともあるスポーツ少女。演じる岩橋由佳さん自身は「基本８割インドア」だそうですが、「スポーツ少女らしい、元気なところを見せていけたらいいなと思っています」と意気込み十分なところを見せます。東北地区代表候補・小泉 詩は子役として幼いころから芸能活動をしてきたということで、演じる白河みずなさんも「ずっと役者として活動してきた詩ちゃんがなんでアイドルをめざすのか？　私も気になっているので早くアフレコを通して知りたいなと思っています」とアニメに期待を寄せていました。

中部地区代表候補・山鹿 栞は幼いころから英才教育を受けていたお嬢様で、何事に対しても妥協を許さないタイプですが、演じる花井美春さんは「栞ちゃんのもっている本当の優しさをちゃんと表現できるようにしていきたい」とのこと。なお、栞はあらゆる習い事を制覇したという輝かしい経歴の持ち主ですが、花井さん自身も民謡やクラシックバレエなど数々の習い事を経験しているそうです。最後に紹介されたのは、九州・沖縄地区代表候補の当麻まこ。まこは福岡県出身ですが、演じる下地紫野さんは沖縄県出身で「周りに支えてもらいながら、方言を練習していきたいと思います」と決意表明していました。

また、このステージではSELECTION PROJECTの総合司会である謎のキャラクター・スミパンダと、鈴音のあこがれの存在でもある伝説のアイドル・天沢 灯役のキャストが初解禁。スミパンダ役の小野大輔さん、灯役の早見沙織さんからはそれぞれ「僕が司会として、今ステージにいらっしゃる皆さんを見守っていく立場になると思います。皆さんがどんな歌を歌うのか、どんなパフォーマンスをするのか、そして、どんな声を重ねていくのか、すごく楽しみにしています」（小野さん）、「たくさんの個性的な女の子たちが出てきます『SELECTION PROJECT』ですが、皆さんの推しはもう決まりましたか？　ドキドキ・ハラハラ感を私も共有しながら、エールを送って、応援したいと思います！」（早見さん）と、映像にてメッセージが届けられました。

さらに、TVアニメのPV第１弾もこのステージで初公開！　キャラクターたちが動く姿を見るのはキャスト陣もこの日が初めてで、「ちょっと泣きそうです、今……」（矢野さん）と興奮を抑えきれない様子。「見ていてキラキラしていて、放映が楽しみになりました」（下地さん）と、また一段と放映開始に向けての士気が高まったようでした。

こうして動き出したTVアニメ「SELECTION PROJECT」。これから始まる物語への期待、そして多くのファンに応援してほしいという願いを込めて、ステージの最後は「Please, cheer for me!」の掛け声で締めくくられました。

【取材・文：仲上佳克】