誠心誠意演じたこころ役「映画 かみさまみならい ヒミツのここたま」本渡楓インタビュー

4月28日に公開される「映画 かみさまみならい ヒミツのここたま 奇跡をおこせ♪テップルとドキドキここたま界」の公開を記念して、四葉こころ役を演じている本渡楓さんのインタビューをお届けします。「亜人ちゃんは語りたい」の小鳥遊ひかり役や「うらら迷路帖」の紺役などを演じている本渡さんにとって、初主役を務めた作品の映画化なだけに、特別な想いがあったそうです。

――2015年の10月からTVシリーズが始まり、ついに映画化決定です。最初に映画化を聞いたときの感想は？

アフレコをしていたときに、監督と音響監督さんが巻物を持って入ってこられて、その巻物に「映画化決定！」と書いてあって知ったんです。それまでも自分がたずさわる作品が劇場で見られたらなと、ぼんやりとした夢はあったんですけど、まさかこんなに早く夢が叶うなんて、びっくりして、涙がいっぱいでました。それと同時にどんなこところに焦点があたるんだろうと、すごくわくわくしましたね。

――では実際に台本を手にしたときの感想をお聞かせください。

TVアニメのアフレコ台本と全然違いました。ページ数的な物量だけでなく、これが大きなスクリーンで見られるんだ、聞けるんだと思うと、より台本が重く感じられました。不思議な緊張が生まれ、「頑張るぞ！」と喝を入れた記憶があります。

――もし本渡さんがここたま界に行けるとしたら、どんなことをしてみたいですか？

雲に乗って移動したいですね。私、空を飛びたいという気持ちが強くて、ずっと憧れているんです。それが本作でこころちゃんたちによって実現できたんですけど、私自身も実際に体感したいと思いました。ここたま界ってとてもメルヘンなんです。人間がいけない常識とかけ離れた世界観なので、どんな世界か想像してから劇場に来ていただくと、こうくるのかという感動があると思います。

――本作で印象に残っているシーンを教えてください。

ラストはもちろんなんですが、私自身、ここたま界へはどうやって行くんだろうって、ずっと謎だったんですけど、実はとても身近な場所から行けるんです！　ここが「ここたま」のよさなのかなと感じているんですが、特別なことがきっかけじゃなくて、みんなが常日頃目にするものが、実はつながっていたというところに純粋に驚いて感動しました。

――もう1年半ほど演じられていますが、本渡さんが感じるこころの魅力はどこにあると思いますか？

視聴者の皆さんからは、“天使”だと言われることが多いんです。というのも、やんちゃな精神年齢なここたまちゃんたちと行動するとき“菩薩”っていうぐらい優しいんです。自分が小学5年生だったころを思い返すと、絶対そんなに気を遣えなかったなって。周りの人たちに気配りができる心の優しさが、こころちゃんの魅力だと思います。

――改めて、本映画版の見どころを教えてください。

新キャラクターのテップルちゃんはダンスシューズの神様なんですけど、収録を終えて、この子がいてこその物語だったなとひしひしと感じています。新しい子が入ってくることによって、いつもの日常と違う視点に変わるのが、映画版ならではの醍醐味ですよね。それとゲスト声優で木下優樹菜さんが出演しているんですが、その役名の“ハピピナ”は木下さんのお子さんが考えたと聞いて、「ここたま」らしくて微笑ましいと思いました。あとは、ここたまたちがどう修行して成長していくのか、お互いのことを理解して力をあわせていくところにも注目です。

――「ここたま」は4月から新シリーズが始まりました。こちらの注目ポイントも教えてください。

蝶野ひかりちゃんと、ライチくんという新キャラが2人出てきます。これまでは、ここたまとの生活に慣れているお姉ちゃん的な存在ののぞみちゃんとのやり取りがあったんですけど、ひかりちゃんはここたまと出会ったばかりの女の子で、こころがフォローする立場になるんです。ここたまがどういう存在なのか、ひかりとライチを見ていると自然に心に入ってくると思うので、まだ見てない方もこの機会にぜひご覧ください。

――最後にメッセージをお願いします。

初めてのレギュラー、初めてオーディションで受かった役ということもあり、今回の映画化本当にうれしく思っています。誠心誠意演じさせていただいたので、お子さんお父さんお母さん、みなさんの心に刻みこまれるといいなと思います。これを見て、なにか自分なりのメッセージを胸に抱いていただけたら本望です。