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「メイドインアビス」上映会レポート、気になり過ぎる最終話の続きは……

9月24日(日)、新宿ピカデリーで「メイドインアビス」最終話先行上映イベントが開催されました。

「メイドインアビス」はWEBコミックガンマで連載中の漫画を原作とするTVアニメで、探窟家見習いのリコとロボットのレグが、深遠なる穴“アビス”を冒険する様子を描いたファンタジー作品です。

その最終話の上映後、ステージにはリコ役の富田美憂さん、レグ役の伊瀬茉莉也さん、ナナチ役の井澤詩織さん、監督の小島正幸さん、プロデューサーの山下愼平さんが登場。Webラジオ「ラジオインアビス ~リコとナナチの探窟ラジオ~」内のコーナー「アビス語り」の出張版として、全13話を3パートに分け、各自が持ち寄ったトピックについて語っていきました。

1~3話のパートで、山下さんと小島さんが語ったのは本作の音楽の力。オーストラリア人のケビン・ペンキンさんによる劇伴で、最初に作られたのが「Made in Abyss」という楽曲。当初は1話のオープニングとして流れる予定だったこの楽曲は、やや暗い印象だったため3話のラストなどで流れることに。そんな経緯で1話のオープニングは別の楽曲になったものの、こちらも少しずつ音階が下がるメロディを途中に取り入れて、アビスを下っていく冒険を表現するなど、強いこだわりがあるそうです。

またオープニングとエンディングを飾る主題歌は、山下さんによると本作の世界観が複雑過ぎるためアーティストさんに任せるのは荷が重いと考え、主演の面々が担当することになりました。これに関して、富田さんと伊瀬さんは「プレッシャーがすごかった」とコメント。さらに正式に採用されたキャラクターとして歌っているバージョン以外に、普通に歌ったバージョンも存在し、そちらではビブラートが多く、富田さんの歌の上手さが立ちすぎていたことが明かされました。

4~9話のパートでは、山下さんのマルルク愛が爆発。かわいらしいメイド姿で礼儀正しく弱気な面も見せながら、明確には性別が語られないという彼(?)について、山下さんは「一番好きなキャラクター。『マルルクの1日』というOVAが作りたくって……Blu-ray&DVD上巻をぜひお願いします」と強く訴えていました。

10~13話のパートでは、井澤さん演じるナナチの初登場。ここでは猛毒から救うため、レグがリコの腕を切り落とすことになるという衝撃的な10話に話題が集中。緊迫したシーンが続く中、富田さんと伊瀬さんによるとレグがモンスターを威嚇するシーンやリコにたかる羽虫を払うシーン、腕にナイフを入れられリコが叫ぶシーンなどは3~4回録り直したとのこと。そのアフレコのあまりの熱量に、山下さんはスタッフが集まるブースで涙を流していたそうです。

さらに、話題は上映されたばかりの最終話についても及びます。最終話のラストはこれから冒険がまだまだ続くことを予感させつつ、ナナチの悲劇の元凶となったボンドルドが描かれるというもの。そのボンドルドの原画を原作者のつくしあきひとさんが担当したことが明かされつつ、多くのファンが期待しているであろう続きの話がスタート……しようとしたところで、会場に響いたのはタイムアップを知らせるBGM。

最後の挨拶では、多くの登壇者が「メイドインアビス」への愛とともに、冒険の続きへの期待を語っていました。そんな本作のBlu-ray&DVD上巻は10月25日(水)に発売。10月9日(月・祝)には、富田さん、小島さん、つくしさんが登壇する発売記念イベントも予定されています。

【取材・文=はるのおと】

リンク:アニメ「メイドインアビス」公式サイト
    公式Twitterアカウント・@miabyss_anime
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