キャスト

「笑う朗読」書籍化記念!水島裕×大塚明夫対談オフトーク――レジェンド2人が本作に込めた思いとは

声優の水島裕さんがプロデュースし話題となった朗読劇「笑う朗読」。この度2015年と2017年それぞれ行なわれた公演、全9話分の脚本が1冊の本となって2月10日(土)に刊行されます。しかも、この脚本集には野沢雅子さん主演の朗読劇「MACO ~僕の姉貴~」(以下MACO)のライブ音源が収録されたCDが付属! 発売に先だって行なわれた水島さんと大塚明夫さんとの対談取材の模様は、月刊ニュータイプ 2018年3月号で特集されていますので、ぜひご覧ください。こちらでは、本誌に載せきれなかったエピソードを掲載。あわせてお楽しみください!

――大塚さんご自身が出演された「パパと踊ろうよ」「戦友」を振り返っていかがでしたか?

大塚:「戦友」の時は、お客さんがどこで食いついてどこで喜んでくれるのか、本番中、肌で感じながら読んでましたね。「山ちゃん(山寺宏一)はそう来るのか、じゃあこう行こうかな」「ほら(笑いが)来てるじゃん!」って。いろんなことをいっぺんに考えながら立ち位置も動いていく。そういうことが楽しかったですね。それに山ちゃんとやるのは、無責任にやれるから(笑)。

――お互いの信頼関係あってこその演目ですね。

水島:それはもちろん大事なことですから。

大塚:「パパと踊ろうよ」はやっぱり責任感が大きかったかな。(寿)美菜子だけじゃなくたくさん出ていらしたから、全体を背負う緊張感で引き締まりましたね。

――水島さんは印象に残っている作品をあえて挙げるとしたらいかがですか?

水島:僕はもう全部。だって、僕の頭の中から出てきたものですから(笑)

大塚:全体が自分の子どもですからね。

水島:第1回にしても第2回にしても、全体の流れというものがあるんですよね。最初に軽い話を持って来て、最後に本来言いたい話を置く。その最後のものが「パパと踊ろうよ」や「MACO」だったりするんですけど、「笑う朗読」では話単体じゃなく、それまでの流れがあるから、より良くなるんです。だから、やっぱり全部に思い入れがありますね。

――本書を読むにあたって、本番の劇場にある空気を感じることは難しくても、その魅力に近づくために「どう読んだらいい」というアドバイスはありますか?

大塚:無理でしょう!

――あはは(笑)、率直な!

水島:(笑)たぶん無理でしょうねえ。口幅ったい言い方ですが、劇場では声優さんたちの力、テンポとか間とか昂揚といったいろんな要素も加味されますから。

大塚:ライブって前の人がちょっと噛みそうになってセリフが遅れた時すらも含めて、全部に細胞単位で反応しているんです。その時々のお客さんの反応も複合されて出来上がっていきますから。

――そう考えると「MACO」が収録されているのは大きいですね。

大塚:映像に当て込んでいるんじゃない、ライブで演じている声ですから、これは"秘宝”として持って置いていただきたいと思いますね。僕もオヤジ(大塚周夫さん)を亡くしましたけど、こういうものがあんまりないことに気づくんですよ。

水島:放送されたものはいっぱいあるけどね。

――生の息づかいを感じられるものがない。

大塚:ええ、そうです。

水島:うんうん、まさにそうですね。やっぱり「MACO」のCDが付いているのはとても大きい意味があると思います。同じキャストを揃えることも難しいし、来られなかった人もいらっしゃるでしょうし。CDを含めてこの本はきっと満足していただけるものだと思います!

大塚:"秘宝”として!

水島:(笑)。

書籍「笑う朗読 朗読劇ライブCD付」は2018年2月10日(土)発売。CDには、野沢雅子さん、井上喜久子さん、井上ほの花さん、寿美菜子さん、斉藤こず恵さん、春名風花さん、潘めぐみさん、悠木碧さん、大塚明夫さん、小野賢章さん、島崎信長さん、関智一さん、瀬名快伸さん、西亮一さん、山寺宏一さんなど豪華声優陣が一同に会して演じた「MACO ~僕の姉貴~」のライブ音源を収録。「二度とこのメンバーを集めることは不可能」とまで言われた伝説のライブを、ぜひその耳で確かめるチャンスです。価格は税別2300円。

細川洋平

■「笑う朗読 朗読劇ライブCD付」
発売日:2018年2月10日発売
価格 :税別2300円
内容 :「笑う朗読」公演作品全9作品、ライブ朗読CD「MACO ~僕の姉貴~」収録


この記事をシェアする!

MAGAZINES

雑誌
ニュータイプ 2024年5月号
月刊ニュータイプ
2024年5月号
2024年04月10日 発売
詳細はこちら

TWITTER

ニュータイプ編集部/WebNewtype
  • HOME /
  • レポート /
  • キャスト /
  • 「笑う朗読」書籍化記念!水島裕×大塚明夫対談オフトーク――レジェンド2人が本作に込めた思いとは /