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「温泉むすめ」Adhara、初の単独イベントは歌と朗読で5つの物語綴る

温泉をモチーフとした地域活性クロスメディアプロジェクト「温泉むすめ」。このプロジェクトから生まれたグループのひとつ・Adharaの1stライブ「~SEIRIOS~」が5月26日(日)、東京都・カラオケパセラ AKIBAマルチエンターテインメントで開催されました。2回公演の内、WebNewtypeでは1部の模様をレポートします。

Adharaは、リーダーの黒川姫楽を中心としたアイドルグループ。今回のイベントには7人の所属メンバーの内、黒川姫楽役の田中美海さん、乳頭和役の三上枝織さん、白骨朋依役の新田ひよりさん、こんぴら桃萌役の吉田有里さん、湯の川聖羅役の野口瑠璃子さんの5人が出演。朗読とライブを織り交ぜたステージで、中世ファンタジー世界を舞台にした物語が紡がれました。

朗読は星の力を持つ少女・アダーラと、自己嫌悪に陥った4人の少女にまつわる5つの小編で構成。野口さんは修道女、新田さんは道化師、吉田さんは鍛冶屋見習い、三上さんは魔女として出演し、それぞれに田中さん演じるアダーラと出会い、交流する中で改心して共に旅をするようになります。

最後に語られた物語の主人公は、小国「セイリオス(SEIRIOS)」の王女・シリウスの影武者として王宮に幽閉されて過ごしていたアダーラ。他国から侵攻を受け処刑されるシリウスからくだされた「この地にふたたび輝きを取り戻す」という新たな使命を彼女が受け入れ、旅に出るまでの顛末が迫真の演技で語られていきました。

その間には朗読を受けたライブが展開。ULTRA-PRISMの2人によって作詞曲された新曲「星に集いし乙女の物語―プロローグ―」で物語を開幕させると、修道女と道化師のドラマ後には「孤高のピエロ」、鍛冶屋見習いと魔女のドラマ後には既存曲をAdharaらしくハードにアレンジした「純情-SAKURA- Ver. Adhara」が披露されます。そしてアダーラが自身の使命に目覚めるクライマックスを演出したのは新曲「覚醒 sinfonìa」。5人の少女が新たな歩みを踏み出す物語を終え、田中さんが「また星々が輝くときに会いましょう」と告げると5人は一旦舞台袖へ。その後は大きな拍手を受けてふたたび登場し、人気曲「イプシロン進化論」でフィナーレを飾ります。

シリアスな物語が展開された本編とは一転して、アンコールで登場した5人は「温泉むすめ」全体曲のカバーとゆるい雰囲気のMCで、Adharaの異なる側面を見せます。「咲かせよ 沸かせよ バンバンBURN!」で会場のテンションを高めた5人は、シンフォニックメタル風にアレンジされたタオル曲「青春サイダー」をパフォーマンス。そしてMCでは終盤になって“ようやく”感のある自己紹介。朗読劇中の互いの様子をいじり合って、ステージ上では笑顔が絶えません。そんなアンコールもあっという間に閉幕。最後は「温泉むすめ」プロジェクトを応援するファンや全国の温泉地の人々に感謝を込め「追伸、ありがとう」を歌い上げ、1stライブを終えました。

なお、「月刊少年エース」ではAdharaの日常を描いたドタバタコメディ「温泉むすめ Adharaの日常」が連載中。また「温泉むすめ」では6月16日(日)のシークレットライブ、6月23日(日)の草津温泉におけるトークイベント、7月21日(日)の声優イチオシ企画「こえずか」とのコラボイベントなど今後も予定が目白押しです。

<「Adhara 1st Live ~SEIRIOS~」セットリスト>

・客入れ

ミサ・ソレムニス ニ長調 作品123 I.キリエ/ベートーヴェン

・本編

OP   歌に生き、愛に生き《トスカ》/ジャコモ・プッチーニ

M1   星に集いし乙女の物語―プロローグ―(新曲)

ドラマ 湯の川聖羅編、白骨朋依編

M2   孤高のピエロ

ドラマ こんぴら桃萌編、乳頭和編

M3   純情-SAKURA- Ver. Adhara

ドラマ 黒川姫楽編

M4   覚醒 sinfonìa

M5   イプシロン進化論

・アンコール

M6   咲かせよ 沸かせよ バンバンBURN!

M7   青春サイダー Ver. Adhara

M8   追伸、ありがとう

ED   ミサ・ソレムニス ニ長調 作品123 V.アニュス・デイ/ベートーヴェン

【取材・文:はるのおと】

リンク:「温泉むすめ」公式サイト
     公式Twitter・@onsen_musume_jp

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