キャスト

「ナナシス」KARAKURIインタビュー(楽曲編)

10月28日(水)に発売された「TOKYO 7th シスターズ」のニューシングル「t7s HALLOWEEN EP『-Zero / TREAT OR TREAT ?』」。それを記念して、楽曲が収録されたユニット“4U”と“KARAKURI”のキャスト陣にユニットや楽曲、そして物語についてのインタビューを実施しました。

今回はカリスマ双子ユニット“KARAKURI”の空栗ヒトハ・フタバを演じる秋奈さんに、収録曲「-Zero」について詳しく聞きました。

──新曲「-Zero」の印象を教えてください。

秋奈:かっこよさの中にも美しい和のテイストがあるんです。KARAKURIには「B.A.A.B.」のようにクールで挑発的なイメージがあったのでびっくりしました。新しいけどかっこいい。ヒトフタちゃんはまだ謎めいたところが多いので、新しい楽曲を歌うと、こういう一面があったんだって知ることができて、とっても嬉しかったです。

──収録はいかがでしたか?

秋奈:かなりスムーズに終わって、(総監督の)茂木さんと「これからのKARAKURIはこうしていきたい」みたいなお話や、作品や楽曲に込めた想いをうかがったり、結構お話しました。私と茂木監督は洋楽とかの音楽の趣味が似ていて、大好きなKARAKURIや「ナナシス」に茂木監督が込めた想いとかを聞けるのがすごく楽しいんです。私も英語でも歌ってみたいとか海外で歌ってみたいとか夢は広がってます。

──「B.A.A.B.」と歌の表現を変えたりは?

秋奈:囁きっぽく低く歌った「B.A.A.B.」に比べると声を張ったかもしれません。「-Zero」はアタックの強い曲にしたかったんです。サビ前から強く上がってサビでバンという緩急を意識しました。

──5月のファーストライブはどんな経験でしたか?

秋奈:私自身、あんなに大きいステージに立つのは初めての経験でした。なので当日まですごく緊張していました。それで練習は、ヒトフタちゃんは2人なんですけど、私は1人だったんですね(笑)。だからかなり孤独感がありました。とにかくさみしくて、練習所を私が出る時に、(他ユニットの)“サンボンリボン”の方々が仲良く3人でやってきたりするんですね。みんなが一緒に楽しそうに練習していると、やっぱりさびしいなぁと思います。でも、そういう孤独感って、KARAKURIを演じる上で、すごくいいスパイスになるんじゃないかなって思ったんです。

──そこを役作りに活かせるという発想はすごいですね。

秋奈:KARAKURIの感情の起伏のなさとかを見ると、きっとヒトフタちゃんは小さい頃から大人に囲まれて、あまり同年代が周りにいなくて、それでお互いの存在しかいない殻の中というか、独特な世界の中で孤独に似たものを感じてきたと思うんです。それが、あの独特の神秘的なオーラにつながっているなら、自分の気持ちも彼女たちに近づく助けになると思ったんです。

──ステージの緊張からは何か感じましたか?

秋奈:思ったのは、お客さんは私じゃなくてKARAKURIを見に来るんだから、緊張のあまり「私」になって素が出てしまったら駄目だということです。すごく緊張していたんですけど、ステージに出た瞬間に客席はサイリウムの海なんですよ。それを見た時に私このステージに立ててよかった、KARAKURIの世界観をみんなに見てもらおうって、何か吹っ切れました。

──準備や当日の裏話などはありますか?

秋奈:実は当日履く予定のヒールが折れてしまったんです。急遽スタッフさんがかわりの靴を用意してくださったんですけど、在庫の関係でサイズがなかったんですね。だからリハーサルはスニーカーでやって、本番はぶかぶかの靴に詰め物をしてもらって、ぶっつけ本番だったんです。なんとかやりきれて良かったです。

──4Uの皆さんは、秋奈さんがナナスタ組との間を取り持ってくれたりしたと話していました。

秋奈:しましたっけ。私、誰とでもどんどん話していく方なので…(笑)。だから私とヒトフタちゃんって性格が全然違うんです。 

──ライブ本編ではものすごく入りこんでいましたね。

秋奈:当日はKARAKURIの世界観を表現しないと…と思っていたので、あまり話さないようにとは思っていたんです。だから、ライブ前の事前VTRも本当は「こんにちはー!」って元気よく手を振りたかったんですけど、これじゃKARAKURIじゃない…と我慢したら、なんだか具合悪い人みたいになっちゃって(笑)。ライブ映像を見たら、自分の目つきが尖すぎてびっくりしました。今回のLIVEでは、実は当初KARAKURIもMCが入る予定だったんですが、茂木さんに「MCカットしたほうがかっこよくないですか?」と相談したんです。そうしたら「それもいいね」という話になって。次があったらぜひお話したいですね。歌い終わって楽屋に戻ったら、客席にいたお母さんからLINEで「顔怖いよ」って怒られたので、最後の「Star☆Glitter」は笑顔でした!

──こだわっただけあって「B.A.A.B.」は素晴らしい表現でした。

秋奈:ライブとCDが同じじゃつまらないなと思っていたので、最後の「break away?」のところとかはかなりアドリブを入れていて、ライブではあまり余韻を残さず最後まで歌って歌ってドン、と落とすようなイメージなので、ぜひライブBDで見てほしいです。

──最後にメッセージをお願いします。

秋奈:KARAKURIはトップアーティストという存在ですが、まだまだ上にいけるし、いろんな可能性を秘めた子たちだと思います。ここで止まらず進んでいけるように、目を離さず応援してください!【取材・文:中里キリ】

■t7s HALLOWEEN EP「-Zero / TREAT OR TREAT ?」
発売:10月28日(水) ※発売中
価格:税別1800円(初回限定盤)、税別1200円(通常盤)
収録:1,「-ZERO」(KARAKURI)
   2,「TREAT OR TREAT ?」(4U)
   3,「-ZERO -OFF VOCAL-」(KARAKURI)
   4,「TREAT OR TREAT ? -OFF VOCAL-」(4U)
   5,「第七新東京区、ライバルたちのコラボ?」(ドラマトラック)

リンク:「TOKYO 7th シスターズ」公式サイト
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