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新海誠と神木隆之介が登壇。「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」会見レポート!

 現在、東京・国立新美術館で開催されている「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」。公開前日となる11月10日に記者発表会が行なわれ、新海誠監督と「君の名は。」で主人公の瀧役を担った神木隆之介さんが登壇しました。

 同展覧会は、貴重な制作資料である絵コンテや作画、設定資料に加え、作品を彩る言葉や音楽、映像などを通じて、監督の15年の軌跡をたどるもの。監督の商業デビュー作「ほしのこえ」から昨年大ヒットを記録した「君の名は。」まで、作品の世界観にゆっくりひたることのできる空間が広がります。

 「君の名は。」の作中で描いたロケーションでもある国立新美術館で、自身の展覧会を開くことになるとは想像すらしていなかったという新海監督。「すごく素敵な展覧会にしていただきました。スタッフのみんなで心血を注いでやってきたこと、200人なり300人なりの映画づくりの戦いの軌跡のようなものをここで感じていただければうれしいです」と語りました。

「入ってすぐに、わあっとなりました」と話すのは、新海監督作品の大ファンでもある神木さん。「まるで写真のように美しいと感じていた新海監督の映像が、一本の線から生まれた絵なんだなと目の当たりにできて……。白いまっさらな壁の空間で、すてきに作品が配置されていて、ずっといたくなる場所でした。監督の作品のことも、監督のこれまでのことも知ることができるファンにはたまらない展覧会です」と笑顔をこぼしました。

 神木さんは会場の音声ガイドナレーターも担当。やわらかな声とともに、神木さんの新海監督作品への愛が伝わってくるガイダンスとなっています。途中では、神木さんから新海監督クイズが出題されたりと、乙な仕掛けもあるのでお楽しみに。

 そして、会見の最後にあらためて、新海監督からメッセージが届けられました。

「今回展示されているものは、映画づくりの過程です。つまり、僕たちスタッフ同士のコミュニケーションそのものであり、あるいは、観客の方々とどうやってコミュニケーションをとろうかと試行錯誤したその道のりなんですね。そんなトライアルのようなものを皆さんに見ていただける機会はそうないことですので、ぜひ、この空間に入っていただいて、僕たちや作品と会話をするようなつもりで過ごしていただけたら、とても幸せに思います」

 2017年6月に静岡・三島でスタートした「新海誠展『ほしのこえ』から『君の名は。』まで」。東京での展示ののち、北海道・札幌芸術の森美術館、福岡・北九州市漫画ミュージアムなど全国巡回します。

取材・文:ワダヒトミ 撮影:疋田千里

リンク:「新海誠展」公式サイト
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