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ひとつの襷をつないでゴールを目指す――学生陸上界最大の華と呼ばれる「箱根駅伝」出場を目指すランナーたちの物語「風が強く吹いている」がTVアニメ化されることになりました。去る、2018年6月20日(水)に、その放送を告知する発表会が日テレホールで行われました。
本作は2006年に三浦しをんさんが原作となる小説を発表、2007年に漫画化、ラジオドラマ化、2009年に舞台化、実写映画化を果たした人気作品。満を持して、「ハイキュー!!」や「PSYCHO-PASS」などを手掛けるProduction I.G.の制作によってアニメ化されることになりました。「箱根駅伝」を実際に主催する関東学生陸上競技連盟が全面協力、監修を行い、アニメスタッフも予選会から本戦へと綿密に取材。「箱根駅伝」のドラマを丁寧に映像化するとのことです。
この発表会では、「箱根駅伝」の実況も担当する日テレアナウンサーの森圭介アナウンサーが司会を務め、蔵原走役の大塚剛央さんと清瀬灰二役の豊永利行さんが登壇。キャストのふたりは作品に対する意気込みを語りました。
「箱根駅伝は陸上競技に携わっていない方でも、だれもが知っているような題材です。しかも、走るということも、とてもシンプルな行為です。それをち密に描くことで、いろいろなものが感じられる作品になっているなと感じました」(大塚)
「箱根駅伝の裏側を描くという題材もおもしろくなりそうですし、竹青荘で暮らすメンバーとのチームワークも楽しみで。僕が担当するハイジは、そのみんなを導く立場ということで、ひと味違ったスポーツアニメになるんじゃないかなと思っています」(豊永)
本日初解禁となるPVの上映のあとは、ほかのチームメイトのキャストを発表。「神童」こと杉山高志役に内山昂輝さん、「王子」こと柏崎 茜役に入野自由さん、「ジョータ」こと城 太郎役に榎木淳弥さん、「ジョージ」こと城 次郎役に上村祐翔さん、「ユキ」こと岩倉雪彦役に興津和幸さん、「ムサ」ことムサ・カマラ役に株元英彰さん、「キング」こと坂口洋平役に北沢 力さん、「ニコチャン」こと平田彰宏役に星野貴紀さんの名前があがりました。
そして「攻殻機動隊 新劇場版」や「ジョーカー・ゲーム」を手掛け、本作を担当する野村和也監督からメッセージが到着。「自宅のある駅のホームで原作を読み終え、呆けたような清々しい気持ちで帰宅したのを今でも覚えています。スポーツを題材とした作品は今回が初めてとなりますが、アニメ『風が強く吹いている』を観て、同じように清々しい気持ちになってもらえたら幸いです」(野村)。
また、原作者の三浦しをんさんからも応援のコメントが。
「いま、スタッフの皆様がシナリオや絵コンテなどを着々と進めてくださっていますが、すごくおもしろいアニメになりそうで、わくわくが止められません。スポーツに興味がないかたにも、きっと共感していただけるアニメだと思います!」(三浦)
本作のシリーズ構成・脚本は映画「桐島、部活やめるってよ」で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞し、声優や役者としても活動の幅を広げる、喜安浩平さん。キャラクターデザインは「ハイキュー!!」「ボールルームへようこそ」で総作画監督を務めた千葉崇洋さんと豪華スタッフが結集。アニメーションとしても見どころのあるものになりそうです。
放送開始は日本テレビ、BS日テレほかで2018年10月となります。
【取材・文:志田英邦】