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2014年に劇場公開された「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」。そのBlu-ray&DVDが5月27日(水)に発売されることを記念して、26日(火)に発売前夜祭「発売前夜マトーク」が開催された。
新宿ピカデリーにて、特別上映の終了後に実施された同イベント。ステージには、出渕裕総監督をはじめ、チーフメカニカルディレクターの西井正典、桐生美影役の中村繪里子が登壇し、熱いトークを繰り広げた。
中村が演じた桐生美影は、「星巡る方舟」において語り部役を務める、実質的な主人公ポジションの技術科員。テレビアニメ版では第20話より登場するものの、まだ劇場版での具体的な役割が決まっていなかったため、性格や能力などがストーリーの進行に合わせて徐々に固められていったという、極めて異例なキャラクターだ。
これに関して中村は、同作のラジオ番組に出演していた際、まだ美影のキャラクター設定が固まっていなかったため、最初に聞いていた“明るく快活で、おっちょこちょいな性格”を意識して演じていたとコメント。
しかし、ようやく完成した「星巡る方舟」の台本を読んでみると、“軍人としての覚悟ができている、クールな一面のあるキャラクター”と書かれていたそうで、「自分の中のイメージとかなり違っていたので、軌道修正するのが大変でした」と話してくれた。
このことについて出渕総監督は、「まさか美影がヒロインになるとは、企画の時点では想定していなかった」とコメント。当初のプロットでは、舞台となる惑星には森雪が調査に行く予定だったものの、船務科である雪が率先して現地に赴くのはおかしい、ということになり、最も適任な技術科で動かしやすいキャラクターを……と考えた結果、上記の設定が固まったという。
続いて、Blu-ray&DVD用に、全体の3分の1に当たるカットが新たに描き直されたり調整が加えられた話や、フォムト・バーガー、レーレライ・レールといった新キャラクターに関する話、メカのデザインや戦闘シーンの演出に関する話が次々に飛び出し、会場は大盛り上がり!
さらに、音楽に関するトークに差し掛かると、出渕総監督は「ヤマト、ガトランティス、ガラミスという3大勢力のテーマが融合した、戦闘時の楽曲が素晴らしい」とコメント。これに対して西村が「楽曲に合わせて太鼓を鳴らすシーンがあるんだけど、それを骨で叩いていたのが、どうしても気になるんだよね」と話すと、客席は笑いに包まれた。
今回の「発売前夜マトーク」で、本作品に関するイベントはひとまず終了となる。だが、出演陣からは「Blu-ray&DVDが発売され、さらなる盛り上がりが見られるようなら、追加イベントもあるかも!?」と意味深なコメントも飛び出し、来場者を沸かせる一幕も。こうして大歓声に包まれつつ、前夜祭は無事終了した。【記事:WebNewtype】