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この作品を見た方々に幸せが訪れることを――限定上映中の「超かぐや姫!」舞台挨拶&新プロジェクトも発表!


1月22日より、Netflixでの配信が始まったオリジナルアニメーション映画「超かぐや姫!」。開始とともに話題を呼び、翌日となる1月23日には国内のNetflixにおける再生ランキング「今日の映画TOP10」にて第1位を獲得しました。
その人気は留まるところを知らず、2月20日より1週間限定で劇場上映が決まると、全国19館の大半で初日の座席が完売。話題を見ない日はないほど、今、最注目の映画になっています。

そんな「超かぐや姫!」の劇場公開記念舞台挨拶が2月22日に、東京・新宿バルト9にて開催! 山下清悟監督のほか、かぐや役の夏吉ゆうこさん、酒寄彩葉役の永瀬アンナさん、月見ヤチヨ役の早見沙織さん、帝アキラ役の入野自由さんが登壇し、制作やお芝居の裏側が垣間見えるトークが繰り広げられました。
本稿では、そんな舞台挨拶の模様をレポートします。



MCの呼び込みにて山下監督とキャストが登壇すると、まず夏吉さんが「かぐやっほー!」とかぐやの配信時のセリフで挨拶。永瀬さんは彩葉のどのセリフを……とわたわたしたものの(隣にいた入野さんが「その様子が彩葉っぽいんじゃない?」とフォローしつつ)、続く早見さんが「ヤオヨロー!」とヤチヨのセリフ、入野さんも「よう、子ウサギども」と帝のセリフを引用しつつ挨拶しました。



「超かぐや姫!」は山下監督にとって初めての長編作品。その事実をMCが触れると、思わず観客席から「初!?」と驚きの声が漏れるひと幕も。
そんな中、まずは登壇者へNetflix配信後の反響について伺うことに。夏吉さんは「毎日幸せな反応をいただいていますが、まさかここまでとは……」、永瀬さんは「別の作品の現場でも、いろんな方から『超かぐや姫!』のお話を伝えられます」、早見さんは「ここまで多くの人を核に引き込む力がある作品が生まれたことにびっくりしています」と思い思いの言葉で、驚きと喜びを語りました。入野さんは、「一枚一枚、アニメーターさんが力を込めて描いた結果、この作品が完成しました。その頑張りがこういった形で報われたことが本当に嬉しい」と制作陣に労いの言葉を贈りました。



そして、その制作陣を統べる山下監督は、「本作はNetflix配信であることが企画当初から決まっていました。ただ、周囲のスタッフからも『Netflix独占配信で話題になった長編アニメはない』と言われ続けていて……。その状況をひっくり返すために、配信開始前からLive2D動画や歌ってみた動画など、いろんな施策を考えてきたんです。その反響も予想以上でしたが、配信開始、『ray 超かぐや姫!Version』のMV公開、劇場公開、とどんどん予想を超える展開があって……。驚いてばかりです」と素直に心境を吐露しました。



そしてここで、MCが「2回以上観ている人」と観客に問いかけると、ほとんどが挙手! 中には5回以上観ているという大ファンもいたことにキャストからも驚きの声が。
そんな複数回以上観ている人に向けて注目してほしいポイントが問われると、夏吉さんは「何気ない日常のシーン」と解答。「特に『ハッピーシンセサイザ(COVER)』が流れるお引越しのシーンは、直後から急展開になるので、実質的にかぐやと彩葉にとって最後の幸せな日常になっていて……」と理由を語ると、すかさず山下監督が「企画の初期から、不吉の予兆としてプロットでも盛り込んでいたシーンだったので、意図を汲み取ってくださって嬉しいです」と笑みを浮かべながら制作秘話を補足しました。

永瀬さんは本作がゼロ年代後半以降のネットカルチャーを採り入れていることに触れ、「序盤、『ニコニコ動画』のジングルと同じメロディでかぐやが駄々をこねるシーンがあって」とトーク。これは夏吉さんのアドリブだったようで、「あの文化を知っている人間としては、何か小ネタを入れたくて……」と意図を明らかに。山下監督をはじめとしたスタッフも、「ニコニコ動画」のジングルと同じメロディになっていたことには気が付いていたそうです。



また、早見さんが「『Ex-Otogibanashi』のライブシーンの最後に、ヤチヨが涙を流すんです」とオススメのシーンを明かすと、ここにも山下監督の演出秘話が。なんと夏吉さんといっしょに行なわれた早見さんのレコーディングを聞いて、感の極まった芝居に合わせようと、コンテにも描かれていなかった涙を足したとのこと。声優からのフィードバックもあったからこそ、すばらしいライブシーンになったのでした。



最後に入野さんが挙げたのは、Black onyX(ブラックオニキス)とかぐや、彩葉、ヤチヨによるKASEENシーン。山下監督の得意分野ともいえるアクションシーンについて、「乃依が放った矢がヤチヨの扇に当たったシーンが大好きで。矢が当たったあと、扇が震えているんですけど、そこまで細やかに描かれていることに痺れました」と称賛しました。



そんなトークの後には、オンラインイベント「ツクヨミ感謝祭」の開催を知らせる映像が解禁! 本作に登場する仮想空間「ツクヨミ」を実際に体験できるイベントとして、VRプラットフォーム「VRChat」内にて箱庭空間を作成。その中でかぐやたちの3Dアバターによるイベントが開催される、というもの。



開催を祝して、箱庭空間やアバターの制作費用のクラウドファンディングとして、「ソレオス」上でのオリジナルグッズの受注生産販売も開始しました(なお、告知から1時間ほどで目標金額は達成)。

劇場上映の延長も決定し、ますます盛り上がりを見せている「超かぐや姫!」。夏吉さんが「ここまで多くの反響をいただけて、『超かぐや姫!』に携わった方々が幸せそうにしている様子をたくさん見てきました。なので、今度はこの作品を見てくれた皆様にも、かぐやたちのような眩しい幸せが訪れますように。これからも応援をよろしくお願いします!」と感謝しつつ、舞台挨拶は幕を閉じました。

【文・構成/太田祥暉】

「超かぐや姫!」
●Netflixにて世界独占配信中

スタッフ 監督:山下清悟/脚本:夏生さえり・山下清悟/ツクヨミキャラクターデザイン:へちま/現実キャラクターデザイン:永江彰浩/ライブ演出:中山直哉/美術監督:宍戸太一/色彩設計:広瀬いづみ/ツクヨミコンセプトデザイン:東みずたまり、フジモトゴールド(ゴキンジョ)/現実コンセプトデザイン:刈谷仁美/CG監督:町田政彌(スティミュラスイメージ)/CG背景:草間徹也(キューンプラント)/編集:木南涼太/撮影監督:千葉大輔(Folium)/音楽:コーニッシュ/音響監督:三好慶一郎/企画・プロデュース:山本幸治/製作:コロリド・ツインエンジンパートナーズ/アニメーション制作:スタジオコロリド・スタジオクロマト
メインテーマ:「Ex-Otogibanashi」月見ヤチヨ(cv.早見沙織)/エンディングテーマ:「ray 超かぐや姫!Version」かぐや(cv.夏吉ゆうこ)、月見ヤチヨ(cv.早見沙織) /劇中歌 楽曲提供:ryo (supercell)/yuigot/Aqu3ra/HoneyWorks/40mP/kz(livetune)

キャスト かぐや:夏吉ゆうこ/酒寄彩葉:永瀬アンナ/月見ヤチヨ:早見沙織/帝アキラ:入野自由/駒沢雷:内田雄馬/駒沢乃依:松岡禎丞/綾紬芦花:青山吉能/諌山真実:小原好美/FUSHI:釘宮理恵/忠犬オタ公:ファイルーズあい/乙事照琴:花江夏樹

©コロリド・ツインエンジンパートナーズ

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