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アニメ「天空侵犯」関根明良&梅原裕一郎インタビュー「ジェットコースターのように驚きと疾走感に満ちた物語―」

2021年03月22日 17:00配信
アニメ「天空侵犯」より
アニメ「天空侵犯」より(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会

Netflixで全12話が独占配信されているアニメ「天空侵犯」。"領域"と呼ばれる異常な空間に突然送り込まれてしまった女子高生の本城遊理が、自分と同じように領域のどこかにいる兄・本城理火(りか)との再会を目指して、人を死に追いやる"仮面"たちとの戦いに臨む、予測不能のデスゲームを描く物語です。
配信開始前日となる2月24日にお届けした本城遊理役の白石晴香さんと二瀬真由子役の青木志貴さんへのインタビューに続き、物語のキーパーソンである新崎九遠(しんざき・くおん)役の関根明良さんと、スナイパー仮面役の梅原裕一郎さんに作品の魅力をうかがいました。

――作品に触れたときの第一印象や感想を教えてください。
関根:初めて作品に触れたのは、オーディションを受けるために原作を読ませていただいたときですね。血がたくさん飛び散っていて驚いてしまいました(笑)。ですが、徐々に謎が解き明かされていく過程はとても楽しくて。メインキャラクターの中では九遠ちゃんがお気に入りでしたので、演じられると決まったときはうれしかったです。

新崎九遠役を演じる関根明良さん
新崎九遠役を演じる関根明良さん(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


梅原:オーディションのお話をいただいて、そこで初めて資料や原作に触れさせていただきました。関根さんがおっしゃるようにスプラッタな面もあるのですが、同時にポップな描写やギャグもあるところに惹かれました。
特に主人公の遊理は、切迫した事態に置かれ続ける一方で、本人にはどこかのんきなところもあったりして。そういう緩急が楽しい作品ですよね。

スナイパー仮面役を演じる梅原裕一郎さん
スナイパー仮面役を演じる梅原裕一郎さん(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――演じたキャラクターの印象や、ご自身との相違点を教えてください。
関根:九遠ちゃんの第一印象は"お嬢様"、そして"芯が太い"(笑)。とにかく大物感が強い子だと感じました。もし私が"領域"に送り込まれてしまったら、ただただ、立ち尽くすだけだと思いますので、自分から"仮面"に話しかけにいく九遠ちゃんは、私とは大きく異なるメンタリティを持っていますね。

新崎九遠
新崎九遠(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――九遠は、殺伐とした世界の中で異質といえる存在ですよね。
関根:たかたまさひろ監督からも「九遠は何も怖がらないでください」とディレクションをいただきました。緊迫感は常にゼロに近いです。

梅原:スナイパー仮面の第一印象は、顔が見えないし、遊理を襲う敵として登場したので「悪者なのかな?」というものでした。ですが、その後に記憶の断片を取り戻して人となりが分かってくると「あ、ただかっこつけてるだけなんだな」と(笑)。
実は高いところが怖かったりと、"仮面"をかぶる前の彼は年相応なところもある青年だなと感じました。僕は普段、「あまり動揺しないね」と言われることが多いのですが、その実、内心ではハラハラしていることも多い。スナイパー仮面も、実はモノローグで動揺していたりするので、そういうところは似ているなと思います。

スナイパー仮面
スナイパー仮面(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――先ほど関根さんから少しお話がありましたが、演じる際に意識された点や、アフレコ時に現場で受けたディレクションなどがあれば教えてください。
関根:九遠ちゃんは、初登場時からスナイパー仮面にライフルをつきつけられています。目の前に銃口があってさぞ緊張するのかと思っていたら、監督からは「そういう心配や緊張は一切せずに、むしろスナイパー仮面のことを心配してください」とディレクションをいただきました。ですので、遊理ちゃんや二瀬ちゃんがどれだけ緊迫していても、私はそれに引っ張られないお芝居をしなければいけない、と常に意識していました。大変な戦いをしているなかで、ぽやぽやと結婚シーンを想像したりするので難しかったです(笑)。
梅原:スナイパー仮面は、「かっこよくありたい」という思いを胸に常にかっこつけている青年です。アフレコ時も、物語の序盤では「ハードボイルドな感じにしてください」とよく言われましたが、次第に戦いの中で焦る一面などを見せるようになることもあり、ディレクションも「意識して(芝居に)緩急を付けてください」というものに変わっていきました。
九遠の想像の中に出てくる架空のスナイパー仮面を演じるときは、「乙女ゲームのような空気でやってください」と言われたこともありましたが(笑)。それはともあれ、仮面をかぶせられる前の記憶を少しずつ取り戻していくので、登場当初のハードボイルドな雰囲気からいかに人間味のあるギャップを見せていくかを意識しましたね。

――お互いが演じるキャラの印象を教えてください。
関根:スナイパー仮面は、人を導くのがうまい人だと感じました。全部を言葉で教えてくれるわけではないのですが、背中で語るというか、黙して道を示してくれる。そういうところがとてもかっこいいです。
一方で、後半はおっかなびっくりしているモノローグを披露したりもしてくれて、大きく印象が変わっていきました。最初はあんなに冷たかったのに、どんどんかわいらしい人だと感じるようになって。それを巧みに演じられる梅原さんのお芝居ともども、大好きなキャラクターです!
梅原:九遠は、"ほんわかしたお嬢様"という意味では比較的オーソドックスなキャラ造形だとは思うのですが、みんなが異常な環境に置かれる本作では、オーソドックスであることが逆に異質さを感じさせる子ですよね。
そして、見ていて心配になるというか、支えなければと思わせられるキャラでもあります。これは僕の勝手な想像を含みますが、関根さんは育ちがよろしいのでは(笑)。その育ちのよさがそのまま芝居に出ていて、それが九遠ととてもマッチしている。そして、それがより一層、作品の雰囲気と九遠のミスマッチ感をうまく演出できていると思いました。

――物語が進むにつれ、スナイパー仮面は遊理の兄・理火との関係性も少しずつ描かれていきます。梅原さんご自身は、理火にどのような印象をお持ちですか?
梅原:いつも冷静で、こんなところに送り込まれてここまで冷静でいられるものなのかと驚きました。スナイパー仮面よりも頼りになるお兄ちゃん、という感じです(笑)。スナイパー仮面は領域に送り込まれるずっと前に、そんな理火と「どっちがかっこよくいられるか」という約束を交わしているわけですが、仮面をかぶせられたあともそれが行動の軸になっているのがおもしろいですね。

アニメ「天空侵犯」より
アニメ「天空侵犯」より(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――ご自身が演じるキャラ以外で、気になるキャラは誰になりますか?
関根:日下部弥生さんが大好きです! 黙っていれば綺麗なスタイルのお姉さんなのに、ときに残酷で、ときには変顔まで披露してしまい、あんなにはっちゃけてしまうのかと(笑)。ビジュアル面では、スナイパー仮面と激突したライフル持ちの"仮面"、ホワイトフェザーも大好きです。

アニメ「天空侵犯」より
アニメ「天空侵犯」より(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


梅原:僕は、野球仮面が印象に残っています。物語としても「"仮面"たちにはそれを付ける前の性質が引き継がれている」ことが分かる場面ですし、アフレコ現場では、監督が"仮面"を演じるキャストの方には「好き放題に演じてください」とよくおっしゃっていて。みなさん本当にはっちゃけられるので、現場では笑いをこらえることもよくありました(笑)。

アニメ「天空侵犯」より
アニメ「天空侵犯」より(C)三浦追儺・大羽隆廣・講談社/天空侵犯製作委員会


――梅原さんにおうかがいします。もしご自身が"領域"に送り込まれてしまうとしたら、どのような武器を使いたいですか?
梅原:そうですね……接近戦になってしまうときっと勝てないので、遠距離から攻撃したいところですが……そうなるとやっぱり、スナイパー仮面のようなスナイパーライフルはいいなと。射程では劣ると思いますが、ロングボウのような武器も音が出ないので居場所がばれづらくていいかもしれませんね。影からこそこそと相手を仕留めて……。
関根:(笑)。

――どちらにせよ、狙撃というスタイルはスナイパー仮面と同じというわけですね。それでは関根さんにおうかがいしますが、もし九遠と同じように"神に近い人物"として領域に送り込まれてしまうとしたら、どのような"仮面"を使役したいですか?
関根:"領域"はあらゆる所にどなたかの亡骸があるような場所ですから、まず精神的に立ち上がることすら難しい場所だと思うんですよね。そういう意味では、ただ強いだけではなく、自分を引っ張って導いてくれるような"仮面"がいいなと思っていて。
時に厳しいことも言うけれど、決して自分を見捨てずに助けてくれる……そう考えると、私も九遠ちゃんと同じでスナイパー仮面がいいなと思います。"仮面"に命令するより、むしろスナイパー仮面に命令されながら動きたいです(笑)。あと素顔を見せてほしい!

――お二人とも、演じる役柄に近いお答えとなりましたね。さて、アニメ公式Twitterで行われた「キャスト一言コメント入りサイン色紙プレゼントキャンペーン」では、梅原さんは色紙に「疾走感」、関根さんは「驚愕」と書かれておられました。こうした言葉を選んだ理由や、その言葉を一番感じたシーンなどを教えてください。
関根:アニメ第1話の冒頭から、多くの血しぶきが舞ったり、遊理を襲う男性の"仮面"が素肌にオーバーオールというすごいファッションだったりと、遊理だけでなく私も驚きっぱなしだったんです。九遠ちゃんが出てきたあとは、何事にも動じないその"大物"っぷりに驚いたり……(笑)。そんなところから「驚愕」とさせていただきました。
梅原:平和な日常などが描かれることもなく、遊理が"領域"に放り込まれたところから第1話が始まるなど、ものすごく展開が早い作品だなと。その後も、敵味方双方にさまざまなキャラクターが登場します。そのように目まぐるしく展開する物語に魅力を感じ「疾走感」としました。

――まさに"ジェットコースター・ムービー"のような魅力がある作品ですね。それでは最後に、アニメ「天空侵犯」全12話の魅力や見どころをあらためて教えてください。
関根:基本的には"領域"は恐ろしい世界で、キャラクターはみんな死にものぐるいという言葉がピッタリです。ですが、そんななかでも、梅原さんもおっしゃったように"仮面"や、"仮面"に襲われて命の危険に直面した人たちを演じる方々のお芝居は本当にいい意味で吹っ切れていて、思わずくすりとしてしまうところもあると思います。
私が演じた九遠ちゃんはいつもぽやぽやしていますので、物語における緩衝材のようなものだと思ってください(笑)。アニメを見終えたら、原作コミックもよろしくお願いします! そこから先も目が離せない展開が続きますよ!
梅原:ときに凄惨な描写を含む命をかけた戦いと、少しずつ謎がひもとかれていく物語。その合間に描かれる、ポップでコミカルなかけあいや描写。そのギャップや緩急の大きさが、そのまま魅力となっている作品です。恐るべき敵として登場するスナイパー仮面が記憶の断片を取り戻し、人間味あふれる人物として描かれていくところも楽しんでいただけたら幸いです。

■Netflixオリジナルアニメシリーズ「天空侵犯」
Netflixで全世界独占配信中

スタッフ:原作…三浦追儺/漫画…大羽隆廣(講談社 週刊少年マガジン編集部・DeNA「マンガボックス」連載)/監督・音響監督…たかたまさひろ/シリーズ構成…待田堂子/キャラクターデザイン・総作画監督…植田羊一/総作画監督…牛島勇二、五十内裕輔/美術監督…谷口純基(アートチーム・コンボイ)/音楽…tatsuo、酒井陽一/音響制作…セイバーリンクス/アニメーション制作…ゼロジー/OPテーマ…EMPiRE「HON-NO」/EDテーマ…Have a Nice Day!「わたしの名はブルー」

キャスト:本城遊理…白石晴香/二瀬真由子…青木志貴/新崎九遠…関根明良/本城理火…榎木淳弥/スナイパー仮面…梅原裕一郎/相川守…福山潤/日下部弥生…日笠陽子/沖原真司…緒方恵美/青原和真…遊佐浩二/アイン…安済知佳/ディーラー仮面…伊藤静

リンク:「天空侵犯」公式サイト
    「Netflix」公式サイト
    公式Twitter・@tenkuu_PR