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16年経てたどり着いた場所 「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」公開記念舞台挨拶

2021年11月27日 22:53配信
 「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」公開記念舞台挨拶

「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」公開記念舞台挨拶

全国公開中の「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」の公開記念舞台挨拶が、11月27日に新宿バルト9で行われました。登壇したのは、京田知己監督、エウレカ役の名塚佳織さん、アイリス役の遠藤璃菜さん、アネモネ役の小清水亜美さん、レントン役の三瓶由布子さん。また、この模様は全国139館でライブビューイングが実施されました。

満員となった観客の大きな拍手のなか、登壇し挨拶をしていく5人。すでに名塚さんの目は涙で潤んでいるようにも見えました。「こういうご時世のなかで、皆さんと最後の瞬間をいっしょにお祝いできる、迎えられることは奇跡のような幸せなことだと思っています」という三瓶さんの言葉どおり、‘05年のTVアニメ「交響詩篇エウレカセブン」から始まり、16年、長い旅の終わりとなるのが今回の映画「EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」になります。

「コロナの影響で、想定外のことが起こり、完成にこぎつけることがいかに大変かを再認識しました。なので16年というのは、作り終わってから思ったことが大きいです」と京田監督が制作を振り返ると、名塚さんも「1か月前にイベントをやらせていただいたときは、これで最後なんだという実感が湧いていなかったのですが、そこからカウントダウンをしていき、昨日の夜は『いよいよなんだな』と切なくなりました。皆様とお会いしてお話するのが、今日で最後になるのかもしれないと思うと寂しい気持ちです。昨日の夜『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』シリーズを全部観たんですけど、これから年末まではTVシリーズを観て、ひとりエウレカ祭りをしようかなと思っています(笑)」と16年の歳月を思いながらコメント。

今作からアイリス役で参加した遠藤さんも「16年という長い歴史のなか、たくさんの人に愛された作品で、エウレカといっしょに旅がすることができてうれしかったです」と緊張しながら語っていました。また、小清水さんは自分の声優としてのキャリアも振り返りながら「『交響詩篇エウレカセブン』でアネモネをやらせていただけていなかったら、今の声優としての自分の形はあり得なかったと思っているので、まだ終わった実感も持ちきれずにいます。私のなかでは続いている、生きている限り続いているという気持ちです」と言うと、三瓶さんもそれに大きく共感しながら「キャラクターがアニメのなかだけでなく、どこかにいるような、ずっと続いているような感じがするんです。私も振り返って作品を見たりしたのですが、本当に最後まで愛の物語だったなと思いました。今回のシリーズでエウレカに会えてよかったという思いでいっぱいです」と語っていました。

この作品で描きたかったことを聞かれた京田監督は「思ったような人生ってなかなか歩めないけど、そこで七転八倒した結果が、全然関係のない人から見たときにカッコよく見えたりする。自分が気づいていないけど誰かにいい影響を与えることって絶対にあるんだよということは作りながら思っていたので、観てくれた方がそういう前向きな気分になってくれたらいいなと思っています」と答えていました。

今作は、前作「ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」から10年後の世界が描かれていて、そこではアネモネとエウレカの関係性も大きく変わり、親友のような間柄になっています。今回演じてみた感想を聞かれた名塚さんと小清水さんは、不思議な感じだったねと同調しつつ、「今までエウレカを近くで支えていたのはレントンだったけど、女の子の戦友・親友ができると彼女はあんなふうになるんだと感慨深かったです。私にとって、デビューも年齢も近い2人(小清水さんと三瓶さん)は、同じ現場にいなくても刺激をし合いながら切磋琢磨してきた大事な戦友なので、演じていても(現実と)リンクして、手に取るように感情もわかりました。大事な存在としていっしょにいたいと、エウレカとしても私としても思うような感覚でした」と名塚さん。「私たちも、これまで励まし合ってきたこともあるので、キャラクターたちも、この10年をそうやって過ごしてきたんだろうなと思いました。TVシリーズのころにアネモネを演じながら、出会い方が違っていたらエウレカとわかりあえる親友になれたと思うと話していたことが、今回のシリーズで現実になり、しかもいっしょに歳を重ねてオトナになっていた。お酒で飲んだくれて、筋トレばっかりして!みたいなことをエウレカに言う日が来るとは思いませんでした(笑)」と小清水さんが言うと、「私も実際に筋トレやってた時期あったしね」と名塚さんが返すやり取りもほほ笑ましかったです。

そんなエウレカやアネモネ、そしてレントンの関係性をすてきだと思ったと話す遠藤さん。「映画を見て感動してしまって……。特にアネモネの壁ドンのシーンはめちゃめちゃ感動しちゃいました!」と伝えると、それぞれが気に入っているシーンの話をしていきます。三瓶さんはラストのシーンと、デューイとエウレカが戦うシーンを挙げ「近い! 近い! 近い!と思っていました」と、ヤキモチを焼いていたことを告白。名塚さんもラストのシーンとアイリスとお風呂に入っているシーン、アネモネの壁ドンを挙げていきます。

小清水さんは、エウレカを助けるアネモネのシーンや、敵であるデューイに対する思いなどを語ると、最後に三瓶さんが「見ていて同窓会のような気持ちになったんですけど、ホランドが家で服をちゃんと着ている!というところに驚きました。TVシリーズのときは、家ではパンツ一丁だったので。あと、ウォズが軍服をちゃんと着ているのが個人的におもしろくて、だいぶ笑いました。みんながオトナになった姿、落ち着いた姿が見られたのは感慨深かったです」と話し、場を和ませていました。TVシリーズからのファンもうれしくなる懐かしい面々が、成長した姿で登場するのも本作の大きな見どころになってます。そして最後に、監督とキャストから、ファンへ対してメッセージが贈られました。

「完結まで愛してくださった皆さん、ありがとうございます。そして完結まで導いてくれた監督とスタッフの皆さんと同じチームで作品を作れたことは光栄だと思います。入場者特典のラジオ『エウレカ・ラジオ・ハイエボリューション』の最終回で好きなセリフを聞かれ、そのときはうまく答えられなかったんですけど、そのセリフで締めたいと思います。『君だからできたんだ、君じゃなきゃダメなんだ。俺は君が大好きだ!』、エウレカに恋をして幸せでした」(三瓶さん)

「話している間に、本当におしまいなんだなという気持ちが膨れ上がってまいりました。16年という期間のなかで、ひとりの役をここまでいろいろな年齢、表情を演じることができたのは役者冥利に尽きるし、とてもとても楽しかったなと改めて思っています。これで完結ではありますけど、これからも皆さんに愛していただき続ける、また観たいなと言って観てもらえる作品でありますように。ありがとうございました」(小清水さん)

「‘05年から始まって、私はちょうど生まれた年にやっていた作品なんですけど、その長い歴史のなかで新キャラクターとして入るのは緊張もありました。でも、こんなにたくさんのエウレカシリーズを愛してくださっている方々に会えて、キャストとスタッフの皆さんといっしょにお仕事ができてうれしかったです。これからもたくさんエウレカシリーズを愛してください」(遠藤さん)

「これで完結ではあるんですけど、作品もキャラクターも、ずっと私たちのなかに生き続けてくれているんだなということは、辻谷耕史さんや藤原啓治さんが教えてくださったと思っています。新しいキャストがキャラクターを引き継いでくださったりしながら、バトンをつなげてきたんですけど、そのバトンをしっかり最後までつなぐことができたのではないかと思っています。いろんな思いを込めて作ってきた作品ですので、長い間皆さんの心の中に残り続けてくれたらうれしいなと思います」(名塚さん)

「ここまで来れたのは、キャストの皆さん、スタッフの皆さんのおかげだと思っています。ありがとうございます。そして、こうやって集まってくださっている皆さんのおかげです。16年間ありがとうございました。作品は終わりましたけど、キャラクターの大半は生き残っています。そのキャラクターはこの世界のどこかで生きています。そのキャラクターたちがこの先どうなるかは、皆さんにお渡ししたものなので、彼らのこの先の未来に何があるんだろうと考えていただけると、作ってきた僕らとしてはうれしいことです。終わったばかりなので、言葉がない状態でもあるのですが、本当に16年間ありがとうございました」(京田監督)

【撮影・文:塚越淳一】

■EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション
全国公開中
配給:ショウゲート

スタッフ:監督…京田知己/脚本…野村祐一、京田知己/キャラクターデザイン原案…吉田健一/キャラクターデザイン・作画監督…奥村正志/特技監督…村木靖/メインメカニックデザイン…河森正治/コンセプチャルデザイン…宮武一貴/メカニックデザイン…大河原邦男、出渕裕、玉盛順一朗/メインデザイン…上津康義、佐山善則、山根公利、柳瀬敬之、齋藤将嗣、片貝文洋、武半慎吾/銃器設定…金子秀一/特技監督…村木靖/メカ作画監督…横屋健太/メインアニメーター…柿田英樹、大塚健、阿部慎吾、長野伸明、美術監督…永井一男、本庄雄志/色彩設計…水田信子/編集…坂本久美子/撮影監督…木村俊也/音響監督…若林和弘/音響効果…倉橋静男/音楽…佐藤直紀/アニメーション制作…ボンズ

キャスト:エウレカ・サーストン…名塚佳織/アイリス・マッケンジー…遠藤璃菜/石井・風花・アネモネ…小清水亜美/ホランド・ノヴァク…森川智之/タルホ・ノヴァク…根谷美智子/ムーンドギー…宮野真守/ギジェット…水沢史絵/ウォズ…チョー/チャールズ・ビームス…小杉十郎太/レイ・ビームス…久川綾/エンドウ…佐々木敏/サムナ・スタージョン…下野紘/ルリ・フレイム…豊口めぐみ/ミーシャ・ストラヴィンスカヤ…沢海陽子/バンクス…三木眞一郎/グレッグ・ベア・イーガン…銀河万丈/レッド・ツゥ…千本木彩花/チャイム…潘めぐみ/エクス・トラ…瀬戸麻沙美/キラ・ポマト…M・A・O/末野・ラ・ティーノ…嶋村/侑/ラ・ラ・ランド/諸星すみれ/レントン・ビームス・サーストン…三瓶由布子/デューイ・ノヴァク…山寺宏一

ストーリー:「グリーンアース」と「ブルーアース」という2つの勢力が拮抗する地球。ブエナ・ビスタ隊の上級戦闘員として働くエウレカは、アイリスという少女の保護を命じられる。彼女は両勢力が注目する特別な能力の持ち主だった。

リンク:劇場版「交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」公式サイト
    公式Twitter・@EUREKA_HI_EVO