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TVアニメ「ポケットモンスター」ツルギ役・神谷浩史インタビュー(後編) 「『ポケットモンスター』の現場には、独特の緊張感がある」

2022年12月03日 12:00配信

過酷な環境に守られ、ポケモンたちが自由な暮らしを謳歌するテーブルマウンテン。そしてそこでついに幻のポケモン・ミュウとの邂逅を果たしたゴウたち……。ツルギ役の神谷浩史さんにお話をうかがうインタビュー、この後編では「プロジェクト・ミュウ」の旅を振り返りながら、神谷さんとTVアニメ「ポケットモンスター」のかかわり、そしてこの作品が多くの人に愛されつづける理由について、たっぷり語っていただきました。

TVアニメ「ポケットモンスター」ツルギ役・神谷浩史インタビュー(後編)「『ポケットモンスター』の現場には、独特の緊張感がある」
TVアニメ「ポケットモンスター」ツルギ役・神谷浩史インタビュー(後編)「『ポケットモンスター』の現場には、独特の緊張感がある」(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokémon

――今回のエピソードでは、野生のポケモンたちが暮らす神秘的な場所、テーブルマウンテンが舞台でした。バトル以外の要素が取り上げられていたのも印象的でした。
神谷 セリフのニュアンスからも、このテーブルマウンテンというのが、ポケモンたちが自由に、自分たちの暮らしをもっている、かなり特殊な空間なんだと、まさに研究材料の宝庫みたいな場所だというのが感じ取れたんですけど、でもツルギたちは今回ミュウにたどり着くという目的を持っていたので、どんどん先に進んで行ってしまうんです(笑)。なので、個人的にはもうちょっとていねいに、ここがどれだけ非日常な空間なのか、見てみたかったなというのはありますね。ミュウはもちろんですけど、あっという間に伝説と言われているポケモンたちと出会える、そんなありえない空間を、もう少し見たかったなと。

TVアニメ「ポケットモンスター」より
TVアニメ「ポケットモンスター」より(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokémon

――神谷さんは以前、TVアニメ「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」にもヒロミ役で出演されていますが、今回ツルギを演じられてみて、以前との違いを感じたところはありましたか?
神谷 TVアニメ「ポケットモンスター アドバンスジェネレーション」のときは1エピソードだけのゲストだったんですが、非常に緊張したのを覚えてますね。当時はもちろん、コロナ禍ではなかったので、サトシ役の松本梨香さんを筆頭に、レギュラーの方もそろってのアフレコだったので、より緊張感が高い現場ではあったんですけど、それから約20年たって、僕もそれなりにキャリアを重ねたり、共演する先輩方との距離感も変わっていたりして、収録がすごく楽しみだったんです。ただ、残念ながらコロナ禍ということで、最大4人かな。松本さんがいらっしゃらないなかでの収録もあったりして、そこは少し残念でしたね。とはいえ、やっぱり「ポケットモンスター」の現場には、独特の緊張感があるんですよ。そこは20年たっても変わらないなと思いました。
――音響監督や演出陣とのやり取りのなかで、印象に残ったことは?
神谷 やっぱりポケモンに対する気持ちの部分ですね。音響監督の三間(雅文)さんは「ポケモンをモノのように扱われるのがすごくイヤだ」ということをおっしゃっていたんです。ポケモンは道具ではなくて、あくまでも対等な立場なんだ、と。そこは常に念頭に置いておくようにしましたし、そういう接し方をしようと心がけていましたね。

TVアニメ「ポケットモンスター」より
TVアニメ「ポケットモンスター」より(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokémon

――「ポケットモンスター」はゲームもアニメも、長くファンに愛される作品になりました。これだけ長く、多くの人に愛される理由はどこにあると思われますか?
神谷 ひとつあるのは「終わらない」ということでしょうね。初代ゲームが発売されてから、もう25年以上続いているわけですけど、そこから今まで「ポケットモンスター」というコンテンツは、終わったことがないんですね。継続しているからこそ力が蓄えられていくし、逆に言えば、力がある作品だからこそ継続できるんだとも思います。あと「ポケットモンスター」は、コミュニケーションを取りながら遊べるのがいいですよね。自分ひとりで楽しむこともできますけど、やっぱり自分が育てたポケモンを、ほかの人が育てたポケモンと戦わせることができる。そういうコミュニケーションの要素が大きいかもしれない。

TVアニメ「ポケットモンスター」より
TVアニメ「ポケットモンスター」より(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokémon

――誰かといっしょに楽しめる、というのは大きなポイントですよね。
神谷 ゲームは、コミュニケーションツールだと思っているんです。それこそ「そのポケモン、どこで手に入れたの?」「これは隣のクラスの××と交換してもらった」「えっ、俺、友達じゃないんだけど、紹介してもらってもいい?」みたいな(笑)。「ポケットモンスター」がきっかけになって、新しいコミュニケーションが生まれたりする。そういうコミュニケーションを取る楽しさと、コンテンツそのものがもっている楽しさ。その両方を考えたうえでつくられているからこそ、これだけ多くのファンがいるんだろうと思います。

【取材・文:宮昌太朗】

■TVアニメ「ポケットモンスター」
放送:テレビ東京系…毎週金曜18:55~
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※一部地域では放送時間が異なります。
※放送内容は変更になる場合があります。

スタッフ:原案…田尻智・増田順一・杉森建/監督…冨安大貴/副監督…大和田淳/クリエイティブスーパーバイザー…湯山邦彦/シリーズコンストラクション…米村正二/キャラクターデザイン…安田周平/脚本…吉田玲子・米村正二・赤尾でこ・藤咲淳一・土屋理敬・待田堂子・宮田由佳・松井亜弥・冨岡淳広・面出明美 ほか/音響監督…三間雅文/音楽…林ゆうき

キャスト:サトシ…松本梨香/ゴウ…山下大輝/ピカチュウ…大谷育江/サクラギ博士…中村悠一/コハル…花澤香菜/オーキド博士…堀内賢雄/ムサシ…林原めぐみ/コジロウ…三木眞一郎/ニャース…犬山イヌコ/ソーナンス…うえだゆうじ

リンク:TVアニメ「ポケットモンスター」公式サイト
    公式Twitter・@anipoke_PR
    ポケモン公式YouTube動画配信