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「ナナシス」ニューシングルレビュー&コミケお渡し会レポート!

2017年08月28日 15:05配信
「ナナシス」ニューシングルレビュー&コミケお渡し会レポート!

8月30日発売の777☆SISTERS「スタートライン / STAY☆GOLD」と、発売中のセブンスシスターズ「WORLD'S END」をレビュー

(C) 2014 Donuts Co. Ltd. All rights reserved. (C) 2015 JVCKENWOOD Victor Entertainment Corp. All rights reserved.

夏の三ヶ月連続リリースキャンペーンが絶好調の「Tokyo 7th シスターズ」(ナナシス)。

現在発売中の、セブンスシスターズ「WORLD'S END」と、8月30日(水)発売の777☆SISTERS「スタートライン / STAY☆GOLD」の両シングルを、中里キリさんが渾身のレビュー!

さらに、8月12~13日にコミックマーケット92で開催されたキャストによるお渡し会の模様も写真でレポートします。

●「WORLD'S END」/セブンスシスターズ(発売中)

「ナナシス」基礎知識として押さえておきたいのが、ゲームなどで描かれるのは2034年という“アイドル冬の時代”であり、その“今”から数年前に世界を彼女たちの色に塗り替えた伝説のアイドルたちが「セブンスシスターズ」であるということ。彼女たちはわずかな時期閃光のような輝きを見せて消えるのですが、彼女たちが何を想い、何を見せ、何故ステージを去ることを選んだのかは、2017年に「ナナシス」を楽しむ私たちにとって大きな謎であり続けています。

そのヒントとして提示されているのが楽曲の数々です。楽曲を通じてその次代のセブンスの状態や方向性が垣間見えるんですね。今まさに頂点へと駆け上がらんとするセブンスのギラギラした輝きに圧倒される時期の「SEVENTH HAVEN/FALLING DOWN」、おそらくは頂に達した後のセブンスが後の時代に残した輝きの種子である「Star☆Glitter」。そして今回新たに加わったのが「WORLD’S END」です。

CDジャケットの煽りには「A.D.2030、イマはまだ夜明け前──伝説のセブンスシスターズ、デビュー前の初期衝動。」とあります。現在リリースされているセブンス音源の中では最古のものである可能性が高いですね。いわばユニットとしてのはじまりの一枚であるにも関わらず、タイトルは「WORLD’S END」。なんだか意味深です。世界の終わり? 結末? 個人的には世界の果て、もしっくりきます。忘れてはならないのは、2034年の“今”、すでにセブンスは存在しないこと。これは結末を定められた偶像たちの終わりのはじまりの一枚なのです。

タイトルナンバーの「WORLD’S END」は力強くはじまりを告げる楽曲でありながら、どこか肌寒い寂寥感や渇望のようなものを感じさせます。印象的なのは歌詞中の「僕」と「君」の距離感で、どうかまだ見ぬ君に届いてほしい、という祈りのような歌詞なのですね。「SEVENTH HAVEN」における「君と僕ら」は共に戦い居場所を求める戦友のような存在に感じますから、凍える6つの魂にファンたちの熱が寄り添っていった物語を感じます。これって茂木総監督の心象風景でもあるんじゃないの、というのは言いすぎでしょうか。

カップリングの「PUNCH’D RANKER」はゴリゴリしたロックナンバー。このストレートなかっこよさと熱量が新しい時代を切り拓いたんだなと感じます。セブンスメンバーのロック対応の歌声、発声はかなり新鮮。その中から遊佐メモルのラブリーロリータボイスがたまにはみだしてくるのがニヤッとします。

●「スタートライン / STAY☆GOLD」/777☆SISTERS(8月30日発売)

レジェンドユニット「セブンスシスターズ」の解散後、訪れたアイドル冬の時代・2034年に頑張る現在進行系アイドルユニットが「777☆SISTERS」(すりーせぶん・しすたーず)です。もっと大きな括りとして劇場単位の「ナナスタシスターズ」なんかもあるのですが、CDで音楽を楽しむ上ではレジェンドセブンス、現在進行系の777とだけ覚えてください。

それだけ知ってれば音楽を楽しむ上では問題なし! なのですが、知っておくとちょっと奥行きが出るのが4月に発売された短編アニメMV付シングル「ハルカゼ〜You were here〜」に収録された「t7s Longing for summer Again And Again 〜ハルカゼ〜」の存在です。このMV、なんとハルたちの世代からさらに数年後の世界が舞台で、少女たちの間に合唱曲として777☆SISTERSの「ハルカゼ~You were here~」が今も息づいている、という設定なんです。なんだか2034年の世界に今もレジェンドセブンスシスターズが残した影響がたしかに息づいているのと鏡合わせのようですが、いつか舞台を去ったとしても、確かに存在して残されたきらめきの欠片が誰かの背中を押す力になることがある……というのは「ナナシス」におけるアイドルのかなり本質に近いところなのだと思います。

で、その前提で見るとですね、「スタートライン」は後の世界に残った「ハルカゼ~You were here~」から垣間見える成長した、完成形の777☆SISTERSの存在からすると少し未熟で、でも前向きさとひたむきな輝きをいっぱいに詰めこんだような、現在進行系のきらめきを感じてわくわくするんです。

両A面曲の「STAY☆GOLD」はメロディアスな曲調に乗せた前向きなナンバーなんですが、後半では描かれるテーマがちょっぴり変わります。時代が流れ、時が移り、だからこそ今そこにある笑顔に輝いていてほしい。そんな祈りを感じる楽曲です。

【文・中里キリ】

■777☆SISTERS「スタートライン / STAY☆GOLD」

発売:8月30日(水)

価格:初回限定盤 税別1800円(CD+DVD)

通常盤 税別1200円(CD)

リンク:「Tokyo 7th シスターズ」公式サイト

777☆SISTERS『スタートライン / STAY☆GOLD』トレーラー