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「異世界かるてっと」インタビュー連載【第2回 後編】芦名みのる×カルロ・ゼン「強運の持ち主同士であるヴィーシャとカズマが気になります」

2019年04月04日 18:00配信
「異世界かるてっと」インタビュー連載【第2回 後編】芦名みのる×カルロ・ゼン「強運の持ち主同士であるヴィーシャとカズマが気になります」

TVアニメ「異世界かるてっと」は4月9日より放送開始

(C)異世界かるてっと/KADOKAWA 

「幼女戦記」、「オーバーロード」、「この素晴らしい世界に祝福を!」、「Re:ゼロから始める異世界生活」という異世界系ライトノベル4作品のキャラクターがぷちキャラになって一堂に会し、大暴れするTVアニメ「異世界かるてっと」。4月からの放送開始にあたり、同作の芦名みのる監督が4作品の原作者たちと対談するインタビュー連載企画。今回は、「幼女戦記」の原作者カルロ・ゼンさんとの対談の後編をお届けします。

――芦名監督は「異世界かるてっと」の前に「ようじょしぇんき」も制作されていますが、制作時はどのようなところに苦労されましたか?

芦名:本編は大きな戦争が起きて人が大勢死んでいるシリアスな物語ですので、「ようじょしぇんき」はコミカルな方面に思いっきり振らせていただこうと決めていました。それを強調するため、ぷちキャラの頭身も極端にデフォルメしています。とはいえ、何をどうコミカルに描いたらよいだろうかというのはかなり悩みました。「ようじょしぇんき」の第0話はターニャが帝国の食べ物にグチを言う出だしになっていますが、「幼女戦記」は史実を土台にしている部分もある作品なだけに、食べ物に関してどこまで突いていいのか(史実を適用していいのか)など迷いました。ターニャ役の悠木碧さんのお芝居にも、相当助けてもらいましたね。

カルロ:実は「幼女戦記」は、物語や世界設定を人にどう伝えるかという意味では反省すべき点が必要な作品だと思っているんです。執筆を始めたときはアニメ化やコミカライズをしていただけるとは思っていなかったものですから、うまく人に伝える準備ができていなかったんです。

芦名:そうなんですか? 東條チカ先生のコミカライズはすばらしいものだと思いますが。

カルロ:東條先生はミリタリー好きな方なのですが、打ち合わせで「まずは好きに描いてみてよいですか」とおっしゃられたので、お任せしてみたんです。そうしたらいきなりあのすばらしいコミックが出てきたので、僕は「ほら、やっぱり「幼女戦記」は描きやすい作品じゃないか」と思ってしまって。

芦名:東條先生の理解度の高さがやばいんだよ!(笑)

カルロ:僕からは「ミリタリー成分が少し薄くありませんか?」とご提案したこともあるのですが、「ミリタリー好きがミリタリー好きだけに向けて濃く描くと訴求できる範囲がどうしても狭くなってしまうので、意図的にそうしています」ともおっしゃられて。そこまで深く考えてくださっているのなら安心だなと。今も原稿の確認はさせていただいていますが、ほとんど僕も一読者のようなものですよ。いつも楽しみにしています。

――「異世界かるてっと」は他作品とのクロスオーバー作品ですが、「幼女戦記」と他作品のキャラクターで気になる組み合わせなどはありますか?

カルロ:僕だったら、強運の持ち主同士であるヴィーシャ(「幼女戦記」)とカズマ(「この素晴らしい世界に祝福を!」)が気になります。でも、ひと言に強運といっても多分性質には違いがあって、テーブルトークRPGでたとえるならヴィーシャは正否判定で"ファンブル(大失敗)をしない"タイプ。カズマは"クリティカル(大成功)を出す"タイプなのかなと。もちろん、カズマに関しては僕のイメージというだけで、暁先生がどうお考えかにもよりますけども。

芦名:お、いい流れ!(笑) ではぜひカルロ先生に、ヴィーシャとカズマがトランプかなにかで勝負する書き下ろしショートストーリーをBlu-ray/DVDの特典用に……。

カルロ:うーん、多分「このすば」の暁先生に書いていただいた方がおもしろくなると思いますよ。

芦名:くがね先生からも聞いたようなぶん投げがここでもまた(笑)。でも本当に、カズマの運のよさについでだけでも話が一本書けてしまいそうですよね。

カルロ:まったくです。個人的には、そんなカズマがなにか大きな失敗をしてしまうところなども見てみたいですね。

――最後に「異世界かるてっと」へ期待することをお聞かせください。

カルロ:一度アニメ化していただいて一番難しいと感じたのは、制作スタッフの方々との接し方でした。どうすれば制作スタッフのみなさんがうまく一丸となれるのか、そのために僕はどうやりとりをすればいいのか……最初はいろいろと悩みました。芦名監督はこちらがずけずけと物を言っても同じように、ずけずけと殴り返してきてくれる方ですので、遠慮をしなくてもよいのだという安心感があります。その方が作る作品のおもしろさに関しても、同じように安心しています。

芦名:カルロ先生は修正などの要望を出されるときに理由を併せておっしゃってくれるので、こちらとしてもすごく納得できるんですよ。そうして作られている「異世界かるてっと」がどんな作品に仕上がっているか、みなさんもせひ注目してください! 形のある応援も、形のない応援もお待ちしております!

カルロ:応援の形とは……なんとなく哲学的ですね(笑)。

【取材・文:蚩尤】

「異世界かるてっと」

放送:TOKYO MX 4月9日より毎週火曜0:30~

   テレビ愛知 4月11日より毎週木曜26:05~

   MBS 4月9日より毎週火曜27:00~

   BS11 4月10日より毎週水曜24:00~

   AT-X 4月10日より毎週水曜21:30~ ※リピート放送あり

配信:AbemaTVにて4月9日(火)24:00~特別先行配信開始

スタッフ:原作…丸山くがね『オーバーロード』、暁なつめ『この素晴らしい世界に祝福を!』、長月達平『Re:ゼロから始める異世界生活』、カルロ・ゼン『幼女戦記』/原作イラストレーター:so-bin『オーバーロード』、三嶋くろね『この素晴らしい世界に祝福を!』、大塚真一郎『Re:ゼロから始める異世界生活』、篠月しのぶ『幼女戦記』/監督・脚本:芦名みのる/キャラクターデザイン・総作画監督:たけはらみのる/美術監督・美術設定:戸杉奈津子/撮影監督:大久保潤一/音響監督:明田川仁/音響制作:マジックカプセル/音楽:川田瑠夏/音楽制作:KADOKAWA/アニメーション制作:スタジオぷYUKAI/製作:KADOKAWA

リンク:アニメ「異世界かるてっと」公式サイト

    公式Twitter・@isekai_quartet