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「盾の勇者の成り上がり」元康役・高橋信×マイン役・ブリドカット セーラ 恵美対談【後編】「元康はひたむきで真っ直ぐ。フィーロ愛も本物!」

2019年06月14日 18:41配信
「盾の勇者の成り上がり」元康役・高橋信×マイン役・ブリドカット セーラ 恵美対談【後編】「元康はひたむきで真っ直ぐ。フィーロ愛も本物!」

TVアニメ「盾の勇者の成り上がり」より

(C)アネコユサギ/KADOKAWA/盾の勇者の製作委員会

現在、好評放送中のTVアニメ「盾の勇者の成り上がり」。その放送を記念して、スタッフ&キャストによるリレー連載をお届けします。

第15回は、北村元康役の高橋信さんとマイン役のブリドカット セーラ 恵美さんが登場。後編では、元康とマインの足跡を辿りながら、二人の活躍&暗躍を振り返っていただきました。

――第1クールから現在まで、元康とマインの印象で何か大きく変わったことなどはありますか?

高橋 元康は1クール目の最初から現在まで全然変わっていない印象ですね。熱血で、女性を信じやすくて、すぐ利用されてしまう。言ってしまえば、全然成長していないんです。フィーロとの出会いによって“ギャグキャラ”っぽさが出てくるようになりましが、元康自身が変わったというよりは、あれはどちらかといえば演出的な意味合いのほうが大きいので、彼自身は本当に何も変わっていないと思います。

ブリドカット その点で言うと、マインも一緒ですね。ずっと尚文の邪魔ばかりしてきて、妨害に失敗してメルティにたしなめられても一切反省しませんから。元康がフィーロに蹴られて、マインが「モトヤス様ー!」とコメディチックに叫ぶことはありますが、高橋さんがおっしゃったようにマイン自身に変化があったわけではないので、ずっと“悪女”であるのは変わっていないですね。

高橋 でも、2クール目からはマインの悪役ぶりが加速しましたよね。

ブリドカット 確かに、本腰を入れて悪役になったのは2クール目に入ってからですね。本気でメルティを殺しにかかった第13話が特に大きな転換点かもしれません。1クール目でエンジンを吹かして、ここからボルテージを上げてくぞという感じでした。

――2クール目は、尚文たちへのより強い殺意や憎悪が見えるようになりましたよね。

ブリドカット いつも「モトヤス様、モトヤス様」と言っていますが、2クール目のマインは元康どうこうではなく、自分の意志が最優先になっていくような印象があったので、私も“悪”の部分をより強く出していこうと思いました。たとえば、第13話でメルティを引き込もうとするシーンは、やりすぎと思われてもいいから本気でメルティを殺すつもりで演じようと。

高橋 あのときのマイン、すごく怖かったです。

ブリドカット 錬と樹がマインに違和感を持つシーンでもあったので、マインが一番悪い子なんだということがわかるよう、あからさまなぐらい殺意を出すようにしました。

――元康を演じる上では、2クール目もあまり大きな変化はなかったですか?

高橋 基本的には変わらないんですが、そこにフィーロへの愛が加わりましたね。

ブリドカット 愛!? 異常な愛ですよ!

高橋 いや、あれは真っ直ぐな愛なんです。あれはフィーロへの真摯な愛だと捉えています。

ブリドカット なるほど、ほかの人から見て歪んで見えるかどうかじゃなくて、元康自身は誠実に愛を向けていると。

高橋 そうなんです! 確かに客観的に見たら気持ち悪いですよ。でも、元康本人はひねくれたところが一切ないんです。だから「フィーロちゅわぁぁぁん!」という台詞も、彼にとってはやましいところが何一つなく、本気の愛を叫んでいるだけなんです。

――では、高橋さんもフィーロへの愛を込めて演じられていたわけですね。

高橋 そうですね、元康は本気でフィーロが好きなんだと考えて演じました。でも、僕にそういう趣味はないですよ!(笑) フィーロはかわいいと思いますが……。

ブリドカット でも、高橋さんは元康と似ている部分がありますよね。すごく真っ直ぐな印象を受けます。

高橋 え、そうですか? 自分ではわからないですけど……。

ブリドカット アフレコを見ていて、この人は真っ直ぐな人なんだなって伝わってきました。毎回、真摯に、熱く、役に向き合っていたじゃないですか。そこが元康の真っ直ぐさに近いところがあるなと感じます。

高橋 でも、ブリドカットさんはマインとは正反対のところにいますよね。というか、マインに似ていたらかなり“ヤバい”ですが……。

ブリドカット マインのような子は、いちゃいけない子ですね! でも、タイプが全然違うからこそ、かえって思い切り演じられるというのはありますね。

――そういうものなんですか。

ブリドカット そうですね。何もないものをゼロから作っていく楽しさがあります。もちろん、人間、裏表がないわけではないので、もしかしたら私とマインにも何か通ずるものはあるのかもしれないですが、悪に徹するようなことって普通はないので、すごく新鮮でした。人に嫌われるにはどうしようかと考えて、悪女像をたぐり寄せるようにしました。

――そして、2クール目後半の教皇戦ではついに勇者同士が共闘することになりました。

高橋 ようやくきたかと思いました。元康たちにとって最初の波の戦いで、すでに錬と樹と三人で共闘していましたが、やっと尚文も加わって。ただ、尚文からすれば元康もマインも敵だし、錬や樹も決して味方ではないという認識だったと思うんです。でも、共通する敵が現れたことによって、仕方ないにせよ一緒に戦うことになった。それが見られて、ただただ嬉しかったですね。やっとみんなで戦えるのかって。

ブリドカット マインや元康としては絶対に組みたくないはずですが、私も役どころは置いておいて、みんなで力を合わせるシーンはよかったなって思いました。

高橋 元康はもちろん、錬にしても樹にしても誰もが自分だけ救世主になりたかったと思うんです、きっと。だからこそ、そんな濃い勇者たちが団結するというのは本当にすごいことだと思いますし、ワクワクしました。

ブリドカット ただ、残念なことにマインは教皇戦では全然役に立たなくて……。王家は害悪と教皇に切り捨てられて、いろいろ計画が狂ったことでパニックになったんだと思います。戦闘に関してはモトヤス様に頼り切りでしたね。

――教皇戦では、尚文に対する元康の手のひら返しも見られました。

高橋 元康は端から見ると手のひら返しをする信用ならない奴に見えますが、手のひらを返している自覚がないんです。インタビューの前編でもお話しさせていただいたとおり、そのときそのとき自分が正しいと思ったことを信じるタイプなので。僕も調子いい奴だなと思いますが、演じるときは気持ちを切り替えて、当然そう思っているかのようなお芝居を心がけました。

ブリドカット でも、「濡れ衣とは、本当ツイてないな」という台詞は本当に酷いと思いました!

高橋 尚文も心の中でこの野郎と思っていましたよね。でも、元康は本気でそう思っているんですから、仕方ないです。

ブリドカット あれ見て、元康は本当におバカなんだな~と(笑)。改めて、マインと元康はブレないんだなって思いました。

――そして、第22話では勇者同士の会談がありました。

高橋 教皇戦で四人が共闘しましたが、「目的のために仕方なく組んだだけだった」ということが改めてわかった話数ですね。根本的に何も変わっていません。しかも元康、錬、樹は、何も間違ったことをしていないという意識だと思います。「俺はここがダメだった」みたいな反省には行き着かないんです。面白かったですけど、ちょっと悲しいですね!

ブリドカット みんな、プライドが高いんでしょうね。

高橋 ここへ来ても一切成長していません(笑)。

ブリドカット 私は錬と樹に関して、ちょっとはましになるかなと思っていたんです。第13話で尚文から三勇教のロザリオを受け取って、独自に行動していましたよね? その辺りから特に錬の活躍に期待するところがあったんですが、勇者会議、カルミラ島の錬を見て「あ、やっぱりダメだ」と。やっぱり尚文が一番大人だなと思い知らされました。

高橋 僕が言うのも変かもしれませんが、尚文はかわいそうですよね。

ブリドカット ラフタリアとフィーロだけじゃなくて、三勇者の保護者みたいな感じになっていますよね。私もマインと元康のせいで酷い目に遭って申し訳ないなとは思うんですが、苦難を乗り越えて成長できてよかったねという思いもあります(笑)。

――では、最後に今後の見どころについても聞かせていただけますでしょうか。

高橋 新キャラクターも登場して、これからまた新しい戦いに突入していきます。RPGの世界でたとえるなら、まさにEX(エクストラ)ボスとの戦いが待っているような状況です。尚文や元康たちの前にさらに大きな困難が現れるので、この“ボス戦”を楽しんでいただけたら嬉しいです。

ブリドカット 残り2話ですが、これからラルクとテリスがどう関わってくるのか、きっと皆さんも気になっていると思います。私自身はアフレコに参加しながら「そうなるの!?」と驚きでいっぱいでした。ただ、この先も尚文、ラフタリア、フィーロのさらなる成長が見られますし、三人の間に芽生えた絆がより強く感じられると思います。ぜひ、楽しみにしていてください。

【取材・文:岩倉大輔】

■TVアニメ「盾の勇者の成り上がり」

放送  :AT-X…毎週水曜22:00〜

     TOKYO MX…毎週水曜25:05〜

     テレビ愛知…毎週水曜26:35〜

     KBS京都…毎週水曜25:05〜

     サンテレビ…毎週水曜25:30〜

     TVQ九州放送 …毎週水曜26:35〜

     BS11…毎週水曜25:30〜

配信  :ひかりTV、dTVチャンネル 【ひかりTVチャンネル+】 ほか

スタッフ:原作…アネコユサギ(MFブックス『盾の勇者の成り上がり』/KADOKAWA刊)/原作イラスト…弥南せいら/監督…阿保孝雄/シリーズ構成…小柳啓伍/キャラクターデザイン・総作画監督…諏訪真弘/音響制作…グロービジョン/音響監督…郷文裕貴(グルーヴ)/音楽…Kevin Penkin/アニメーション制作…キネマシトラス

キャスト:岩谷尚文…石川界人/ラフタリア…瀬戸麻沙美/フィーロ…日高里菜/天木 錬…松岡禎丞/北村元康…高橋 信/川澄 樹…山谷祥生/メルティ…内田真礼

リンク:アニメ「盾の勇者の成り上がり」公式サイト

    公式Twitter・@shieldheroanime