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ひるまずに表現をし続けるのが僕らの使命―「天気の子」舞台挨拶で新海監督が思いを語る

2019年07月22日 11:57配信
ひるまずに表現をし続けるのが僕らの使命―「天気の子」舞台挨拶で新海監督が思いを語る

映画「天気の子」初日舞台挨拶より

2019年7月19日(金)、東京・TOHOシネマズ日比谷にて、いよいよ公開となった新海誠監督の最新作「天気の子」の初日舞台挨拶が開催されました。新海監督をはじめ、森嶋帆高役の醍醐虎太朗さん、天野陽菜役の森七菜さん、夏美役の本田翼さん、天野凪役の吉柳咲良さん、須賀圭介役の小栗旬さんが登壇し、それぞれに思いを語りました。

新海監督は公開初日を迎えた気持ちを「完成させるつもりはもちろんありましたが、(作品を作っているときは)いつも、完成するのだろうかという気持ちもある。夢のようです」と語り、「実は、(公開することに)少し不安もあります」と続けます。

「この映画は、もしかしたらとても自分勝手な作品かもしれない。自分のすごく大切な人と、多くの人たちの幸せと、どっちを選ぶべきだろうかというときに少しわがままな選択をする話でもあるからです。共感してくれる方は大勢いるだろうと信じて作りましたが、共感できない方もたくさんいらっしゃると思います。これから時間をかけて、みなさんがこの作品から何を感じたか聞いていきたい。それが怖くもあり、楽しみでもあります」と思いを語りました。

主人公の森嶋帆高役に抜擢された醍醐さんは「この日をむかえられて胸がいっぱいです。すばらしいスタッフのみなさん、役者のみなさんが参加されている作品に主人公役として身を置かせていただけて、役者として成長し、人間としてもステップアップできたと思います。この半年間は、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。

天野陽菜役の森さんは「大変だったことも、楽しかったこともたくさんありました。その集大成をこうしてみなさんにお届けできてうれしい気持ちでいっぱいです。これでやっと、「天気の子」についてみなさんと語り合えます!」と喜びを見せました。

そんな陽菜の弟・凪を演じた吉柳さんは「男の子の役は初めてではありませんので、自然体で臨めたように思います。凪はものすごく大人びていて、イケメンで、まるで私の理想のような男の子ですので、演じていてとても楽しかったです。現場では、いつも森さんと醍醐さんが陽菜と帆高そのままでしたので、私も凪というキャラクターそのままでいられたのが幸せでした」とアフレコ現場の雰囲気をまじえて気持ちを語ってくれました。

そんな若手キャストたちをしっかり支えるのが、夏美役の本田翼さんと、須賀圭介役の小栗旬さん。本田さんはオーディションでの思い出を問われると「新海監督に「声を聞かせてください」と言われ、好きな食べ物や、普段は何をしているかなどを尋ねられました。自分のことですので、その返答は自然と地声になるんですよね。こうして夏美役をいただけたあと、監督からは「それがよかったです」とおっしゃっていただけました」と述懐。新海監督は「普段のお声を聴きたかったのはもちろん、(質問の内容に関しては)個人的な興味もあったんですけどね(笑)」と冗談めかし、シアターが笑いに包まれました。須賀圭介役の小栗さんは、「いつアフレコに行ってもみんながとても初々しい。その瑞々しさにあてられてしまうと同時に、こうした気持ちを忘れてはいけないなと感じました」と語りました。

試写で本作を見ての感想を問われると、本田さんは「まっすぐで、周りを見ず、何を言われても聞かずに突っ込んでいく穂高くんは、まるで新海監督が乗り移っているかのよう。大人の自分たちから見るとそれは無謀に見えるし、止めたくもなるのですが、最終的にはそんな大人たちすら変えてしまう強い気持ちにあふれている作品です」と語り、小栗さんは「監督のおっしゃる通り、この作品はわがままなのかもしれません。でも、年を取るにつれてそういうわがままな選択をする瞬間ってなくなっていきますよね。「そんな選択は若いからできるんだ」と思わず、いつまでもそういう選択ができる自分でありたいと感じました。あとは楽曲でしょうか。音楽の力ってすごいですね!」と楽曲面にも言及。

それを受けて新海監督は「実は、RADWIMPSは今月に入ってもまだ楽曲を調整し続けてくれていました。彼らは本当にしつこいんですよ(笑)。でも、映画のためなら、こんなにギリギリでもまだわがままになっていいのだと、(野田)洋次郎さんたちに学んだ気がします」と制作時を振り返りました。

新海監督は最後に「本作の公開の前に痛ましい事件もあり、どういう気持ちでこの場に臨んだらいいのかという気持ちもありました」と気持ちを吐露。「ですが、こうしてみなさんの顔を見て、やはり僕たちの仕事はエンターテイメントを作って表現することなのだ、と。それは時に、自分たちや誰かを傷つけてしまうかもしれないけれど、それでもひるまずにやっていくのが自分たちの生業であり、役目であり、一番やりたいことなんだとあらためて感じました。気持ちが青空になるような映画を、みんなの力で作りました。周りの方たちにも本作を勧めていただけたら嬉しいです」と舞台挨拶をまとめました。

新海誠監督待望の最新作となる映画「天気の子」は全国で上映中。公開初日となる7月19日(金)15時時点での動員数は、新海監督の前作「君の名は。」と比べて118%を記録しているとのことです。

■映画「天気の子」

2019年7月19日(金)より全国で上映中

スタッフ:原作・脚本・監督…新海誠/音楽…RADWIMPS/キャラクターデザイン…田中将賀/作画監督…田村篤/美術監督…滝口比呂志/アニメーション制作…コミックス・ウェーブ・フィルム

キャスト:森嶋帆高…醍醐虎汰朗/天野陽菜…森七菜/須賀圭介…小栗旬/夏美…本田翼/冨美…倍賞千恵子/天野凪…吉柳咲良/安井…平泉成/高井…梶裕貴

リンク:映画「天気の子」公式サイト

    公式Twitter・@tenkinoko_movie