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「彼方のアストラ」ザック役・武内駿輔×キトリー役・黒沢ともよインタビュー「“結婚話”は二人きりの収録だったから伸び伸びできました」

2019年08月29日 20:30配信
「彼方のアストラ」ザック役・武内駿輔×キトリー役・黒沢ともよインタビュー「“結婚話”は二人きりの収録だったから伸び伸びできました」

TVアニメ「彼方のアストラ」より

(C)篠原健太/集英社・彼方のアストラ製作委員会

TVアニメ「彼方のアストラ」を盛り上げるためのキャスト&スタッフによるリレー連載。第11回のゲストは、ザック役の武内駿輔さんとキトリー役の黒沢ともよさんです。急転直下の展開が続く中、初々しいカップルとなったザックとキトリーについてたっぷり語ってもらいました。

――第9話は、B5班のメンバーがクローンであったことや故郷が「惑星アストラ」だったことなど、衝撃的な事実が明かされました。

武内 原作を読んでいたときに衝撃を受けた話数だったので、きっとアニメからご覧になっている方は相当驚いたんじゃないかなと思います。毎回、少年漫画らしい熱い友情と前向きさで過酷な状況を乗り越えてきましたけど、ここにきてこの展開かと。ここからますます目が離せなくなる展開が続くので、ぜひ楽しみにしていただきたいですね。

黒沢 キトリーとしては第9話がひとつの区切りになりました。もともと台詞量が多いキャラクターだったので、この話数までがふんばりどころだぞと思っていたんです。今後もキトリーの出番はたくさんありますが、台詞量としては圧倒的にポリ姉(ポリーナ)が増えていくので、私としてはこれからB5班のメンバーを今まで以上に冷静に見られるようになるかなと思います。

武内 確かに台詞量もそうですが、ここまで「彼方のアストラ」という作品やB5班の雰囲気を作ってきたのってキトリーとカナタだと思うんです。何かトラブルがあったときに冷静に受け止めるタイプが多い中、キトリーの反応は我々に近いというか。視聴者にとって身近に感じられる存在ですよね。

黒沢 そうそう。キトリーは医学の知識はあるけれど、ほかはてんでダメな子だから(笑)。視聴者の方に共感してもらうための、ちょっとしたゆらぎのような存在ですね。

武内 たとえば、未知の生物に対して「キモい」という反応をしたり、宇宙船が動かなくなって大泣きしたり。キトリーは等身大の女の子感がありますよね。ハ虫類大好きな男の子に対して、「マジ無理!」って言っちゃう女の子のようなリアルさが感じられます。

――一方のザックは常に冷静でいるタイプですよね。

武内 そうですね、人一倍冷静なところが彼の武器なので。本人も言っていますが、みんなが慌てているときにこそ冷静になるのが彼の役割なんです。でも旅の中でまわりに釣られて声を荒げるようになったり、「おザックさん」にツッコミを入れるようになったり、年相応の言動がどんどん出てくるようになったのは面白いなと思います。

――演じる上ではどのようなことを意識しているのでしょうか。

武内 キャラクター同士の関係性ですね。B5班のキャスト陣は役者として尊敬できる方ばかりで、普段からお世話になっている方も多いんです。その上、原作も読んでいたので、メンバーの絆が深まっていくこともわかっていて。それで第1話のアフレコに臨んだら、「すでに仲がいい感じが出ているので、それは抑えてください」と。そこで軌道修正をすることになりました。

黒沢 それは武内君だけじゃなくて、みんなそうだったよね。キャスト陣がある程度見知った仲だから、「今日1話だったっけ? 何話か進んでない?」って雰囲気になってしまって。

武内 そうでしたね。僕は最初に「ザックはロボットみたいな感じでお願いします」というディレクションをいただいたんです。ロボットみたいな人柄って自分とは真逆のタイプなので、どれくらいの距離感でまわりと関わろうとするのか、最初は皆さんの演技を受けながら探り探り演じていました。ザックは周囲の状況を冷静に分析できますし、他人との距離感も彼なりに考えていると思うんです。その心境に寄り添っていけば自ずとザックになるんですが、それを声で表現するというのは難しくもあり、やりがいもありという感じですね。

――黒沢さんから見たザックはいかがですか。

黒沢 一見気難しそうな印象ですが、知っていくとどんどん親近感が湧いてくるタイプですね。特にアニメでは、武内君が演じていることもあって、より人間味の溢れたキャラクターになったなという印象があります。きっと年齢的に私と同じぐらいの武内君が演じているというバランスがいいんでしょうね。人によっては近寄りがたい冷静キャラになっていた可能性もあったと思うんですが、ザックって本来はボケなので。

武内 ツッコミというよりは、ボケですよね。

黒沢 きっと"天才バカ"なんです。その抜けた感じと武内君の抜けた感じが似ているというか。あ、武内君をバカっていっているわけじゃないよ(笑)。

武内 いろいろ僕も筒抜けのところがありますからね(笑)。でも、幼少の頃にノリで結婚の約束をして、それをずっと本気にしているくらいですからね。

黒沢 そうそう。それぐらい変わった子じゃないと、キトリーみたいな幼馴染みと仲良くできないと思う。本当にザックの頭がよくて、お互いツッコミ同士だったら、キトリーはたぶん縁を切られているんじゃないかな? あとザックを見ていて面白いなと思ったのが、カナタを完全に信頼しきっているんですよね。通信機のことをカナタに相談したときに、生物的にカナタを信頼したんだなって思いました。だって、普通だったら幼馴染みのキトリーに相談すると思うんです。

武内 確かに、知り合いがいたらまずは知り合いに相談しますよね。

黒沢 その無意識的な信頼と好意みたいなものが、アフレコ現場で細谷(佳正)さんによくくっついてる武内君に重なりました。こういうシンクロもあるんだなって(笑)。

武内 そんなにくっついてるかな~!? でも素晴らしい先輩というのは間違いないです!

――そのザックとキトリーですが、第8話で婚約するというエピソードがありました。

黒沢 第8話は喉の調子がよくなくて、実は私のパートを再収録したんです。最初の収録も楽しくできたんですが、再収録の結婚話のくだりはキトリーとザックだけの収録だったので、より力が入りましたし伸び伸びできました。

武内 マイクも隣同士で、全力のともよさんと並べる時間が楽しかったです。もともとラブコメ作品の経験があまり多くなかったので、それも新鮮でした。

黒沢 武内君が初めてレギュラーの仕事をしたときに私も同じ現場にいたんですが、当時は二人とも十代だったので、お互い大人になったなとしみじみ思いました。

武内 しかも一緒にお仕事するのはそのとき以来ですよね? それも相まって同じ空間で声を吹き込めるというのが個人的にも嬉しかったです。

――そして第9話ではB5班のメンバーがクローンであることが明かされました。

黒沢 カナタのリーダーシップが素晴らしかったですね。みんなが不安なときこそ頼りになる行動、発言をしてくれて。

武内 話数を重ねるごとにリーダーシップを発揮していますよね。カナタが操縦する船なら俺も乗るぞというザックの台詞がありましたけど、僕自身、自然とその言葉を言えたのはこの人にならついていきたいと感じられたからなんだなと改めて思います。あまり自分の家族について語ってこなかったカナタが、クローンであることがわかり自分の生い立ちに向き合う姿もよかったですね。

黒沢 あと大人たちのキャスト陣が本当に豪華で。しかもB5班のキャスト陣とのお芝居のニュアンスや声質がなんとなく近いキャスティングなんです。

武内 ザックの父親ジェドが杉田(智和)さんというのも、光栄ですね。杉田さんは僕にとって業界のお兄ちゃん的存在で、杉田さんが演じる役の息子みたいな役どころに僕が当てはまるのかなって今回演じていて嬉しく思いました。

――では最後に、最後の注目ポイントを教えていただけますでしょうか。

武内 B5班の帰る場所が惑星アストラであるとわかり、カナタたちと地球人であるポリ姉のルーツには関係があるのか、今後はこの謎に迫っていくことになると思いますので、いろいろな謎が明かされていく展開に期待していただきたいです。

黒沢 きっと皆さん、これまで視聴されてきて何があっても前向きに旅を続けてきたB5班が大好きになったと思います。誰も犯人じゃないといいなと思うようになったタイミングで、ここからさらにミステリ要素が色濃くなっていくので、刺激的な展開を楽しみにしてください。

【取材・文:岩倉大輔】

■TVアニメ「彼方のアストラ」

放送:AT-X…毎週水曜21:00~ ※リピート放送あり

   TOKYO MX…毎週水曜25:05~

   テレビ愛知…毎週水曜26:35~

   KBS京都…毎週水曜25:05~

   サンテレビ…毎週水曜25:30~

   BS11…毎週水曜25:30~

配信:dアニメストア、Amazon Prime Video…毎週水曜21:30 他

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2:キャラクターデザイン・黒澤桂子描き下ろしデジパック

3:B5班キャンプ日誌

4:原画集

5:スペシャルソングCD Vol.2

【毎回特典】

1:スペシャルWEB予告

2:キャストオーディオコメンタリー

3:PV・CM集

リンク:TVアニメ「彼方のアストラ」公式サイト

    公式Twitter・@astra_anime