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青春を燃やせ!代アニ「サマーキャンプ2015」開催

2015年09月23日 13:33配信

8月27日(木)、代アニLIVEステーションで「代アニ サマーキャンプ2015」の特別ステージが開催されました。

これは代々木アニメーション学院の声優系コースに所属する学生を対象に開かれた合宿型特別講義「サマーキャンプ」(8月23日~8月27日)の一環として最終日に催されたもの。代々木アニメーション学院は現在、東京校をはじめ、札幌・仙台・大宮・横浜・名古屋・金沢・大阪・広島・福岡に校舎を構え全国体制でアニメ業界へ羽ばたく人材を育成しています。「サマーキャンプ」には、全国10校の声優系コースに所属する全2学年の学生たちから、成績上位者やその個性が光る学生の中から選抜された合計150人が参加しました。

取材したのは最終日である27日だけでしたが、参加学生たちは24日から3日間かけてインプロ(即興芝居)の練習や特別講義をみっちり受け、最終日にはステージで実際に披露するという目的のもと、お互いの技術を磨き合いました。

また、インプロのステージ発表前には、本日の目玉企画とも言える「ドラフトオーディション」が開催。「ドラフトオーディション」とは、サマーキャンプ参加学生の中から、さらに書類審査を通過した30名がステージ上で1分間の自己PRを披露するというもの。オーディションを審査するのは、声優プロダクションや関連制作会社など計6社の各マネジメント担当者で、オーディション審査後、気になる学生と面談する権利を持っています。このオーディションの開催が学生たちに明かされたのは前日の夜だったとか。業界に強いパイプを持った代アニならではの大きなサプライズ企画となりました。

オーディション参加者たちは緊張の中、精一杯歌ったり一人でお芝居をしたり、自分のことを話したりとそれぞれの想いをステージの上の1分間に込めていました。30名の自己PRが終わると審議時間を経て審査結果の発表へ。選ばれた学生、複数社から選ばれた学生、選ばれなかった学生と、結果はさまざまでしたが、彼らの中には等しく今回の「ドラフトオーディション」が大きな経験として残ったのではないでしょうか。

「ドラフトオーディション」が終了すると「声優ヴォーカリストコース」講師のハリー吉田さんによる合唱指導が始まりました。150名を4つのグループに分け、テンポよく課題曲のコーラスを伝授していきます。音楽用語を織り交ぜた細かい指導ではなく、「もっと短く」「今の7割くらい」といったキーワードをポンポン投げてある意味意図的に、強引に進めます。そうすることで学生たちに「自分で考え、実践する力」が培われていくことがわかる指導風景でした。

そして、この日最後のイベントは4人ひと組となった1年生、2年生それぞれ4チームがしのぎを削る「インプロ決勝大会」。全参加者による予選大会は当日午前中に行われており、この日は代アニで講師を務める郷右近望さん、洪成一さん、そしてインプロ演劇にも精通しているゲスト審査員の小川輝晃さんの3名による審査の結果、学年ごとに優勝チームが決定。副賞としてチーム全員が外画吹き替えへの出演権や、ゲームアプリ作品への出演権が贈られました。

インプロ大会の総評として小川さんは各チームで目をひいた学生や即興の中の筋立てをていねいに評価していきました。その言葉は役者として生きていくため身につけなくてはいけない心得ばかり。学生たちはひとつひとつの言葉に熱心に耳を傾けていました。

全国の学生が夏、ひとところに集まり寝食を共にしながら芸を磨く「サマーキャンプ」は今年始まったばかり。企画立案者である郷右近さんは「来年は、よりパワーアップさせて実現したいと考えています!」と力強く宣言しました。

「声優になりたい」。同じ目的を持った若者たちが全国から集まり、熱い思いをぶつけ合いながら数日を過ごす。最終日には少しでもデビューの足がかりになるステップが用意され、同時に「悔しさ」「自分の力」を強く味わう。それは貴重な場です。

才能は平等ではありません。しかし、「サマーキャンプ2015」を通じて、学生たちは「努力なき才能は通用しない」ということ、「全国には想像もしなかった才能を持つライバルがいる」ということを知ることができたのではないでしょうか。

来年、「サマーキャンプ」に参加している人は誰でしょうか。少なくとも自分の可能性を信じるものたちが集まっていた今年以上に、熱い現場になるに違いありません。